トマト栽培 4月
がっしりした苗を育てると、高収穫が見込めます
トマトは暖かい気候を好むため、4月に入って気温が上がってくると、
いよいよシーズンが始まったなという気持ちになります。
4月は露地の夏秋栽培の定植が開始される時期でもあるので、苗から栽培する方たちも、
作業が多くなってくる時期です。
トマト栽培では、4月にどのような作業が必要になるのでしょうか。
[トマト栽培 4月]
■4月のトマト
一般的な露地の夏秋栽培の場合、定植は4月下旬~5月上旬頃が適期といわれています。
家庭菜園では、だいたいゴールデンウィーク中に植え付けをする、
イメージを持っていると覚えやすいです。
ホームセンターや園芸店、インターネットなどでも、
トマトの苗がぞくぞくと販売されてくる時期でもあります。
より良い苗を適期に購入して定植することも、
トマト栽培を成功させるためには必要なことなのです。
種から育苗に挑戦している場合、定植までは育苗期間となります。
2月中から育苗に着手しているのであれば、すでに苗もかなり大きくなってきています。
4月に入って気温が上がってくると、生長スピードも上がってきます。
中には最初の蕾が見えてくるものもあるかもしれません。
■4月の作業
・土作り
育苗や苗の購入も大切ですが、野菜を育てる時に重要なことといえば、土作りです。
トマトは水はけの良い土を好みます。
水はけが悪いと、古い水分が滞ってしまい、土に含まれている空気も古くなるため、
生育が悪くなります。
まずは30cmほどの深さまで土を掘り、よく耕します。
そこに堆肥や苦土石灰、元肥などを加えて混ぜ、畝を作ります。
すでにトマトが育ちやすい土になっている場合は、堆肥・苦土石灰・元肥のみでも
構いませんが、栽培を始めて間もない場合などは、水はけが悪い場合もあります。
そんな時は、土壌改良用の資材などを投入し、土質を改善しておきましょう。
土壌消毒等も含め、2月~3月の早いうちにやっておいても構いません。
栽培前の土作りに関しては、こちらを参考にしてください。
>>トマト栽培の用土
トマトの一番花が開花した頃に定植します
・育苗
トマト苗の植え付けは、4月下旬からが目安になります。
そのため、4月に入ってすぐの頃は、まだ育苗中であることがほとんどです。
定植の適期の見分け方としては、一番花が開花しているかどうかです。
トマト苗は、一番花が開花した頃に定植するのが基本です。
それまでは、大切に育苗を続けましょう。
苗をお店で購入した場合であっても、苗が定植できるような状態でないのであれば、
持ち帰って自宅で育苗を続けます。
一番花が咲くまで、水を与えながら日当たりの良い場所に置き、
寒さを避けながら育苗します。
購入した時、すでに根がポットからかなり出ているのであれば、
一回り大きいポットに植え替えてから、育苗を続けます。
ほんの数日であればまだ良いですが、1週間以上育苗する場合は、
小さなポットでは水切れを起こしやすく、根もどんどん伸びて外に出て傷む原因になります。
一回り大きいポットに植え替えて育苗することで、
土の量が増えて根が育つスペースが確保できますし、水分を保持する力も強くなります。
定植適期は、トマトの品種によって変わる場合があります。
一番花が開花した頃の定植が基本ですが、中には若苗定植が推奨されている品種もあるので、
栽培前に下調べをしておきましょう。
・寒さ対策
4月は3月までに比べると、ずいぶんと気温が上がって暖かくなってきます。
日中はとても暖かく、上着も必要ないくらいになりますが、
早朝や夜間は冷え込むことも少なくありません。
地域によっては、この時期でもまだ霜が降りることがあるので、注意が必要です。
トマトは、ある程度の低温に耐えることができますが、小さい苗のうちは抵抗力も弱く、
霜に当たったり、低温に当たり続けることで生育が悪くなる場合があります。
育苗中はもちろん、定植後であっても、冷え込みが予想される場合は、
保温できる環境を作っておきましょう。
簡易的なハウスでも良いですし、トンネルなどを設置しても良いでしょう。
夜の間は完全に締め切った状態にし、日中の暖かい時間帯は、
ハウスやトンネル内の温度が高温になりやすいので、適度に隙間をあけて換気します。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方