トマト栽培 9月
9月でも元気なトマト
トマトといえば、夏が旬の野菜というイメージが強いです。
そのため、9月にはもう栽培が終了すると思われることも多いですが、
株の状態によってはまだまだ栽培を続けられます。
トマト栽培を長く続けるためには、
9月にどのような作業を行えば良いのでしょうか。
[トマト栽培 9月]
■9月のトマト
9月は、栽培方法やその年の天候などによって、トマトの状態がかなり変わります。
大玉トマトで、すでに摘芯したところまで肥大が終わっている株は、
あとは残りの着色を待つばかりです。
すべての実を収穫した後は、他にわき芽などを育てていないのであれば、
そのまま栽培は終了となります。
対して、遅くに植え付けた株や、摘芯せずに栽培している株などは、
まだまだ主枝を伸ばして次々と花房を発生させている状態です。
もちろん、摘芯していない株の中には、
すでに疲れが出て草勢が著しく落ちているものもあるでしょう。
9月より先は、気温が下がってくる時期です。
夏ほどの勢いはなくなり、肥大した実の着色にも時間がかかるようになります。
けれど、すでに大きく生長している株であれば、ある程度の低温には耐えられるので、
株の調子が悪くなければ栽培を続けられます。
次の秋から栽培する野菜のために場所をあけたい、
栽培を続けていても収穫は見込めないという場合は、
早めに撤収して土の状態を改良しておくのもお勧めです。
■9月の作業
・摘芯、わき芽かき
初夏に植え付けを行った株の場合、
すでに摘芯が終わっているものがほとんどでしょう。
摘芯せずに栽培するつる下ろし栽培などの栽培法であれば、
摘芯を行う必要はありません。
けれど、立てた支柱よりも高くまで主枝が育ってしまうと、管理が難しくなるので、
それ以上の高さに育てる気がないのであれば、早めに摘芯します。
ただし、秋トマトの場合は、まだまだ摘芯する高さまで育っていない場合もあります。
その場合は、希望の高さになるまで育ってから摘芯します。
摘芯が終わっている株も終わっていない株も、わき芽は発生します。
わき芽が育ちすぎると、変な位置に荷重がかかって主枝が曲がることもあるので、
あまり大きくならないうちにわき芽かきをしておきましょう。
摘芯やわき芽かきに関して、こちらに詳しく書いています。
・水やり、追肥
9月に入ると、暑さのピークがようやく過ぎますが、まだまだ暑い日は続きます。
株の生育や実の肥大が進んでいるものは、
水分の吸い上げ力量もあまり変わらないので、あまり強く乾きすぎないように管理します。
過湿にならないよう、土が乾くまでは水やりは控えますが、
土が乾いていると感じたら、水を与えます。
追肥も8月と同じ要領で与えます。
・収穫
初夏から育てているトマトも、夏に植え付けた秋トマトも、
実が肥大して着色したら、順次収穫していきます。
9月後半になって気温が少し下がってくると、
徐々に着色までにかかる時間が長く感じるかもしれません。
けれど、まだこの時期ならば気温が低すぎることはありませんし、
日照時間もある程度は確保できるはずです。
多少時間はかかっても、着色するまで枝につけておいた方がおいしくて、
栄養価の高い実になるので、熟すまで待ってから収穫するのがお勧めです。
・台風対策
9月に入っても、台風被害のおそれはあります。
台風でなくても、異常気象による急な嵐に見舞われることもあるので、
強風対策をしておきましょう。
また、強風などで枝が折れてしまうことがあります。
太く育った主枝がぼっきり折れている姿は、かなりショックを受けますが、
落ち着いて行動すればまだ助かるかもしれません。
植物はとても強いです。
慌てずに状況をよく確認し、すぐに対処することで復活する可能性が高くなります。
台風対策のやり方や、枝が折れた時の対処法は、こちらを参考にしてください。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方