ミニトマト 地植えの育て方
■トマト 栽培スケジュール
■トマト 栽培データ
英名・学名 tomato・solanum lycopersicum
形態 多年草 (日本では一年草)
原産地 南アメリカの高原地帯
草丈/樹高 50cm~200cm
開花期 4月中旬~7月
花色 黄色
栽培難易度(1~5) 2
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
特性・用途 初心者向き、暑さに強い
地植え栽培したミニトマトは、ほんと、美味しいです!
ミニトマト、しっかりと赤くなるまで樹上で熟すと、
味が濃く、とってもジューシーで美味、栄養価も高いです。
毎朝赤くなった実を数えつつ収穫するのも楽しみの一つになります。
[ミニトマト 地植えの育て方]
■ミニトマト 地植えの育て方
・種まきからの場合
ミニトマトは種からも育てることができます。
種まきの適期は2月中旬~3月中旬です。
セルトレイか3号~4号ポットに種まき用の用土を入れ種まきをします。
発芽までは用土が乾かないように注意しながら管理しましょう。
セルトレイの場合は途中でポットに植え替え、引き続き育苗します。
1つのポットに複数の芽が出てきた場合は、
生育の良い方を残して間引きするようにします。
*トマトの種まきの詳細はこちらをご覧ください。
>>トマト 種からの育て方
・苗を選ぶ場合
ミニトマトの苗が店頭に並び始めたら、
苗がたくさんあるうちに購入するようにしましょう。
苗選びが遅くなると、選ぶほどの苗が残っていないことがあります。
遅霜の心配がなくなったら、ポイントを押さえて、
元気な苗を早めに選ぶようにしましょう。
●苗選びのポイント
・葉の色が濃く、ツヤがある
・茎が太く全体にがっしりしている
・害虫がついていない
・花がついている
・徒長していない
*トマトの苗選びの詳細はこちらをご覧ください。
>>トマト 苗の選び方
・植え場所(栽培環境)
風通しがよく、できるだけ日当たりの良い場所で育てるようにします。
どうしても終日、日の当たる場所が確保できなかった場合は、
一日に5時間以上日の当たる場所であれば育てられます。
・畑の準備
苗を植え付ける2週間以上前までに、土作りと畝を作っておきましょう。
まずは、植え付ける場所をよく耕します。
深さは30cm以上、広さは1株あたり40cm、
複数の株を育てる場合は株間を35cm~40cm、
とる計算で広さを決め、しっかり耕します。
耕したところに、1㎡あたり堆肥を3kg~4kg、苦土石灰を120g~150g、
化成肥料を120g加えてよく混ぜておきます。
土を混ぜ終えたら、幅100~120cm、高さ20cmほどの畝を作ります。
・植え付け
気温が充分に上がってから植え付けるようにします。
植え付け時期は4月中旬~5月下旬頃です。
まずは植え付ける位置にポットのままの苗を仮置きして、
どの場所に植え付けるのかを決めます。
ポット苗にはあらかじめ水を与えて置き、
植え付けた時に根鉢が崩れないようにしておきましょう。
仮置きした場所に、根鉢がすっぽりと入る程度の植え穴をあけ、
穴に水を入れて染みこませておきます。
ポットから苗を抜き、根鉢を崩さないように植え穴に入れて、
畝より根鉢の表面がやや高いくらいの高さになるように植えつけます。
すべての苗を植え付けが終わったら、
全体にたっぷりと水を与えておきましょう。
・支柱立て
苗の植え付けが終わったら、支柱を立てておきましょう。
30cmほどの短い支柱を仮支柱として立てる場合は、
苗に対して斜めに挿して紐で結んでおきます。
垂直式支柱、斜めにも支柱を添えて強くします
合掌式支柱だと、安定感が強いです
200cm以上の長い支柱を立てる場合は、根を傷めないように、
苗から少し離れた場所にしっかりと支柱を挿しこみます。
支柱に苗を紐などで誘引しておきましょう。
誘引するときは、茎が傷んだりしないよう、支柱ときつく結び合わせず、
支柱と苗の間を八の字に交差させて余裕を持たせるようにします。
・水やり
与える水の量を少なくすれば、実の中の水分量が減って、
味が濃く甘くなると言われています。
けれど、初心者の方は、失敗すると枯れてしまうこともありますので、
あまり無理をしない水管理をしましょう。
苗を植え付けて2週間くらいまでは、まだ根付いていない状態ですので、
あまり土を乾燥させすぎないように注意します。
雨が降れば雨だけでも足りることがありますが、
土が乾燥している場合には、水をたっぷり与えるようにします。
根付いた後、一段目の実が着果するまでは、
水を控えすぎないように注意します。
すでに根付いているので、降雨だけでも問題ありませんが、
雨の降らない日が続いたり、土が乾燥し過ぎた場合は、
水をたっぷりと与えます。
一段目の実が着果したら、徐々に水を与える頻度を下げます。
葉が少ししんなりしてきたタイミングで、水を与えるようにします。
この頃、雨などで急激に土が水分を含むと、
根がたくさん水を吸い上げてしまい、実が割れることがあります。
畝の両側に支柱を立て、上にビニールをかぶせることで、
簡易の雨除けにすることができます。
雨除け支柱
農家のかたの雨除け、もう少しビニールを長くするとのこと
・追肥
一段目の実に色がつき始めたら、最初に追肥を行います。
1㎡あたり20g程度の化成肥料を与えましょう。
その後は20日~30日おきに追肥を繰り返します。
途中で肥料切れを起こしてしまうと、
実が小さくなったり、花付きが悪くなったりすることがあるので、
定期的な追肥を忘れないようにしましょう。
脇芽かきの方法
摘芯の方法
・脇芽かき・摘芯
ミニトマトには、芯止まり性のものと、非芯止まり性があります。
一般に栽培されるトマトは、非芯止まり性で、
芽かきをして、支柱を用い一本仕立てにします。
2種の見分け方としては、一段目と二段目の花の間に葉が何枚あるかです。
葉が1枚か2枚しかないものは芯止まり性のミニトマトです。
葉が3枚あるものは芯止まり性のミニトマトではありません。
芯止まり性かどうかで、摘芯や仕立て方が変わってきますので注意します。
花房の数え方
・非芯止まり性ミニトマト
芯止まり性でないミニトマトの場合は、一本仕立てにします。
200cm以上の長い支柱を用意し、しっかりと土中に挿しこんで立てます。
七段目の花房がつくまで支柱に誘引しながら育て、
七段目の花房のところで摘芯します。
六段目の花房と七段目の花房の間の葉は、
六段目の花房の日よけとして残しておくようにします。
摘芯した箇所より下から伸びる脇芽は、見つけ次第摘み取るようにします。
芯止まり性でないミニトマトは、各段の花房のすぐ下から伸びてくる、
脇芽は勢いがあるので特に注意して摘むようにします。
・芯止まり性のミニトマト
芯止まり性のミニトマトは、二段目の花房以降は、
枝の伸びが悪くなり、花がつかなくなります。
その代わり、一段目の花房のすぐ下から伸びる脇芽は勢いがあるため、
今度はこちらを主軸として育てます。
この脇芽も二段目以降は伸びが悪くなり、
一段目の花房のすぐ下の脇芽が勢いよく伸びてきます。
芯止まり性のミニトマトの場合は、
こうして一段目の花房のすぐ下から伸びる脇芽を伸ばして、
更新しながら育てていきます。
そのため、横へ横へ伸びる傾向があり、あまり高い支柱は必要ありません。
伸ばす脇芽以外の脇芽は、5cmほどになる前に必ず摘むようにします。
・誘引
主幹が伸びてきたら、その都度支柱に紐などで誘引するようにします。
台風などで強風が吹くと、背の高くなったミニトマトは、
主幹ごと折れてしまうことがあります。
できるだけ風にあおられないよう、
伸びたら必ず誘引するようにしましょう。
オレンジぴこのミニトマトも色が綺麗で美味しかったです
・収穫
充分に実が色づいたら、収穫します。
着果した順に色づいていくので、
ハサミを使って熟したものから収穫しましょう。
・病害虫
立枯病やうどん粉病などにかかることがあります。
いずれもミニトマトと同じナス科の植物を連作していると出やすくなる病気なので、
連作しないようにするか、連作障害に強い接ぎ木苗を育てるようにします。
葉の裏や新芽などにアブラムシがつくことがあります。
放っておくとあっという間に繁殖してしまうので、
見つけ次第粘着テープなどで捕殺するようにしましょう。
■ミニトマト 地植え 育て方のコツ
1.良い苗を選び植え付ける
2.追肥と水やりのタイミングを良くする
3.連作障害に注意する