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食用ほおずき ストロベリートマト

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食用ほおずき ストロベリートマト C)engei.net

 

 

ストロベリートマトというものがありますが、実はトマトではありません。
名前に「トマト」と「ストロベリー」が入っていますが、トマトでもイチゴでもありません。

 

こちらは食用ホオズキです。

 

ホオズキは、古くからある植物で、袋の中に実が入っているおもしろい植物です。
袋は熟してくるとオレンジ色になり、緑色の葉とのコントラストが美しいため、
観賞用として栽培されていました。

 

夏の観葉植物として昔から人気があったので、ほおずき市もあるほどです。
ただし、観賞用のホオズキの実には毒性のある成分が含まれています。

 

特に妊娠中の女性は食べると危険なので、絶対に口にしないようにします。
食用のホオズキであっても、微量ながら毒性のある成分が含まれているので、
妊娠中の方は、食べない方が安心です。

 

観賞用のホオズキは見たことがあるけれど、
食用は知らないという方がけっこういます。

 

海外では食用のホオズキは以前から栽培されていましたが、
日本ではあまり主流ではありませんでした。

 

食用のホオズキが安定して栽培されるようになったのは、つい最近のことです。
栽培している地域の近くでは、スーパーや直売所などで見かけますが、
そうでなければスーパーなどではあまり見かけることがありません。

 

栽培されている量が少ないので、まだまだ流通しにくいです。
そんな食用ホオズキの中でポピュラーな品種なのが、ストロベリートマトです。

 

名前にストロベリーと入っている通り、甘酸っぱい香りと味が、
ぷちっとした食感の後に広がります。

 

ホオズキもナス科の植物で、トマトもナス科の植物なので、
甘酸っぱい味のするミニトマトというのが、近い表現ではないでしょうか。

 

観賞用のホオズキの袋がオレンジ色に色づくのに比べ、
ストロベリートマトの袋は緑から薄い茶色へと変わります。

 

あまり美しい色ではありませんが、
袋を観賞するためのものではないので気にはなりません。

 

袋の色が茶色くなってから収穫し、袋を破いてみると、中には実が入っています。
実は熟していれば黄色い色をしていますが、袋が茶色くなっていても、
実がまだ緑のままの場合があります。

 

食べられないことはありませんが、熟していないと酸っぱいので、
できれば黄色く熟してから食べた方がおいしく食べられます。

 

袋が緑から茶色に変化するのも面白いので、
収穫するまでは半分観賞用として育てても面白いかもしれません。

 

 

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食用ホオズキ

 

 

◎育て方
育て方はそれほど難しくありません。
ミニトマトやナスを育てた人なら、特に苦労せずに育てられるかと思います。

 

トマトやナスほど日当たりを必要としないので、
花数が少なくなりますが、日向~半日陰までで育てることができます。

 

実はトマトに似ていますが、株の生長の仕方はナスに似ています。
主枝とわき芽を育てた側枝が伸びたところに花が咲き、実がつきます。

 

そのため、枝が伸びるほど横に広がりやすくなります。
地植えで育てていると、特に枝張りが広くなるので、複数の株を育てる場合や、
他の植物と並べて育てる場合は、少し株間を広めにしておいた方が良いでしょう。

 

枝が増えすぎて風通しが悪くなってきた場合は、
間引き剪定をして、通しを良くしておくことで病害虫予防になります。

 

病気にはあまりかかりませんが、
ニジュウヤホシテントウやカメムシなどの害虫がつくことがあります。

 

その場合は、捕殺する方が早いので、見つけ次第捕殺するようにしましょう。
特にニジュウヤホシテントウは成虫だけではなく、幼虫も葉を食害します。

 

卵を産み付けられると厄介なので、葉の裏を時々チェックして、
成虫や幼虫がいたら捕殺します。

 

もし卵を見つけた場合は、卵がついている葉だけを摘み取って処分します。

 

トマトではないけれどトマトと名づけられたストロベリートマト。
地植えだけでなく、鉢植えとしても育てることができます。

 

鉢植えの場合は、地植えより少しコンパクトに仕立てるのがお勧めです。
鉢植えは、地植えと違って移動ができるので、鉢植えのストロベリートマトを、
見える場所に置いて生長を眺め楽しむのも面白いです。

 

 

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観賞用のホオズキ

 

 

[食用ほおずき ストロベリートマト]

 

 

■特徴

 

・ストロベリートマトという名前ですが、イチゴでもトマトでもありません。

 

・食用ホオズキは、ナス科ホオズキ属です。

 

・花はナスの花と形が似ていますが、花びらは黄色で中心が黒っぽい紫色になります。

 

・袋が緑から茶色く変わったら収穫し、中の実を食べます。

 

・実はミニトマトくらいのサイズで、甘酸っぱい味と香りがします。

 

 

■栽培のコツ

 

・ナスと同じような株張りなので、栽培スペースは広めにとっておきましょう。

 

・水分管理は、トマトほど乾燥させず、ナスほど水を欲しませんので、
土が乾いたら水を与えるようにします。

 

・地植えでも鉢植えでも育てることができます。

 

・枝葉がよく茂るので、風通しが悪くなってきたら枝を間引くようにします。

 

・枝が長く伸びると、風で折れることがあるので、支柱を立てて誘引します。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方

 

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