トマト 育て方

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なつのこまトマト

読了までの目安時間:約 8分

 

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なつのこまトマト

 

 

なつのこまトマトという、調理用品種があります。

 

調理用トマトは、ローマV.F.やサンマルツァーノ、しゅほうなどが有名ですが、
なつのこまトマトも調理用の品種の中では育てやすく人気があります。

 

1玉がだいたい50gくらいと、中玉トマトではあるものの、
他の調理用トマトに比べると少し小さめです。

 

一般的な支柱を必要とするトマトと仕立て方が異なるので、注意します。

 

なつのこまトマトは、1玉が50gほどで、球形というより少し縦長の形です。
ですがプラム型やペア型ほども長方形の形をしていないので、
ちょうど球形とペア型の中間のような形をしています。

 

色はヘタの際まで真っ赤で、その色は火を通した後でもきちんと残ります。
トマトの味を料理に加えるだけでなく、その赤さを生かすことができます。

 

ケチャップやソース、ペーストなどにすると、キレイな色に仕上がるのでお勧めです。
果肉は調理用トマトらしい、肉厚で硬めです。

 

完全に煮崩れさせるソース系や、炒め物の具としても使うことができます。
なつのこまトマトを半分に切って炒めたところに、とき卵を加えて炒めると、
卵の黄色になつのこまの赤色がとても映えます。

 

糖度はそれほど高くなく、だいたい5度~6度程度です。
けれどほどよい酸味があるおかげで、甘みが引き立ち、
トマトとしての旨みも強く感じられます。

 

この甘みと酸味のバランスの良さが、なつのこまの強みです。
バランスの良いトマトの味わいが、ソースとして煮詰めるとさらに強まるため、
たくさん収穫できた時には、ペーストなどにして保存しておくのがお勧めです。

 

常備すると、トマト料理だけでなく、シチューやカレーなどの隠し味としても使え、
ミートソースなども本格的な味に仕上がります。

 

何より、自分で育てて収穫したトマトを、加工して保存しておくことで、
安心・安全な調味料がいつでも使える状態となります。

 

皮をつけたまま調理しても良いですが、より滑らかな食感を求めるのであれば、
湯剥きをしてからソース類にすると舌触りが良くなります。

 

 

Meatsauce

なつのこまトマトで、ミートソースも本格的な味に

 

 

◎芯止まり性品種の育て方
なつこまトマトが他の一般的なトマトと違う点は、芯止まり性があることです。
芯止まり性とは、一般的な品種のように、主軸がどんどん上へ伸びていくのとは違い、
わき芽を育てて実をつけさせるのが主となる性質です。

 

最初の主軸には2段目まで花房がつきますが、それ以降はまず枝が伸びません。
そのため、花房の下から伸びるわき芽を伸ばし、花房をつけさせます。

 

この2番目の主軸となったものにも、2段目までしか花房はつきません。
また花房の下から伸びるわき芽を伸ばして新しい主軸とし、花房をつけさせます。

 

2段目まで花房をつけたら、わき芽を伸ばして新しい主軸にすることを繰り返し、
実を付けさせるのが芯止まり性の仕立て方となります。

 

2段目の花房までは通常と同じですが、そこから先は横へ横へと広がっていくため、
一般的なトマトのように支柱は必要ありません。

 

いわゆる地這い栽培となるため、少し広めのスペースが必要となります。
また、地面に近い位置に葉や実がつくため、
できれば泥の跳ね返りを予防するために、ワラなどを敷いておくようにします。

 

通常のトマトであればわき芽はほぼすべて摘み取るのが基本ですが、
芯止まり性の場合は、わき芽を伸ばして新しい主軸とするため、
わき芽を摘むと収穫量が激減してしまいます。

 

基本的には新しい主軸として伸ばすわき芽以外は摘み取るようにします。
すべてのわき芽を放任しても良いのですが、過繁茂になりやすいため、
わき芽かきによって草勢をコントロールした方が無難です。

 

なつのこまトマトは、生育も旺盛なので、特に過繁茂になりやすい品種です。
不要なわき芽を摘んで整理することも大切ですが、
肥料や水などを必要以上に与えないように注意します。

 

肥料は草勢を見ながら控えめに与えるようにすると、失敗が少なくなります。
過繁茂に注意して樹ボケ状態にならなければ、性質は強くて生育も旺盛なので、
今まで調理用のトマトを育てたことがない方にもお勧めです。

 

実の1つ1つは調理用のトマトにしては小さいですが、
実が小さい分、着果から収穫までの期間が短くなるのは利点です。

 

 

[なつのこまトマト]

 

 

■特徴

 

・調理用のミディトマトです。

 

・1玉50gと小さめです。

 

・形は縦に少し長い形をしています

 

・色は真っ赤で、ヘタの際までよく色づき、火を通しても色がよく残ります。

 

・糖度は低めですが、ほどよい酸味があるのでバランスのとれた味わいです。

 

・果肉はよく詰まっていて硬めです。

 

・萎凋病と半身萎凋病に抵抗性があります。

 

 

■栽培のコツ

 

・芯止まり性の品種のため、支柱は不要です。

 

・芯止まり性の仕立て方に準じます。

 

・生育が旺盛なので過繁茂にならないように注意が必要です。

 

・肥料は控えめにしておくと失敗が減ります。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 品種

食用ほおずき ストロベリートマト

読了までの目安時間:約 8分

 

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食用ほおずき ストロベリートマト C)engei.net

 

 

ストロベリートマトというものがありますが、実はトマトではありません。
名前に「トマト」と「ストロベリー」が入っていますが、トマトでもイチゴでもありません。

 

こちらは食用ホオズキです。

 

ホオズキは、古くからある植物で、袋の中に実が入っているおもしろい植物です。
袋は熟してくるとオレンジ色になり、緑色の葉とのコントラストが美しいため、
観賞用として栽培されていました。

 

夏の観葉植物として昔から人気があったので、ほおずき市もあるほどです。
ただし、観賞用のホオズキの実には毒性のある成分が含まれています。

 

特に妊娠中の女性は食べると危険なので、絶対に口にしないようにします。
食用のホオズキであっても、微量ながら毒性のある成分が含まれているので、
妊娠中の方は、食べない方が安心です。

 

観賞用のホオズキは見たことがあるけれど、
食用は知らないという方がけっこういます。

 

海外では食用のホオズキは以前から栽培されていましたが、
日本ではあまり主流ではありませんでした。

 

食用のホオズキが安定して栽培されるようになったのは、つい最近のことです。
栽培している地域の近くでは、スーパーや直売所などで見かけますが、
そうでなければスーパーなどではあまり見かけることがありません。

 

栽培されている量が少ないので、まだまだ流通しにくいです。
そんな食用ホオズキの中でポピュラーな品種なのが、ストロベリートマトです。

 

名前にストロベリーと入っている通り、甘酸っぱい香りと味が、
ぷちっとした食感の後に広がります。

 

ホオズキもナス科の植物で、トマトもナス科の植物なので、
甘酸っぱい味のするミニトマトというのが、近い表現ではないでしょうか。

 

観賞用のホオズキの袋がオレンジ色に色づくのに比べ、
ストロベリートマトの袋は緑から薄い茶色へと変わります。

 

あまり美しい色ではありませんが、
袋を観賞するためのものではないので気にはなりません。

 

袋の色が茶色くなってから収穫し、袋を破いてみると、中には実が入っています。
実は熟していれば黄色い色をしていますが、袋が茶色くなっていても、
実がまだ緑のままの場合があります。

 

食べられないことはありませんが、熟していないと酸っぱいので、
できれば黄色く熟してから食べた方がおいしく食べられます。

 

袋が緑から茶色に変化するのも面白いので、
収穫するまでは半分観賞用として育てても面白いかもしれません。

 

 

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食用ホオズキ

 

 

◎育て方
育て方はそれほど難しくありません。
ミニトマトやナスを育てた人なら、特に苦労せずに育てられるかと思います。

 

トマトやナスほど日当たりを必要としないので、
花数が少なくなりますが、日向~半日陰までで育てることができます。

 

実はトマトに似ていますが、株の生長の仕方はナスに似ています。
主枝とわき芽を育てた側枝が伸びたところに花が咲き、実がつきます。

 

そのため、枝が伸びるほど横に広がりやすくなります。
地植えで育てていると、特に枝張りが広くなるので、複数の株を育てる場合や、
他の植物と並べて育てる場合は、少し株間を広めにしておいた方が良いでしょう。

 

枝が増えすぎて風通しが悪くなってきた場合は、
間引き剪定をして、通しを良くしておくことで病害虫予防になります。

 

病気にはあまりかかりませんが、
ニジュウヤホシテントウやカメムシなどの害虫がつくことがあります。

 

その場合は、捕殺する方が早いので、見つけ次第捕殺するようにしましょう。
特にニジュウヤホシテントウは成虫だけではなく、幼虫も葉を食害します。

 

卵を産み付けられると厄介なので、葉の裏を時々チェックして、
成虫や幼虫がいたら捕殺します。

 

もし卵を見つけた場合は、卵がついている葉だけを摘み取って処分します。

 

トマトではないけれどトマトと名づけられたストロベリートマト。
地植えだけでなく、鉢植えとしても育てることができます。

 

鉢植えの場合は、地植えより少しコンパクトに仕立てるのがお勧めです。
鉢植えは、地植えと違って移動ができるので、鉢植えのストロベリートマトを、
見える場所に置いて生長を眺め楽しむのも面白いです。

 

 

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観賞用のホオズキ

 

 

[食用ほおずき ストロベリートマト]

 

 

■特徴

 

・ストロベリートマトという名前ですが、イチゴでもトマトでもありません。

 

・食用ホオズキは、ナス科ホオズキ属です。

 

・花はナスの花と形が似ていますが、花びらは黄色で中心が黒っぽい紫色になります。

 

・袋が緑から茶色く変わったら収穫し、中の実を食べます。

 

・実はミニトマトくらいのサイズで、甘酸っぱい味と香りがします。

 

 

■栽培のコツ

 

・ナスと同じような株張りなので、栽培スペースは広めにとっておきましょう。

 

・水分管理は、トマトほど乾燥させず、ナスほど水を欲しませんので、
土が乾いたら水を与えるようにします。

 

・地植えでも鉢植えでも育てることができます。

 

・枝葉がよく茂るので、風通しが悪くなってきたら枝を間引くようにします。

 

・枝が長く伸びると、風で折れることがあるので、支柱を立てて誘引します。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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トマト 品種

レッドペア

読了までの目安時間:約 5分

 

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レッドペア

 

 

レッドペアというミニトマトの品種があります。
名前に入っている「ペア」とは、洋ナシを指しています。

 

実は真っ赤な色で、形は洋ナシのような形をしているため、
一般的なミニトマトとはまた少し違った楽しみ方ができる品種です。

 

洋ナシ型なので、ぷっくりと肥ったナスのようにも見える形をしていて、
実が連なってついている様子を眺めているだけでも楽しめます。

 

日本ではあまりメジャーなミニトマトではありませんが、
1玉がだいたい15g~20gくらいと、ミニトマトにしては少し大きめです。

 

一般的なミニトマトのように丸い形ではなく、少し縦長でスリムですが、
小さな丸いミニトマトに比べると重量があるため、食べ応えがあります。

 

甘みが少し強く、酸味とのバランスも良いので、
夏の間のヘルシーなおやつとしても活躍してくれます。

 

もちろんサラダなどにして食べたり、お弁当の彩りや隙間埋めにも適しています。

 

一般的なトマトとは違う洋ナシ型をしているため、目新しさがあり、
ミニトマトが少し苦手なお子さまでも気づかず食べてしまうかもしれませんね。

 

基本的には一般的なミニトマトと同じ育て方で問題ないのも嬉しいところです。
固定種なので、昔から育てられていて、比較的丈夫で育てやすいです。

 

1段の花房には、6個~8個くらいの実がつきますが、
環境が合っていればそれ以上の実をつけることもあります。

 

実が大きめで、やや肥料を好む性質ですが、無理に多肥にせずに、
基本的な育て方を守っていれば、特に大きな問題が起こることはありません。

 

むしろ肥料を与えすぎると、樹ボケを起こして実がつかなくなることもあるので、
初めて育てる方などは、標準内を出ないように肥料を与えましょう。

 

地植えはもちろん、鉢植えやプランター植えでも育てることが可能です。
レッドペアの色違いで、イエローペアという品種もあります。

 

赤と黄色の洋ナシ型の実が、鉢植えのミニトマトで並んで育っている姿は、
なかなかかわいらしく食欲もそそります。

 

赤と黄色の2色でカラフルなので、観賞価値も生まれます。
味よし、見た目よしのレッドペアなら、楽しみながら育てられます。

 

 

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[レッドペア]

 

 

■特徴

 

・1玉15g~20gで、洋ナシのような形をしています。

 

・色は濃い赤色で、表面にツヤがあってヘタの際までキレイに色づきます。

 

・甘みがやや強いバランスの良い味わいで、食べやすいです。

 

・1段に6個~8個くらいの実がつきますが、それ以上つくこともあります。

 

・黄色種のイエローペアと並べて栽培すると、観賞価値が生まれます。

 

・比較的丈夫で、育てやすい品種です。

 

・固定種なので、種をとって翌年に育てることも可能です。

 

 

■栽培のコツ

 

・一般的なミニトマトと同じ育て方で問題ありません。

 

・肥料を好む傾向がありますが、無理に追肥をすると樹ボケすることがあるので、
最初は標準的な追肥を心がけ様子を見て量を変えます。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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