トマト 収穫のコツ
育てたトマトの実が膨らんで、いよいよ収穫の時を迎えると、とても嬉しくわくわくします
トマトを収穫する時、どのようにしていますか?
けれど、いざ収穫する時になってみると、
どのようにして収穫するのが最適なのか、迷うことがあります。
トマトを収穫する時には、何かコツがあるのでしょうか。
[トマト 収穫のコツ]
■ここがポイント! トマト収穫のコツ
トマトの実を収穫する時、特に何も意識せずに収穫する方も多いです。
けれど、収穫のコツを意識することで、
作業効率が良くなり、おいしいトマトを収穫することができます。
・収穫適期かを見極める
トマトを収穫する時、どのタイミングで収穫するかは、
育てた人の勘やトマトの品種によって異なります。
家庭菜園で一般的なよく育てられる品種であれば、
完熟状態で収穫することが多く、樹上完熟はやはり美味しいです。
農家では早めに収穫・出荷する場合があります。
まだ青さが残るうちに収穫する場合は、適した色になったら順次収穫が基本です。
家庭菜園で、完熟まで待ちたいという場合、
赤色のトマトは熟したタイミングが分かりやすいのですが、
紫や黒、オレンジ、黄色、緑のような、赤以外の色の品種は、
熟したかどうか見た目で判断するのが難しい場合があります。
もちろん、よく観察していると、未熟な実と熟した実とでは、
色やツヤ、表皮のハリや果肉の弾力などに差が出ます。
けれど、見た目でも分かりやすく判断できる部分があります。
それが、ヘタです。
トマトのヘタは、まだ熟していないうちは、
やや開き気味になっていることが多いです。
熟してくると、だんだんとヘタが強く反り返るようになります。
これはミニトマトの方が顕著に出るため、見ているとよくわかります。
ただし、品種によっては反り返りが少ないものもあるので、
熟したかどうかは、総合的に判断するのがお勧めです。
完熟トマトは、ジョイントから離れます
・ハサミを使う? 使わない?
トマト栽培では、極力ハサミを使わないように書かれていることが多いです。
これは、ハサミを使って作業をすることで、病気を媒介する原因となるためです。
また、ハサミで切ると断面がキレイに出過ぎるため、
なかなか乾かずに病気感染や枯れ込みの原因になることがあります。
ただ、収穫の時には、そうは言ってられません。
完熟状態のトマトを収穫する場合は、ハサミを使わなくても収穫できます。
果房の軸と実をつないでている部分の途中に、ぽこっと膨らんだ部分があります。
この部分はジョイントと呼ばれ、トマトの実が熟すと、離れやすくなります。
手で実を持った状態でひねるようにするだけで、簡単に軸から外れるのです。
ところが、まだ熟していない実を収穫する時は、
このジョイント部がきちんと離れていません。
その場合は、やはりハサミを使います。
ただし、できるだけハサミは清潔な状態を保ち、
作業は雨の降っていない午前中に済ませるようにします。
雨が降っている時や、夕方に収穫作業をすると、切り口がうまく乾きません。
その日のうちに切り口を乾かすためには、作業の時間帯や天候には気をつけます。
ミニトマトは、房採りの楽しみもあります
・収穫の時間帯
トマトは朝どりが養分も溜まっていて、水分も多く含みみずみずしいので、
朝がいちばん収穫時間に適しています。
しかし、家庭菜園で収穫して、すぐに食べるのもおいしいです。
家庭菜園では、あまり気にすることがありませんが、
農家では商品として収穫したトマトを出荷するため、見た目にも気を使います。
収獲したトマトに朝露がついていると、その時はみずみずしく見えるものの、
実際に出荷する時には汚れの原因となります。
そのため、農家では収穫したトマトの表面をキレイにふき取る作業が必要です。
農家では作業時間や手間を軽減させるため、露のつかない時間帯に収穫します。
早朝ならまだ露がついていないので、この間に収穫作業を進めます。
季節によっては、6時を過ぎたあたりから、いっせいに露がつきはじめるので、
そうなったら一度作業を中断します。
1時間~2時間もすると、表面についた露が乾いてさらさらになります。
そうなったらまた収穫作業を続けるそうです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき