ステラミニトマト
ステラミニトマト
ステラミニトマトは、ミニトマトとしては珍しい固定種です。
ミニトマトに限らず、植物には固定種とF1種があります。
固定種を育てた実からとった種を播くと、また親と同じ性質の植物が育ちます。
F1種は、種をとって播いたとしても、親と同じ性質が出にくいです。
品種改良を重ねたものであるほどF1種であることが多く、
ミニトマトもF1種の方が多い植物の1つです。
固定種が原種かというと、それはまた別の話なんですね。
品種改良を行って作った品種でも、その後さらに研究を続けていくことで、
親と同じ性質のものが育つように固定させたものも固定種に含まれます。
ステラミニトマトは、まだほどんどのミニトマトがF1種であった時代に、
固定化することに成功した、とても貴重なトマトです。
ミニトマトの固定種には、ステラミニトマトの他に、
シュガーランプやレジナ、レッドペアなどがあります。
ステラミニトマトは、キレイな丸い形をしていて、
1玉が15gくらいのミニトマトとしてちょうど良いサイズをしています。
色も真っ赤でツヤがあり、木に熟している姿を見るだけでも、食欲をそそります。
小ぶりではあるものの、果肉はとてもしっかりとしていて厚みがあるため、
木の上で熟させても裂果が少ないのが特徴です。
家庭菜園でミニトマトを育てる時は、しっかりと熟してから収穫し味わいたいですね。
ステラミニトマトなら、その樹上完熟が実現できます。
味は甘みが強く、糖度は8度ほどとフルーツトマトなみですが、
ほんのりと酸味もあるため、後味が甘ったるくならずにいくつでも食べられます。
育て方によっては、さらに糖度を上げて10度以上にすることも可能です。
こうなると野菜というよりは、やはりフルーツと言った方がしっくりきます。
樹勢は旺盛なので、ミニトマト栽培が初めての方でも育てやすいかと思います。
1段目からそれなりに着果して収穫できるので、
早いうちから収穫の喜びを得ることができます。
1段目~3段目までは、1段につき10個~12個の実がつくことが多いです。
4段目以降になると、株が充実するためさらに着果する実の数が増えます。
1段に20個以上も着果することがあり、中には花房が二股になることもあります。
それまで1本の軸に実がついていたのに、
突然軸が二股になってそれぞれに実がつくとびっくりしますが、
病気や異常ではないので安心してください。
栽培後半まで草勢が落ちにくいので、最後まで実を収穫することができます。
ただ、花房が立派な上、二股になることもあるため、支柱への誘引は必須です。
長く伸びてきたにも関わらず、支柱に誘引せずに放置していると、
たくさんの実がついて重くなった花房が風によってあおられ、
主軸からぼっきり折れてしまうことがあります。
また、折れるところまでいかなくても、ぐにゃりと曲がってしまうことがあります。
主軸が曲がって垂れ下がった後、
上へ伸びようと余計な力を使ってしまい、生育が落ちることがあります。
主軸が伸びて支柱から少し離れ気味になってきたなと思ったら、
紐などを使って支柱に誘引し、風にあおられたりしないようにしておきましょう。
固定種なので、収穫した実から種をとって保存しておけば、
翌年にまた種から育てることも可能です。
[ステラミニトマト]
■特徴
・1玉15gほどで、真ん丸な形をしています。
・表面は真っ赤に色づき、お弁当やサラダの彩りにもぴったりです。
・糖度が8度以上と高く、やや酸味もあるので後引くおいしさです。
・熟しても裂果が少ないので、樹上完熟させて収穫することができます。
・果肉が厚く旨みも濃いので小ぶりでも食べ応えがあります。
・水分調整をして育てることで、糖度を10度以上にすることも可能です。
・生育は旺盛なので育てやすい品種です。
・3段目までは1段に10個~12個着果し、4段目以降は1段に20個以上つくこともあります。
・4段目以降では、花房が二股に分かれることもありますが、異常や病気ではありません。
■栽培のコツ
・一般的なミニトマトの育て方に準じます。
・花房が重くなることがあるので、支柱は必ず立てます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方