トマト 白星病

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トマト 白星病

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tomato

トマトは、実だけでなく葉も観察します

 

 

トマト 白星病は、葉に症状が出る病気ですが、

感染スピード、株の弱り方もゆっくりで、生育にはあまり影響がないように見えます。

 

ところが、感染株をそのまま放置し、土にすき込むなどして置いておくと、
翌年にトマトを栽培した時、また同じように感染します。

 

白星病の感染を繰り返しているうちに菌の数は増え、株の弱り方もひどくなるため、
感染した場合は症状が軽いうちに治療しておく必要があります。

 

感染しないように予防し、かつ感染した時の対応しだいで、
ごく軽い症状でおさまることが多いため、症状を見逃さないようにしましょう。

 

 

[トマト 白星病]

 

 

■トマト 白星病の症状

 

主に症状は葉に出ますが、葉柄や葉の付け根に出ることもあります。
最初は葉の表面ではなく、葉の裏側に病斑が出ます。

 

葉の裏側にできた病斑が少しずつ大きくなり、広がっていくと、
今度は葉の表面にも病斑が出るようになります。

 

病斑は、最初は薄い茶色をしていますが、その後茶色から灰褐色に変わり、
縁が茶色っぽくなっていきます。

 

さらに症状が進むと、墨を飛ばしたような小さい黒点が現れるようになります。

 

病斑の出た葉は、葉の縁が上向きに巻くようになり、
葉柄にも葉と同じような病斑ができ始めると、葉が垂れ下がります。

 

症状が広がっていくと、葉が黄色くなり、下葉から落ちていきます。
落葉する頃に、実にも影響が出て直射日光に当たると焼けたようになります。
*トマト 白星病の画像はこちら
http://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/346624.pdf

 

 

tomato09

トマトを密植させると病気にかかりやすいです、間株をとり摘葉します

 

 

■トマト 白星病原因

 

白星病の原因菌はカビの仲間で、22度~26度くらいの気温で生育します。
多湿を好むため、涼しくて湿度の高い時期に発生が多くなります。

 

病斑上では菌が繁殖し、水が当たると胞子を飛散させます。
株間が狭く、葉が触れ合う状態だと、風通しが悪くなり、発生が増えます。

 

また発生株が出た場合、
近くに植えているトマトにも感染する可能性が高くなります。

 

 

■トマト 白星病予防

 

できるだけ多湿にならないよう、水はけの良い状態を作ります。
また、排水性に加えて風通しが悪くなると発生が多くなり、
発生後の他株への感染も増えるため、株間は広くとるようにします。

 

感染した株から落ちた葉をそのままにしておくと、葉が感染源となります。
また感染した株でなくても、落ちた葉が株元に溜まっていると、
株元の風通しが悪くなり、湿度も高くなります。

 

落葉した葉は、その都度掃除して処分し、風通しを良くしておきます。
また、症状の出ている葉に水がかかると、胞子が飛んで他に感染するため、
水やりの時には葉に水が当たらないようにしておきます。

 

感染した株も、土にすき込んだりせずに、
必ず焼却処分をして畑に残さないようにしておきます。
毎年、白星病にかかる場合は、予防策としてダコニール1000を散布するのもお勧めです。

 

 

■白星病にかかったら

 

ごく初期の段階であれば、
症状の出ている葉を摘んで処分するだけで治ることがあります。

 

症状が初期の段階であれば、
予防薬であるダコニール1000を散布することで、防除することができます。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方


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トマト 病害虫 生理障害

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