フラガール・オランジェ
フラガール・オランジェ
フラガール・オランジェは、トキタ種苗が改良して作ったミニトマトの品種です。
同じシリーズに、実の色が赤いフラガールという品種もあります。
そんなフラガール・オランジェの特徴と、育て方のコツをご紹介します。
[フラガール・オランジェ]
◎濃密なオレンジミニトマト
フラガール・オランジェは、実が縦に長い楕円形をしていて、
表皮が鮮やかなオレンジ色をしています。
同じトキタ種苗から出ているフラガールも同じ形をしていますが、そちらは赤色です。
1粒が18g~24gほどになるので、一般的なミニトマトと比べると、やや大きめです。
けれど楕円形をしているため、口に含みやすく食べやすいです。
口に入れて噛んでみると、ぷちっと弾けて中からジューシーな果汁があふれてきます。
フラガール・オランジェはとても糖度が高く、濃厚な甘みを持っています。
甘みだけではなく、程よい酸味も含まれているので、強い甘みをさらに引き立てています。
甘酸っぱいその食味は、まるでフルーツのようです。
フラガール・オランジェは色もオレンジ色ということで、
見た目からして新しいフルーツという雰囲気があります。
サラダや料理の付け合わせとしてはもちろん、おやつやデザートとして食べるのもお勧めです。
◎育てやすく家庭菜園向き
フラガール・オランジェは草勢が強く、育てやすい品種です。
そのため家庭菜園でも気軽にチャレンジすることができます。
草勢が強めですが容器栽培も可能なので、
地植えにするスペースがないベランダ菜園にもお勧めです。
赤い実のつくフラガールと、オレンジ色の実がつくフラガール・オランジェを並べて育てれば、
育てている間も観賞価値が生まれます。
育て方も基本にもとづいた方法で良いので、初心者の方でも育てやすいです。
もともと甘みが強い品種なので、無理な水分制限をして甘みを強める必要もありません。
むしろ極端な水分制限をすることで、フラガール・オランジェに強いストレスがかかり、
思うように育たなくなることもあるので、注意が必要です。
作型は、2月~5月播種、4月~6月定植が可能なので、
早熟から秋トマト栽培まで可能です。
家庭菜園で育てる場合は、十分に気温の上がる、
5月上旬~5月中旬頃の植え付けがお勧めです。
◎草勢維持で収量アップ
フラガール・オランジェは草勢が強い品種なので、栽培初期から着果率が高いです。
栽培後半にはダブル花房になりやすく、たくさんの実を収穫することができます。
ただ、栽培前半であまり飛ばし過ぎると、栽培後半にバテてしまい、
収量がガクっと落ちることがあります。
栽培前半は、1段にたくさんの花が咲いて着果した場合、
1房に対して16個まで実を残し、あとは摘果します。
摘果することで、残った実がよく生長しますし、
株の負担も減り、栽培後半までスタミナを残すことができます。
1段にたくさんの実がつきますが、熟すとヘタがぽろっと取れるようになります。
収獲作業が楽になるのも、フラガール・オランジェの良いところです。
■フラガール・オランジェ
◎特徴
・縦長の楕円形をしたミニトマト品種です。
・明るいオレンジ色をしています。
・1粒18g~24gほで、一般のミニトマトより少し大きめです。
・甘みが非常に強く、濃厚で濃密な味わいがあります。
・程よい酸味のおかげで甘みが強調され、かつさっぱり感があるので食べ飽きません。
・草勢が強く育てやすいので家庭菜園でも育てられます。
・容器栽培も可能なので、ベランダ菜園にもお勧めです。
・作型は2月~4月播種、4月~6月定植の夏秋栽培が可能です。
・甘みの強い品種なので、水分制限が不要です。
・トキタ種苗が販売しているフラガールと並べて育てれば、栽培中の観賞価値も生まれます。
・熟すとヘタが外れやすくなり、収穫作業が楽にできます。
◎栽培のコツ
・基本の育て方は、一般のミニトマトと同じです。
・3段目が開花する頃に追肥を開始し、その後は定期的に追肥を行います。
・草勢が強い品種ですが栽培前半は1段に16個までとし、後半にスタミナを残します。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方