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ポンデローザトマト
ポンデローザトマト
昔はポンデローザと呼ばれることがほとんどでしたが、
最近はポンテローザと呼ばれることも多くなりました。
日本で育てられてきたトマトの中でも、
桃色系トマトの元祖ともいわれている品種です。
戦前から栽培されてきたため、年配の方のいう「昔のトマト」は、
ポンデローザを指していることがよくあります。
昔のトマトといわれるだけあり、現在主流となっている、
トマト臭さが少なく、甘みの強い品種に比べると、青臭さと酸味が強めです。
けれど、その青臭さと酸味、甘みとコクが混じりあった複雑な味わいは、
とても懐かしく味わい深いコクのあるトマトです。
実は大型で、1個が200g以上にもなります。
基本の形は、丸っこいというより扁平な形をしています。
実が大きくなりやすい品種で、基準よりも大きくなると、
形がいびつになりやすいのも特徴の1つです。
形はいびつになっても、味が変わることはありません。
日本での栽培が減ったのは、形が一定に育たないことが短所となったためでしょう。
それでも、ポンデローザの人気は、一部ではいまだに衰えることはありません。
実が大きくなるポンデローザですが、皮は薄めです。
そのため、水やりのタイミングを間違えたり、
急な雨による給水によって、裂果が起こりやすくなります。
1段の花房につける実の数は、3個と大玉トマトの中でも少ないですが、
それ以上をつけてしまうと、実の大きさや味ののりが悪くなります。
1段に3個だととても少ないように思えますが、ポンデローザは生育旺盛で、
上段までよく実をつけるため、最終的な収量には満足できます。
ポンデローザは固定種なので、基本的には丈夫で生育も旺盛ですが、
フザリウム菌に対する抵抗性がありません。
土壌からフザリウムが感染することがあるので、
種まきの時にも定植時にも、必ず清潔な土を使うようにします。
固定種なので、育てたポンデローザの実から種をとり、
次のシーズンに栽培することができます。
種を採取する場合は、育てた株の中でも生育が良く、
病気にかからなかった健全な株からとるようにします。
実は完熟した状態で収穫し、果肉を洗い流して種をキレイにします。
洗った後は、しっかりと乾燥させます。
乾燥があまいと、発芽率が低下してしまうので注意しましょう。
[ポンデローザトマト]
■特徴
・1個が200g以上にもなる大玉種です。
・戦前から育てられてきた桃色系の固定種で、丈夫で生育旺盛です。
・やや扁平な形をしていますが、時によりいびつな形になることもあります。
・中はゼリー質部分が少なく、ジューシーな果肉が楽しめます。
・昔のトマトのように、青臭さと酸味、甘みがうまく調和した味をしています。
・固定種のトマトなので、自家採種した種を使って育てることができます。
■栽培のコツ
・基本的なトマトの育て方で問題ありません。
・皮が薄く裂果しやすいので、水やりのタイミングと雨には注意します。
・フザリウムの抵抗性がないので、清潔な土を使って栽培します。
ティオ・クックトマト
ティオ・クックトマト
ティオ・クックという調理用の中玉トマト品種があります。
実は1個の重さがだいたい70gほどで、真っ赤な色に色づきます。
ころころとした印象ですが、少し縦長の形をしていて、
頭部がやや凹んでいることもあり、ハート型をしている実もあります。
実の形は一定ではなく、縦長気味になることだけは同じですが、
頭部の凹みの有無は個体差によるものが大きいです。
実を切ってみると、中の子室が2つ~3つほどしかなく、
それぞれの子室に入っているゼリーの量も少ないが特徴です。
ゼリーが少ないため、そのまま調理に使うこともできますし、
取り除いて使う時も、取り除きやすくなっています。
調理用トマトとなっていますが、生食ができないわけではありません。
けれど、一般的な生食用のトマトに比べると酸味が強めです。
最近人気のフルーツトマトは、糖度12以上のことも多いですが、
ティオ・クックの糖度は4.5程度なので、
生食するよりは調理して食べた方が、
ティオ・クックのおいしさを感じることができます。
果肉が厚く、煮炊きをしても煮崩れしにくいため、
調理後に形を残しておきたい時にも使えます。
水煮にして保存しておいても良いですし、
もちろんソースのように調理後に形が残らないものにも使えます。
分厚い果肉のためか、栽培中の裂果が非常に少なく、
完熟状態で収穫をしても割れることがほとんどありません。
収穫後の日持ち性も高く、
完熟収穫後10日~14日ほどは生の状態で置いておくことが可能です。
性質が丈夫なので、低温期も高温期もきちんと着果して育ちます。
ハウスなどの施設を利用すれば、1年中栽培が可能なのも嬉しいです。
家庭菜園では、ハウスまで設置することは少ないですが、
トマトのシーズンである夏の露地栽培も可能なので、
気軽に育てて楽しむことができます。
性質は丈夫ですが、草勢が強すぎることがないので、
栽培するのも難しくありません。
節間は少し広いですが、葉の大きさも普通のトマトと変わらず、
支柱を立てて栽培する一般的な方法で栽培可能です。
1段の花房につく実は、だいたい6個くらいです。
花の質と着果性も良いので、家庭菜園でも安心して育てられます。
ただし、最低気温が12度以下の低温時には、
開花した時にホルモン処理をしておいた方が、着果率が安定します。
ティオ・クックには、萎凋病や斑点病などに耐病性があります。
草勢は強くありませんが、多肥にしないのが、栽培成功のポイントです。
栽培初期から肥料効果が強く出ると、過繁茂の状態となります。
過繁茂になると風通しが悪くなったり、病害虫にかかりやすくなったり、
花付きや実付きが悪くなる「樹ボケ」になるので、できる限り避けます。
また、栽培初期に過繁茂の症状が出ると、
着果しても尻腐れの症状が出やすくなります。
加熱したほうが旨みが出る中玉で形も味も良いです
[ティオ・クックトマト]
■特徴
・1個70gの中玉トマトです。
・肉厚でゼリー質が少なく、調理するのに向いています。
・色は真っ赤で、ヘタの際までキレイに色づきます。
・少し縦長の形で、個体差でハートのような形になることもあります。
・糖度が4.5と低く酸味が強く感じられるので生食よりも調理に向きます。
・果肉が硬いので栽培中の裂果が少なく、収穫後の日持ち性も高いです。
・加熱調理をしても煮崩れしにくいのが特徴です。
・低温期、高温期でも生育が安定しやすく1年中育てることができます。
・家庭菜園では夏の露地栽培がお勧めです。
・萎凋病、斑点病などに耐病性があります。
・1段の花房に6個ほど着果し、着果率も安定しています。
・低温期には受粉不良が起きる可能性があるので、ホルモン処理をします。
■栽培のコツ
・基本的なトマト栽培に準じて問題なく元気に育ちます。
・多肥にすると過繁茂になりやすいので注意します。
・栽培初期の過繁茂は、病害虫の原因になったり、
尻腐れ果の発生を助長するので避けるようにします。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方
秋トマト 栽培中
■秋トマト 栽培
秋トマト栽培に挑戦してみることにしました。
トマト自体は何度も栽培しているのですが、秋トマトは初めてです。
少しでも収穫できるように頑張ります!
今回、使うトマトは、
この2品種です。
夏に栽培していたので、苗は買わず、わき芽を使ってみます。
用土は、市販の育苗用の土を使います。
まず、わき芽を選びます。
わき芽 8月20日
大きそうなわき芽を選びましたが、細かったです。
これは、プランターで栽培していた2品種で、
栽培後半になったらどんどん細くなってしまいました。
なるべく早いうちからわき芽を選んだほうが良いですね。
わき芽を選んだら、黒ポリポットに土を入れて、さし芽します。
わき芽を切って挿すときは、斜めに切るようにしています。
この後は、水をたっぷりあげて日が当たりすぎない場所で育てました。
約一週間後、やっとここまで生長。
この白い箱は、発泡スチロール=トロ箱です。
育苗の時から使っていて、お世話になっています。
便利です!
9月に入り、早く植えないと、と思うのですが中々育たず、
ようやく植え付けかな? という大きさになりました。
茎がやや細いです。
しかし、早めに植えないと収穫ができないまま、
終わってしまうかもしれません。
秋トマトを、わき芽から育てるときには、前もって準備したほうが良いです。
植えつける場所も決めて用土作りをしておきます。
今回、秋トマトを植えつける場所は、庭の花壇の傍らです。
植え付けにあたって、一度花壇を整頓、夏野菜などは撤去しました。
土をよくほぐし、元肥を入れました。
いよいよ植え付け! という時に限って雨なんですよね。
秋になると天候も不安定になるので、困ってしまいます……。
実がなりますように!
*栽培と記事は、Senaさん担当です。