桃太郎

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桃太郎

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桃太郎

 

 

桃太郎は、タキイ種苗株式会社が改良して作った、大玉トマトの品種です。

 

トマトといえば桃太郎といわれるほど、
知名度も高く栽培量も多い、日本を代表する品種です。

 

桃太郎が持っている特徴や、育て方のコツをまとめました。

 

 

[桃太郎]

 

 

■桃太郎

 

◎元祖桃太郎
日本で大玉トマトといえば、やはり桃太郎です。

 

近年は色々な品種が出てきているため、
桃太郎以外の品種が店頭に並ぶことも増えてきましたが、
やはり主流は桃太郎でしょう。

 

桃太郎の発売が開始されたのは、1985年です。

 

それ以前の日本では、トマトの栽培はもちろんありましたが、
輸送時間の長さや輸送中にトマトが劣化したりという理由から、
青いうちに収穫して出荷されていました。

 

けれど、トマトは赤くなるまで枝につけておいた方が、
青いうちに収穫するよりおいしく、栄養価まで高くなるといわれているのです。

 

おいしいトマトを食卓に届けるため、タキイ種苗が作ったのが桃太郎です。

 

赤熟収穫が可能で、しかも食味も抜群に良いということで、
現在は桃太郎が日本の大玉トマトの主流となりました。

 

現在は、桃太郎自身をさらに改良した品種も多数出ており、
桃太郎シリーズとして各地域で栽培されています。

 

◎赤熟収穫可能で食味が良い
桃太郎が出回る前は、ファーストと呼ばれる品種が多く流通していました。

 

ファーストもおいしい大玉トマトなのですが、お尻がとがっているために輸送性が悪く、
店頭に並ぶまでの劣化が見られるため、青い状態での収穫が行われていました。

 

ファーストも完熟まで枝につけていることで、とてもおいしいトマトになりますが、
やはり青いうちに収穫すると、おいしさは半減します。

 

そのため、桃太郎が出てきた後は栽培量も流通量も減っていきました。
それだけ、桃太郎がすごいトマトであったことは、言うまでもありません。

 

桃太郎は、1個の実が220gほどと、
現在の日本の大玉トマトのちょうど標準となるサイズ感です。

 

小さいと物足りない、けれど大きすぎると1度に食べきれずに困ることがあるため、
このサイズ感はとても重要です。

 

形も豊円腰高で、丸みの強い形をしていながら、
きゅっと上がった肩の部分が見栄えを良くしています。

 

子室の数が平均して6室~7室と安定しているので、秀品率も高く揃いが良いです。
ヘタの色や形もキレイです。

 

桃太郎はピンク系のトマト品種ですが、ピンクといっても薄いピンク色ではなく、
赤が混ざったような濃い桃紅色です。

 

完熟まで枝につけていた実は、色にも深みが出るので美しく、
表面にはツヤも出ます。

 

果肉は締まっていながら硬くはなく、食べた時の食感が溜まりません。
甘さと酸味のバランスも絶妙で、特に生食に向きます。

 

生で食べた時に、トマトのみずみずしさと香り、甘さや酸味に加えて旨みを感じられ、
いつ食べてもおいしいと感じられるトマトです。

 

赤熟収穫した後に出荷しても、輸送中に傷んだり柔らかくなりすぎることがなく、
店頭に並んだ後も良い状態をキープできます。

 

◎栽培法は標準
素晴らしい特徴をたくさん持っている桃太郎ですが、
育て方としては標準的なトマトの育て方で栽培できます。

 

もちろん、様々な工夫によって、よりおいしいトマトに育てることはできますが、
基本としては標準の育て方で問題ありません。

 

今から25年以上前に出来上がったトマト品種ですが、
ある程度の病気への耐性もあります。

 

萎凋病や半身萎凋病、トマトモザイクウィルスへの耐病性があり、
現在でも安心して栽培ができます。

 

さらにサツマイモネコブセンチュウへの耐虫性も持っています。

 

草勢が安定しやすく、しかもスタミナもあるので、
栽培後半になっても安定した着果数と肥大性が期待できます。

 

スタミナ切れによって起こるスジ腐れ果などの生理障害が少ないのも、嬉しい特徴です。

 

 

■特徴

 

・日本を代表する大玉トマトの品種です。
・1個が220gほどと大玉トマトとしては標準的なサイズ感ですが、
豊円腰高で整っていて持つとずっしりと重く中身が詰まっている良いトマトです。
・色は濃い桃紅色で美しく、色周りも良いので色ムラの発生が少ないです。
・ヘタの形が整っていて色もキレイなので、表皮の色との配色も良いです。
・ハリのある果皮に表面はツヤもあり、店頭に並んだ時の見栄えが良いです。
・子室は平均して6室~7室と安定しています。
・果肉は締まっていますが硬くはなく、噛んだ時の食感が良いです。
・甘さと酸味のバランスが非常に良く、旨みを強く感じます。
・特に生食に向く食味です。
・果肉が締まっていて劣化が遅く、
輸送性も高く店もちも良いので、赤熟収穫が可能です。
・トマトモザイクウィルス、萎凋病、半身萎凋病に耐病性があります。
・サツマイモネコブセンチュウに耐虫性があります。
・基本の夏秋栽培の他、ハウス半促成栽培やハウス抑制栽培でも栽培できます。

 

 

■栽培のコツ

 

・基本の育て方は、一般の大玉トマトと同じです。
・第一花房はホルモン処理をするなどして、必ず着果させます。
・定植後の最初の追肥は、3段目の花房の開花時期が目安となります。

>>桃太郎トマトの育て方

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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