トマト 枝が混む

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トマト 枝が混む

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枝葉を落とさないと、収穫が少なくなってしまいます

 

 

トマトは、一般的にとても樹勢が強く、
放っておくとどんどん枝が増えて込み合ってきます。

 

元気に育っているのだからと、そのまま放っておくと、
茎葉が茂って扱いずらくなるかもしれません。

トマトの枝が混み合ってきた時の対処法をご紹介しましょう。

 

 

[トマト 枝が混む]

 

 

■枝が混んだ時の問題点

 

枝が混んできた時に、どのような問題があるのでしょうか。
問題点を理解することで、整枝をしっかりしようという気持ちになり、
こまめに手入れする習慣がつくので、立派な収穫に恵まれます。

 

・風通しが悪くなる
枝が込み合ってくると、どうしても風通しが悪くなります。
風通しの悪い環境に長く置いておくと、
風邪通しの悪い部分が蒸れて枯れてしまうことがあります。

 

また、風通しの悪い場所というのは、空気の動きが少ない場所です
空気の動きがない場所では、病気の原因となる菌や、
害虫のたまり場となることがあります。

 

枝や葉が繁茂し気付かないうちに菌や害虫がどんどん増え、
気付いた時には薬剤を使っても回復できないこともあるので、
日々観察して混みあった部分に注意するのが良いです。

 

・実付きが悪くなる
枝が伸びたい放題だと、枝や葉を生長させることに養分を使うため、
実付きが悪くなることがあります。

 

なんとか着果しても、大玉トマトが中玉やミニトマトサイズで止まる、
本来の果実の大きさにならないこともあります。

 

トマトの花房は、主枝に対してつくので、主枝を増やせば増やすほど、
その枝につく花房の数が多くなる計算になります。

 

けれど、根が吸いあげられる養分や、
株自体が光合成によって作り出せる養分にも限度があります。
枝を増やせば実も増えるというように単純ではないのですね。

 

 

果樹や樹全体に日が当たるようにしてあげます

 

 

■枝が混んだ時の対策

 

もし枝が混んできた時は、すぐに対応しましょう。
ただし、無作為に剪定してしまうと、必要な枝まで切り落とすこととなります。
対処は必要となりますが、慌てずに作業を進めるようにしましょう。

 

・わき芽かきをする
まずは、枝が過度に混み合わないように、日々の管理をしましょう。
定植したてであれば、株も小さいですし、
まだ根付いてもいないので、トマトの生長はゆっくりです。

 

気温も生長するための適温より低いことが多いため、
急成長することはあまりありません。

 

ところが、気温が十分に上がった状態で安定する頃には、
トマト自身も大きくなってきているため、生長するスピードが早くなります。

 

トマトは各葉の付け根からわき芽を発生させるほど、樹勢の強い野菜です。
生育スピードが早くなってきた時に、
わき芽かきの作業を怠ると、あっという間に繁茂してしまいます。

 

しかも一度わき芽かきをした場所からも、
またわき芽が伸びてくることがあるため、わき芽チェックは欠かせません。

 

1週間に1回は、必ずわき芽の発生をチェックし、
小さいうちに摘み取るようにすると、枝が込み合うのを防ぐことができます。
管理人は、敷地が狭いこともあり、ほとんど毎日観察します。

 

 

わき芽は、忘れずに取ります

 

 

・思い切って切る
すでに枝が込み合い始めている場合は、
思い切って切るのが、スッキリさせる一番の近道です。

 

かなり繁茂している場合、本来は摘み取るはずだったわき芽にも、
花が咲いていたり、実がついていたりすることがあります。

 

花や実がついていると、どうしてももったいないように感じますが、
その花や実があると、主枝の実や枝に栄養が届かず生長できないのです。

 

ただ、無作為に枝を切ると、主枝を切り落としたり、樹勢が弱まり、
その後しばらく実がつかなくなることがあります。

 

まずは枝の状態を確認し、どれが主枝となるものなのかを確認します。
主枝と決めた枝以外の枝を切った後で、主枝から伸びるわき芽を切ると失敗が少ないです。

 

余分な枝の剪定が終わったら、必ず支柱やネットを設置し、誘引しておきます。

 

・主枝が見分けられないほど繁茂した場合の剪定 
1. 地際に近い部分から伸びている太い枝2本を残し、後はすべて切ります。
2. 残した2本を主枝とし、葉の付け根部分から伸びるわき芽を切ります。
3. わき芽を取り除いて主枝がスッキリしたら、支柱やネットに誘引しておきます。

 

この手順で切っていくと、2本仕立ての株が出来上がります。
剪定が終わった後は、支柱やネットに枝を誘引しますが、
この時、主枝と主枝との間に適度な隙間をあけておきましょう。

 

主枝同士の葉が触れあうほどの距離だと、風通しが悪くなります。
2本仕立てなので、追肥の時に通常の1.5倍の量の肥料を与えるようにします。

 

水やりは通常と同じように行い、枝が伸びたら必ず誘引し、
わき芽は、通常通り摘み取るようにしましょう。

 

容器栽培をしている場合、
2本仕立てにするとすぐに根詰まりを起こす可能性があります。

 

その場合は、思い切って残った2本のうちの1本を切り、
1本仕立てに戻すようにしましょう。

 

1本仕立てに戻した場合は、肥料の量は増やさず、
通常と同じ量を与えるようにします。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき


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トマト栽培Q&A

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