害虫の大発生 対策は？
害虫の大発生 対策は？ 画像はアブラムシ
害虫が少し発生するだけでも、どうすれば良いのか困ることがあります。
それが大発生となると、もう手がつけられないこともあるでしょう。
菜園初心者の方なら、なおさらです。
害虫の大発生が起こらないように、何か対策はあるのでしょうか。
[害虫の大発生 対策は？]
■害虫の大発生を予防するには
トマト栽培中、発生する害虫はいくつかあります。
よくあるのが、数日手入れを怠ったら、
白っぽい虫や赤い色の虫が大発生した、という話です。
ナスに発生したハダニ
白っぽい虫はコナジラミ、赤っぽい色をした虫はハダニ類が多いです。
どちらも高温で乾燥している時期に発生しやすく、
トマトの栽培時期とぴたりと合致します。
体が小さいため、少量のうちに気づけないことも多いです。
しかも繁殖力がとても高いため、気付けば手がつけられないほど増えている、
ということも少なくありません。
このような害虫の大発生を起こさないために、対策をしておきましょう。
ナメクジ、トマトの実が好きだそうです
・土質を良くする
植物を育てる時、土質によってその植物がきちんと育つかどうかが、
大きく左右されます。
質の悪い土で育った植物は、体力がなく、おいしい実を育たないばかりか、
病害虫に弱くなることもあります。
質の良い土で育てれば、がっしりとした丈夫な株に育ち、
多少の病害虫なら跳ねのける力が備わります。
トマト栽培での良質な土は、団粒構造のできている水はけの良い土です。
団粒構造のない水はけの悪いべたっとした土で育てると、
水分が多すぎて根腐れを起こしたり、病害虫の被害が出やすくなります。
土作りをする時は、完熟堆肥や石灰などを入れ、土の状態を整えます。
初めて野菜を育てるような場所や、まだ栽培を始めて間もない土地では、
1度の改良では効果が見えないこともありますが、
時間をかければ良い土に変化していきます。
植物を育てると同時に、栽培する場所自体もじっくりと育てていくと、
しだいに害虫の被害も減り、おいしい実を収獲できるようになっていきます。
果実を食い荒らすオオタバコガ
・栽培環境を守る
植物には、その植物にあった栽培環境を作るようにします。
トマトなら、水はけの良い土と、日当たりと風通しの良い環境がピッタリです。
栽培できるエリアが限られているからといって、
無理に株間を狭くして植えると、風通しが悪くなります。
また、生長してきた時に葉が重なり合い、日照不足にもなりかねません。
植物によって株間が決められているのには、このような理由があるのです。
・普段の手入れを丁寧に
害虫の大発生を防ぐためには、やはり日々の手入れが欠かせません。
トマトの場合、わき芽かき下葉の整理をおろそかにすると、
繁茂して風通しが悪くなり、病害虫が発生しやすくなります。
わき芽や、不要になった下葉を摘むのも、株元の風通しを良くするのに効果的です。
しっかりとした株に育てるためには、
水やりや追肥など、基本の手入れがとても重要となってきます。
土が乾いていないのに水やりをしたり、肥料濃度を考えずに追肥をすると、
病害虫による被害が大きくなることもあるので、注意しましょう。
ニジュウヤホシテントウ、食欲、繁殖力が旺盛です
・こまめな見回り
害虫が発生する時は、必ず最初の1匹がいるはずです。
ただ、アブラムシやハダニなど、体の小さな害虫の場合、
1匹目で見つけることは困難です。
けれど、少し数が増えてくると、だんだん目立つようになってきます。
この数が少ないうちに、粘着テープなどで捕殺したり、
薬剤を散布することによって、被害が軽いうちに防除することができます。
早い段階で害虫の発生に気づくためには、やはり見回りが確実です。
体が小さな害虫は、葉の裏や付け根、生長点付近の葉部分など、
体を隠せる場所に多く潜んでいます。
株の表面だけを眺めるのではなく、
見回りの時に葉の裏などもチェックすると良いでしょう。
もし害虫が発生しているのを見つけたら、
後回しにせず、すぐに対応することも大切です。
すぐに対応すれば、その分被害が少ないうちに防除が可能になります。
普段からこまめに見回りをして警戒していれば、
数日あいただけで大発生することが減ります。
■参考 詳細説明
>>トマト コナジラミ
>>トマト テントウムシダマシ類
>>トマト タバコガ類
>>トマト アブラムシ
>>トマト ネコブセンチュウ
>>トマト アザミウマ
>>トマト ハモグリバエ
