トマト 初心者の育て方
■トマト 栽培スケジュール
■トマト 栽培データ
英名・学名 tomato・solanum lycopersicum
形態 多年草 (日本では一年草)
原産地 南アメリカの高原地帯
草丈/樹高 50cm~200cm
開花期 4月中旬~7月
花色 黄色
栽培難易度(1~5) 2
耐寒性 弱い
耐暑性 強い
特性・用途 初心者向き、暑さに強い
我家も、大玉トマトをじょうずに育てられるまで3年、かかりました(汗
トマトは、家庭菜園を始めるかたが、
まず育ててみたい夏野菜の1つです。
樹上で熟したトマトの味は、家庭菜園でしか味わえません!
とくに大玉トマトは、熟成させて食べてみたい野菜です。
ミニトマトも、愛らしく連なって実を輝かせるのが魅力です。
しかし、トマトは、意外と育てるのが難しく、
初めて栽培したときに、実を1つも収穫できないこともあります。
初めてトマトを育てるのであれば、いきなり難しいことをせずに、
楽に、多くの実を収穫できる秘訣をお伝えします。
[トマト 初心者の育て方]
■良い苗を選びます
夏野菜のなかでもトマトの苗選びはとても大切です。
トマトは種から育てることもできます。
発芽から定植までの育苗がやや難しいので、
初心者の方は苗から育てることをおすすめします。
苗の選び方のポイント
・元気な苗を選ぶ
苗は、数が一番多い時に選ぶのが一番です。
出足が遅れると、選べるほど苗が残っていなかったり、
すでに悪い苗しかなかったりすることもあるので、注意が必要です。
また、苗の購入が早すぎてもよくありません。
トマトは低温に当たると、葉が傷むことがあります。
苗の入荷などは、店員さんに聞いて確認しておくことをおすすめします。
接ぎ木苗から育てたアイコ
・接ぎ木苗を選ぶ
トマトの苗にも色々な種類があり、それぞれに値段が違います。
1株100円もしない手頃な苗から、数百円もする少し高級な苗まであります。
値段が高いからといって、良い苗とは限りませんが、
値段が高いのには理由があります。
特定のメーカーが育苗して販売している苗が高いことが多いですが、
それ以外にも接ぎ木された苗も少し値段が張ります。
接ぎ木苗とは、トマトとは違う種類の苗を台木とし、
そこに特定のトマトの苗を接ぎ木したものです。
上と下の植物の種類が違うことで、
連作障害に強く病気に耐性ができ、根張りも良いです。
初心者の方は、メーカーのはっきりしない安い苗より、
少し値段が高くても接ぎ木苗を育てると栽培しやすいです。
*トマトの苗選びの詳細はこちらをご覧ください。
>>トマト 苗の選び方
■栽培管理をタイミング良く行います
トマトを育てて実を収穫するためには、
いろいろな世話をする必要があります。
苗を植えてから収穫までの、
栽培管理のタイミングはとっても大切です。
・植え付け
充分に気温が上がってから植え付けるようにします。
植え付け時期は4月中旬~5月下旬頃です。
植え付けた後は、支柱を立てて誘引しておきましょう。
・追肥
肥料の効果を最大限に生かすためには、
やはり与えるタイミングが重要です。
1段目の実がピンポン玉くらいの大きさになった頃と、
3段目の実がピンポン玉になった頃が肥料を与えるタイミングです。
摘芯するのは、もったいないようですが必ず良い実が収穫できます
・摘芯
立てた支柱の高さまでトマトが育ったら、
それ以上背が高くならないよう、先端を切ります。
この作業を摘芯といいます。
摘芯することで、株の生長に余計な養分をとられなくなるので、
実が大きく育ちやすくなります。
■脇芽は必ず摘みます
トマトが育ってくると、葉の付け根から脇芽が伸びてきます。
この脇芽を放っておくと、脇芽の生長に養分をとられてしまい、
実が大きく育たなかったり、花付きが悪くなったりしてしまいます。
水やりなど、毎日の世話のついでに脇芽のチェックをし、
5cm以上に伸びるまでに摘むようにします。
脇芽を摘む時は、指で脇芽をつまみ、
ひねるようにすると簡単に摘むことができます。
もし気付かず大きく育ってしまったら、
指でひねるだけでは摘むことができないので、
ハサミを使って付け根で切るようにしましょう。
■水分管理に気をつけます
甘さを強くしたり、皮を柔らかくしようとしたりするために、
水分や肥料を極限まで制限する方法があります。
けれど、これはあくまで上級者や農家の方がする栽培方法で、
初心者の方にはとても難しい育て方です。
どこまで制限すればいいのか、どのタイミングで与えればいいのか、
トマトを何十回も育てた経験がものを言う栽培方法は、
経験の少ない初心者が行うには、やや無理があります。
トマトは乾燥に強い植物で、どちらかというと過湿には弱いです。
できるだけ用土が乾いてから、水を与えるのが上手に育てるコツです。
実割れの少ない美味しいトマト品種がたくさんあります
地植えで育てる場合は、
水を与えなくても染みこんだ雨だけでも数日はもちます。
トマトの葉をチェックし、少ししおれたようになっていたら、
土が乾いているサインです。
プランター、鉢植えの場合は、
地植えより土の量が制限されているので、土が乾きやすいです。
土の表面が乾いていたら、
中心まで乾燥しているかどうかチェックしてみましょう。
割り箸や指などを土にさして抜いた時、
湿っていたら水を与える必要はありません。
もし乾いたままだったら、
中まで乾燥していますので、水を与えます。
指で表土を深さ1cmほど掘り起こしてみても分かります。
野菜栽培に少し慣れてくると、表土の様子を見ただけで、
水やりの必要があるかどうかが、わかるようになります。
地植え、鉢植えどちらでも、
苗を植え付けてからすぐはあまり土が乾燥しないように注意します。
植え付けから2週間ほどしたら、
上記のようにやや乾き気味な水やりに切り替えましょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方