トマト 挿し木方法
挿し木で育ち収穫したトマト苗
お気に入りのトマト品種が挿し木で容易に増やせます♪
この方法は、覚えておくと便利でお得です。
トマトは脇芽や摘芯したものを使って、
挿し木をすることができ、かなり容易に発根します。
ミニ、中玉、大玉も、すべて挿し木で増やせます。
トマトの挿し木の適期は、まだ涼しい季節です。
東京標準で6月中旬~下旬くらいの猛暑に入る前の時期ですが、
7月でも挿し木で、秋トマトの収穫ができることが多いです!
挿し木の方法はいくつかあるので、ご紹介しましょう。
[トマト 挿し木方法]
■挿し穂
・挿し穂の選び方
まず、挿し木をするための挿し穂を準備します。
本来は脇芽は小さいうちに摘んでしまう方が良いのですが、
株の裏側にあったりすると、気付かないうちに、
かなり大きく脇芽が育つことがあります。
特に花房のすぐ下の葉の付け根から出る脇芽は勢いがあり、
気付いた時には花芽をつけていることもあるくらいです。
摘芯も同じことで、支柱よりも高くなったら摘芯をしますが、
本来であれば先端の生長点部分のみを摘むことになります。
ところが、支柱よりも高くなってから摘芯する場合は、
摘心部分も大きく生長していて元気です。
摘芯で切り取った部分も、挿し木に使うことができます。
・挿し穂の作り方
1:15cm~20cmほどの脇芽か摘芯した先端を用意します。
2:土や水に挿しておく部分についている葉は根本から切り取ります。
3:切り口をよく切れるハサミで斜めに切ります。
4:挿し穂は蒸散が早く、どんどんしおれてしまうので、
すぐに水か土に挿すようにしましょう。
■トマト 挿し木方法3種
水に挿しておくだけで、1週間~2週間後このように根が出てきます
1.水に挿すだけの方法
水の入った瓶などに発根するまで挿しておく方法です。
準備した挿し穂を、水の入った容器に入れます。
この時、切り口から三分の一ほどが水につかるようにしておきましょう。
日向ではなく、明るい日陰に置いて管理します。
容器の中の水が濁ってきたら、必ず水を新しいものに交換します。
暑い時期であれば、毎日水を交換しておくと安心です。
1週間~2週間ほど管理を続けていると、
水に挿している部分から根が出てきます。
根がある程度出てきたら、土に植え替えてあげましょう。
地植えでも鉢植えでも問題ありませんが、
根が傷まないように優しく扱ってください。
3本挿して3本とも発根し収穫できました!
2.水上げ後に土に挿す方法
十分に水上げを行ってから、土に挿しておく方法です。
準備した挿し穂を水の入った容器に入れ、一日置いておきます。
1時間ほどでも水上げできますが、念のため一日水上げすると元気です。
一日経った挿し穂の葉がピンと張っていることを確認します。
この時点で葉がしおれてしまっている場合は、
うまく水を吸い上げられていないと考えられるので、
挿し穂としては使えないので除外します。
恐らく根が出てくる前に全体がしおれてしまいます。
水上げをして葉がピンとなっている挿し穂を、
あらかじめ用土を湿らせておいたところに挿します。
前もって、箸など先の尖ったもので挿し穴を空けておきます。
そのまま地植えにするのであれば直接挿しても構いません。
鉢やポットに土を入れたところに挿すのも良いです。
発根するまでは乾燥は大敵です。
土が乾いていたら水を与え、土の乾燥を防ぐために、
半日陰の場所で管理するようにします。
挿し木で開花した中玉トマト
3.すぐに土に挿す方法
準備した挿し穂を、そのまますぐに土に挿してしまう方法です。
一見乱暴なようですが、環境さえ合えばこれでも十分に発根して育ち、
また花をつけ実もなるようになります。
ただし、十分に発根するまでに土が乾燥してしまうと、
挿し穂がしおれてしまいます。
発根して挿し穂が伸び、新しい葉が出てくるまでは、
土の乾燥に気を配りましょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方