水はけの悪い土 対策
トマトを育てる時も、他の植物を育てる時も、
基本的には水はけの良い用土を好みます
もちろん、サトイモのように水気を好む植物もありますが、
あまり一般的ではありません。
トマトを育てたいと思っていても、土の水はけが悪いこともあります。
水はけの悪い土を良くするには、どのような対策があるのでしょうか。
[水はけの悪い土 対策]
■水はけの悪い土 対策
水はけの悪い土を、どうにか水はけの良い状態にするには、
いくつかの対策があります。
急場しのぎのものもあれば、時間をかけて行う対策もあるので、
その時の状況や水はけの悪さの度合いによって、使い分けると良いでしょう。
・土壌改良をする
土の水はけが悪いのであれば、なんといっても土壌改良が一番です。
といっても、一度の改良では、それほど大きな変化は得られません。
何年もかけて、少しずつ良くしていくものです。
土壌を改良する資材としては、堆肥が一般的です。
堆肥を利用する場合は、1㎡あたり3kg~4kgの堆肥を入れます。
堆肥を混ぜ込んだ後、すぐにトマトなど植え付けをする場合は、完熟堆肥を使います。
未熟な堆肥を使うと、どうしても土の中で発酵が進むため、
植物の根を傷める可能性があります。
堆肥以外にも、パーライトやバーミキュライトといった資材も使えます。
1㎡あたり、5リットルも入れれば、かなり水はけが改善されます。
ただ、これは急場しのぎにしかならないので、
堆肥を入れて改良を続けていくことが必要となります。
畝の高さを20cm~30cmにすると水はけが良いです
・高畝にする
基本の畝の高さは、だいたい10cm~15cmほどです。
これを20cm~30cmの高畝にすると、水はけが良くなります。
ただ、土質自体が変わるわけではないので、
土壌改良中で、まだ土の状態が良いとは言えない時に使う手段となります。
トマトは土質を選びますので、チェックしつつ良い状態にします。
・畑の周りに溝を作る
水はけの悪い畑の周りに、水を流すための溝を作ります。
土自体の水はけが良くなるわけではありませんが、
雨が降った時に余分な水が流れる場所ができるので、
水たまりのままになることが減ります。
トマトは、過湿、泥はね、降雨に弱いので、
簡単な雨除けを作ると、元気に育ちます。
堆肥などで行う土壌改良や、高畝にすることを併用すると良いでしょう。
客土や盛土で、良い状態の用土になります
・客土を入れる、盛り土にする
お金がかかっても良いので、一気に土の状態を変えたい場合には、
客土や盛り土という手があります。
客土は、水はけの悪い場所の表層を削り、
そこに新たに持ってきた土を入れる方法です。
盛り土は、表層を削らず、既存の場所に新しい土を盛る方法です。
どちらもすでに良い状態の土を大量に入れるので、一気に土質が変わります。
専門的な知識や土を入れるために重機が必要になる場合もあるので、
専門家に相談することも必要です。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方