トマト 西日に強い?
植物の多くは西日が苦手です
トマトは夏が旬の野菜のためか、暑さに強いというイメージがあります。
夏といえば、夕方の西日がとても強く、人間にとっても辛いものがあります。
強い西日の日差しにも、トマトは強いのでしょうか。
[トマト 西日に強い?]
■トマト 西日に強い?
トマトは夏が旬の野菜のため、ある程度の暑さや日差しには耐えることができます。
ただ、西日は午前中や日中の日差しとはまた異なる性質を持っているため、
暑さや日差しに強いトマトであっても、負けることがあります。
トマトは西日に当たると、どうなるのでしょうか。
また、何か対策はあるのでしょうか。
・西日に当たると?
西日は、午前中や日中の日差しよりもさらに強く感じます。
午前中のみ日照がある半日陰の場所、日中のみ日照がある場所、
西日のみが当たる場所では、同じ植物であっても生育に差がかなり出ます。
特に西日は、植物が光合成する時間帯から少しずれているため、あまり意味がありません。
その上、強い日差しは乾燥を進めるため、植物にとっては辛い環境となります。
トマトは暑さや乾燥にも強い植物ですが、良い状態の株に育て、
おいしい実を確実に収穫するためには、程よい環境が必要となります。
西日が強く当たる場所は、丈夫なトマトにとっても過酷な環境といえます。
トマトが西日に当たると、強い日差しのために乾燥が進みます。
トマトは朝に水を与え、夕方になる頃には、
ある程度土の中に水分がなくなるように管理すると、
ちょうど乾湿の差を作ることができるため、うまく育ちやすくなります。
日中のうちに光合成をするのに水分を使いますし、水分が自然に蒸発もするため、
夕方には土が乾いているということも多いです。
そんな中で西日に当たると、さらに土の乾燥が進む植え、地温も上がります。
乾燥状態で地温が上がると、どうしても根が暑さによって傷むので、
トマトの生育にも影響が出やすくなります。
もちろん、栽培環境や生育具合によっては、
西日が当たっていても問題ない場合がありますが、
優先したい日照は、朝日→日中→西日の順となります。
敷きワラをすると、西日による乾燥や泥はねも防ぎます
・対策
西日が当たることによって、乾燥による根傷みや葉焼け、
水切れ症状が出る可能性が高くなるので、
症状が強く見られる場合は西日対策が必要です。
特に注意したいのが、土や地際、栽培している容器に西日が当たることです。
これらの場所に西日が直接当たると、どうしても地温が上がって乾燥が進みます。
土の上に敷きワラやバークチップ、クルミの殻などのマルチをしておくと、
直射が当たりにくくなるのでお勧めです。
有機質マルチは、通水性や通気性も良く、
乾燥や地温上昇を防ぐだけでなく、泥跳ねの防止にもなります。
マルチングをしても、西日の直射による葉焼けがおさまらない場合は、
西日のみを遮光します。
遮光ネットを設置したり、トマトの株よりも大きい遮蔽物を置くことによって、
光を遮ることができます。
その場合、風通しや日中の日当たりが悪くならないよう、配慮が必要になります。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方