トマト 葉が枯れる
収穫の最後の時期には自然に枯れます(10月13日)
[トマト 葉が枯れる]
■トマト 葉が枯れる
トマトを育てていると、葉が枯れてくることがあります。
葉が枯れる理由には、生理的なものや病気、
害虫など様々なことが考えられます。
日頃から、トマトの株をよく観察して、
トマトの葉が枯れを発見したら、対処法を考え育てていきましょう。
・日照不足
トマトは太陽の光が大好きな植物です。
ベランダなど、一日に数時間程度しか、
直射日光が当たらない場所で育てている場合や、
梅雨時期など悪天気が続くと、下葉が枯れてくることがあります。
ミニトマトくらいであればベランダでも問題ありませんが、
大玉トマトの場合はミニトマトよりも実を大きくするのに、
養分が必要となるため、日当たりが必要になります。
また、日当たりの良い場所で育てていたとしても、
葉が茂りすぎて込み合っている場合、
葉と葉が重なって陰になることがあります。
このような場合でも日照不足と同じような状態になり、
葉が枯れてくることがあります。
葉が重なり合っている部分は、株の状態を見ながら摘葉し、
込み合いすぎないように調整します。
また、できるだけ日当たりの良い場所で育てるようにしましょう。
葉が重なったり混んでいるところは、摘葉します
摘葉しないと、このように風通しが悪くなります
風通しが悪いと、蒸れたり病害虫の原因になります
・風通しが悪い
風通しが悪くなると、蒸れなどにより葉が枯れこむことがあります。
複数のトマトを隣り合わせて育てている場合、
株間が狭いなどで葉同士が重なり合ってしまったり、
葉がよく茂って込み合っている場合は、
どうしても風通しが悪くなってしまいます。
葉と葉が重なり合わないように、株間はきちんととるようにし、
茂りすぎた部分は少し葉を間引いてあげると風通しがよくなります。
風通しが悪くなると、蒸れるだけでなく、
害虫や病気の原因になることもあるので、
できるだけ風通しのよい環境を作ってあげます。
・過湿による根傷み
水の与えすぎや、土の水はけが悪いなどで過湿の状態が続くと、
根が傷んで葉が枯れる症状が出ることがあります。
トマトは元々乾燥した雨の少ない地域の植物で、過湿は苦手です。
地植えの場合も、鉢やプランターなどの容器栽培の場合も、
必ず土が乾いてから水を与えるようにします。
また、梅雨時など、雨が続いたり湿気が高いと、過湿になりやすいです。
支柱とビニールを使って、簡易的にでも雨除けをしておくと、
過湿を軽減することができます。
・カリウム不足
トマトは実を大きくさせる時に、多量のカリウムを必要とします。
カリウムが不足してくると、葉先が葉焼けしたようになってきます。
症状が出た場合は、カリウムが足りていませんので、
施肥によって補うようにしましょう。
・病気にかかっている
トマトには様々な病気にかかる可能性がありますが、
その中でも輪紋病や疫病などの病気は、葉が枯れる症状が出ます。
葉などに病斑ができ、しだいに広がり葉が枯れたようになります。
病気によっては、専用の薬剤を散布することで防除できますが、
薬剤がなく、苗を処分するほかない病気もあるので注意が必要です。
まずは葉や茎、その他株の状態をくまなくチェックし、
どのような状態から葉が枯れているのかを確認しましょう。
なんの病気なのかが分かれば、対処方法が分かります。
>>トマトの病気
・害虫の被害
アザミウマやハダニ類がつくと、最初は何もないように見えますが、
だんだんと葉の色が黄色くなり、その範囲が広がっていきます。
葉をよく見ると、小さな点々が右往左往しているのが見えるはずです。
放っておくと一気に進行して、株全体の葉が枯れてくるので注意が必要です。
自然に枯れた葉も整理してあげます
・生理現象
役目が終わったとトマト自身が判断した葉は、自然に枯れていきます。
たいてい株の下の方から枯れていき、
色は脱色したように黄色くなっていきます。
病斑などがなく、キレイに色が薄くなりしおれていくようであれば、
生理現象としての枯れであることが多いです。
枯れてきた葉をそのままにしていると、風通しが悪くなったり、
カビが発生する原因になることがあるので、
枯れた葉はそのままにせず取り除くようにします。
・寒さに当たった
トマトは寒さに弱い植物です。
霜に当たる頃になると、
だんだんと株全体が枯れたようになってきます。
環境や育て方によっては、年を越せるものもありますが、
それでも厳寒期と呼ばれる1月か2月頃には枯れてしまいます。
葉が枯れ、茎も茶色く変色して枯れてきたら、
まだ残っている実をすべて収穫し、
株ごと引き抜いて畑を整理しておきましょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき