トマトの調味料サーチャ
トマトの調味料サーチャ、一さじ加えるだけで本格的な味わいに
■トマトの調味料サーチャ
日本には、醤油や味噌といった和食に欠かせない調味料がいくつもあります。
それと同じように、各国にはそれぞれの料理に欠かせない、独自の調味料があります。
トルコでは、トマトを使った料理がたくさんありますが、
調味料の中にもトマトを使ったものがあります。
それがサーチャです。
日本語の発音では、サーチャではなくサルチャなどと呼ばれることもあります。
そんなサーチャですが、作り方や材料はとてもシンプルで簡単です。
ただ作るのに時間がかかることと、
かなり煮詰めるため材料の量に比べて出来上がり量がかなり少ないです。
けれど、この少量となったトマトは、かなり濃厚な風味を持っています。
トマトが持つ旨みや甘酸っぱさを凝縮しているので、
一さじ料理に加えるだけでも、劇的に味が変化します。
本来であれば、適したトマトが出回る時期に大量に仕込みますが、
日本では調理用のトマトがなかなか入手できません。
しかも店頭に並んでいるのを運よく見つけても、大量に購入するには値段も高いです。
今回は、少量から作れるサーチャのレシピです。
材料のトマトの量も少ないので、出来上がりの量も少ないですが、
調理用トマトが手に入った時にはぜひ試してみてほしいです。
●材料
調理用トマト……500g
塩……小さじ1
●作り方
1.トマトは表面をよく洗い、水気をキッチンペーパーなどを使ってしっかりとふき取ります。
ヘタを取り除き、皮ごとざく切りにします。
ざく切りにしたトマトをボウルに入れ、塩を加えて全体になじむように混ぜます。
塩が溶けて水分が出てきたら、直射が当たる場所に置いて半日~1日干します。
日が暮れたら室内に取り込み、涼しい場所で保管します。
2.前日に天日干ししたトマトをミキサーにかけ、ジュース状にします。
再びボウルに入れ、半日~1日天日干しします。
日が暮れたら室内に取り込みます。
3.鍋にジュース状のトマトを入れ、弱めの中火にかけます。
焦げ付かないように全体を混ぜながら、水分を飛ばします。
全体の水分が飛び、ペースト状になったら出来上がりです。
熱いうちに清潔な保存容器に入れ、粗熱をとってから封をして出来上がりです。
冷蔵庫保存で2週間~1ヶ月ほどもちます。
●ポイント
生食用のトマトでも作れなくはありませんが、
水分がかなり多く出るので煮る時間が長くなり、風味が飛びやすいのでお勧めできません。
できれば赤くて加熱した時に果肉が崩れやすいタイプのトマトを使います。
レシピではサンマルツァーノというトマトを使っています。
今回使用したトマトを送っていただいた農場は、こちらです。
https://www.pomodoro.jp/
ジュース状にしてから天日干しした後、すぐに煮詰めても良いですし、
翌日に作業を回しても構いません。
翌日に煮詰める場合は、涼しい場所に置くか、冷蔵庫に入れて傷まないようにします。
天日干しをすることによって、程よく水分が抜けて旨みが凝縮され、
さらに軽く発酵して複雑な旨みが生まれます。
単純にトマトをミキサーにかけて煮詰めるのとは、また違った風味が出ます。
ある程度水分が飛んでも、さらっとした汁気がわずかでも出るうちは、
根気よく火にかけて水分を飛ばします。
水分が減ってくると焦げ付きやすくなるので、火を弱めたり、
絶えずゴムベラなどを使って混ぜるようにします。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方