フラガール
フラガール
フラガールは、トキタ種苗が改良して作ったミニトマトの品種です。
ゆったりとしたダンスのイメージがあるフラの名がつけられたフラガールとは、
どのような特徴を持ったミニトマトのなのでしょうか。
また、育て方には何かコツがあるのでしょうか。
[フラガール]
◎ステップを踏んでいるような弾ける食感
フラガールは、細長い楕円形をした縦長のミニトマトです。
1粒が20g~24gほどと、一般的なミニトマトよりも少し重めです。
甘みが濃厚で、酸味とのバランスが非常に良いため、
まるでフルーツのような食味を楽しむことができます。
甘みが強いだけでなく、ジューシーで食感も良いです。
一口で弾けるような食感が楽しめ、二口食べれば、
口の中でステップを踏んでいるような楽しい食味を体験できます。
トマトを育てる時、水分を制限することで甘みを強くする栽培法があります。
トマトは乾燥に強い植物なので、
家庭菜園でも成功することはありますが、やはり加減は難しいものです。
このフラガールであれば、水分制限を行わない通常栽培であっても、
濃厚な甘みを持つ実を育てることができます。
初心者にとって、トマト栽培での水分制限は加減が難しく、
なかなか踏み切れないことがあります。
また、何度か水分を制限する栽培法にチャレンジしてみたけれど、
思ったようにうまく育たなかったということもあるでしょう。
フラガールなら、無理な水分制限をしなくても甘いミニトマトが収穫できるのでお勧めです。
◎収量が多く家庭菜園にもお勧め
フラガールは1段で収穫でき実の数が多いのが特徴です。
生育後半になると、1段が二股に分かれて2房の花房がつくようになります。
そのため、最大で1段20個~24個の実が収穫できます。
フラガールを育てるのに適している作型は、やや早熟の4月定植から少し遅めの6月定植です。
形や食味が従来のミニトマトとは異なるので、
ミニトマトが旬の時期でも、他の品種との差別化ができます。
出荷を目的としたプロの農家さんにもお勧めです。
さらに、栽培方法が難しくなく、
基本通りでもおいしいミニトマトが収穫できるため、家庭菜園でも気軽に育てられます。
家庭菜園で育てる場合は、他のミニトマト品種と同じように、5月頃に苗を定植します。
定植する苗は若苗ではなく、第一花房の花が咲く頃に定植を行います。
◎草勢維持がカギ
フラガールは、もともとやや草勢が強めです。
スタミナもある方なのですが、草勢の強さが影響し、
栽培前半のまだ株が充実していないうちに、たくさん花を咲かせて着果する場合があります。
栽培後半になると、ダブル花房になって収量も上がりますが、
これは株が充実した後の話です。
まだまだ株が未熟な栽培前半のうちは、
着果数が多くなりすぎないように調整してあげましょう。
目安としては、1段16果までにします。
これ以上の花が咲いて着果した場合は、摘果を行って数を減らしておきます。
こうして実の数を減らすことで、株への負担を軽減し、
栽培後半までスタミナを維持することができます。
また、追肥も定期的に行うようにします。
3段目が開花する頃に追肥を開始し、その後は液体肥料なら7日に1回、
化成肥料なら10日~2週間に1回を目安に追肥を行います。
■フラガール
◎特徴
・1粒20g~24gほどのミニトマト品種です。
・細長い楕円形をしています。
・表皮は赤くつやがあり、新しいフルーツのようです。
・糖度が高く濃厚な甘みを持ち、程よい酸味があります。
・フルーツよりも甘くさっぱりとした食味で非常に美味です。
・細長い形をしていてジューシーなので、とても食べやすいです。
・水分制限なしでもとても甘くておいしいです。
・着果数が多く、栽培後半にはダブル花房になって1段20個~24個収穫できます。
・4月~6月に定植する作型が適しています。
・土壌病害に強く終了が多いので、家庭菜園にも適しています。
◎栽培のコツ
・基本の育て方は、一般のミニトマトと同じです。
・定植は株間40cmを基準に行い、60cmプランターなら2株植えられます。
・3段目が開花した頃に追肥を開始し、その後は定期的に追肥を行います。
・栽培前半は1段につける実の数を16個までに制限します。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方