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トマトの害虫

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今年の大玉トマトは害虫にやられず、かなり上出来です

 

 

[トマトの害虫]

 

 

トマトは様々な害虫に狙われる野菜です。
大切に育てたトマトを、虫に先に食べられてしまったり、
トマトの株を弱らせてしまっては残念です。

 

害虫は防虫ネットなどをかぶせるだけでも、
かなり予防することができます。

 

特にガの仲間などは、ネットがあると卵を産み付けられないため、
発生がかなり少なくなります。

 

それでも、害虫が発生してしまうことがありますので、
トマトにつく可能性のある害虫を知り、対処法を覚えておきましょう。

 

■汁を吸う害虫

 

トマトの葉や新芽、茎などに付いて汁を吸うタイプの害虫です。
このタイプの害虫は、虫自体が小さく、
一見すると影響が少ないように思えます。

 

ところが繁殖力が強いことが多く、
放っておくとあっという間に増えて、
株を覆うほどになることもあるほどです。

 

また、害虫が出す排泄物が元で病気にかかったり、
ウイルス性の病気を媒介することもあるので注意が必要です。

 

aburamusi
●アブラムシ
新芽や葉の裏、葉の付け根などにつくことがあります。
アブラムシは植物の汁を吸い、どんどん繁殖していくため、
放っておくと爆発的に数が増え、どんどん株が弱っていきます。

 

春と秋につくことが多く、真夏の暑い時期にはあまりつきません。
苗を購入した時点でもすでについていることがあるため、
購入時には入念にチェックをしておきましょう。

 

◎対策
もしアブラムシがついているのを見つけたら、
数が少ないうちに捕殺しておきます。

 

数が多すぎる場合は、専用の薬剤を使って防除しましょう。
対応している薬剤はベストガード水溶剤やダントツ水溶剤などです。

 

近日は、フマキラー製品などで、
食品成分を使用した安全性の高い殺虫・殺菌剤もあります。 

 

以下の害虫にも効果があるものですので、
無農薬栽培を目指す方は、使ってみてください。

 

 

hadani

●ハダニ類 (写真は被害状況)

葉の表面や裏側に、目を凝らして、
やっと点として目視できる程度の小さな虫がついていたら、
ハダニ類の可能性があります。
体の大きさは約0.5㎜程度です。

 

ハダニ類もアブラムシ同様、汁を吸って繁殖していきます。
中でもトマトサビダニは、繁殖力が高く、
放っておくとあっという間に枯れあがってしまいます。

 

◎対策
ハダニ類はいずれも温暖・乾燥の環境を好むため、
時々葉水を与えると予防になります。

 

薬剤を使う場合はマイトコーネフロアブルや、
サンマイトフロアブルなどが使えます。

 

●コナジラミ
葉の表面や裏に、小さな白い虫が大量に発生したら、コナジラミです。
白い羽をもつものは成虫で、緑や黄緑色をした幼虫が汁を吸います。

 

どちらかというとハウスや温室など、
風通しの悪い場所で発生することが多いです。

 

コナジラミも放っておくとどんどん数を増やし、
だんだんと葉が変色して枯れていってしまいます。

 

◎対策
薬剤はスタークル水溶顆粒剤やモベントフロアブルなどが使えます。

 

 

Cindy orange

中玉トマト シンディーオレンジも、フルーティーで美味です

 

 

■食害する害虫

 

葉や茎、実を食害する害虫です。
吸汁する害虫より体が大きく、
放っておくと葉がぼろぼろになることも少なくありません。

 

実を収穫してみたら害虫に中を食べられていた!
ということもあるので、注意する必要があります。

 

 

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●ヨトウムシ
ヨトウガというガの仲間の幼虫が、葉を食害することがあります。
成虫の雌が一度に産む卵の数は100個~200個で、
それを葉の裏に固めて産み付けます。

 

孵化した幼虫はとても小さく、最初は葉の裏から食害を始めます。
体は小さいですが数が多いため、
少しずつ葉がすかしを入れたようになってきます。

 

幼虫はだんだんと大きくなると体の色が黒っぽくなり、
昼間は株元の土に隠れ、夕方になると出てきて食害を始めます。

 

そのため、大きくなった幼虫を昼間に見つけるのは難しく、
なかなか本体を発見することができないのが特徴です。

 

◎対策
葉や茎に糞がついていたら、どこかに必ずいるので、
昼間に見つけられなかった場合は、夕方以降も探してみましょう。

 

幼虫がまた孵化したばかりであれば、一か所に固まっているので、
幼虫がついている葉ごと切り取って処分します。

 

大きくなった幼虫を見つけたら、捕殺するようにしましょう。
薬剤としてはフェニックス顆粒水和剤やマッチ乳剤などが使えます。

 

 

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●オオタバコガ
これもガの仲間で、幼虫が食害をします。
幼虫の見た目はヨトウムシに似ていますが、
体の表面に細い毛が生えていることで見分けます。

 

オオタバコガの幼虫は、実や茎に穴をあけて入り込み、
中を食害するため、一見すると分かりにくいのが厄介です。

 

特に茎を食害された場合、茎が折れたり、水を吸い上げられず、
食害された場所より上が枯れてしまうことがあります。

 

◎対策
もし幼虫を見つけたら、
実や茎に入り込んでしまう前に捕殺するようにしましょう。
薬剤はアファーム乳剤やフェニックス顆粒水和剤などが使えます。

 

 

tentomusidamasi

●テントウムシダマシ
見た目は黄色~褐色に黒の斑点があるテントウムシです。
斑点がたくさんついていることから、
ニジュウヤホシテントウと呼ばれることもあります。

 

一般的なテントウムシであれば、
アブラムシを食べてくれる益虫とされていますが、
ニジュウヤホシテントウは葉を食害する害虫とされます。

 

葉の表面を食べ、葉をレース状にしてしまいます。

 

◎対策
数が少ない場合は、捕殺するだけでも十分で、
他の害虫のために薬剤を散布している場合、

 

同時に防除することができることが多いです。
薬剤はスミチオン乳剤などを使います。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方


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タグ : 

トマト 病害虫 生理障害

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