ミニキャロル
ミニキャロル
ミニキャロルは、ミニトマトの中でも特に育てやすく初心者の方にも安心です。
1玉は15g~20gと、ミニトマトとしてちょうど良いサイズです。
真ん丸な果実全体が真っ赤に色ツヤ良く、見るからに食欲をそそります。
サラダの彩りやお弁当のワンポイントにも美しく映え、
皮には張りがあり果肉がやや硬めなので、
口に入れて噛んだ時にはプチッと心地よい歯触りです。
・美味しい
ミニキャロルは、甘みとコクがあり、やや酸味が加わり、
味のバランスがたいへん良い品種です。
特に甘みが強く、普通に育てても、糖度は8度くらいにはなります。
水分を抑えた糖度を高くする方法で育てると、糖度が10度を超えるそうです。
ぷちっと弾けるみずみずしい食感に、甘酸っぱく食べ飽きない味で、
夏の間、存分に楽しめることができます。
・育てやすい
ミニキャロルは、初心者の方にも育てやすい品種であることも大きな特徴です。
モザイク病や斑点病、萎凋病などに強く、センチュウ類にも抵抗性があり、
トマト栽培に慣れている方も、育てやすさに驚かされるでしょう!
ミニキャロルは、基本的なミニトマトの育て方で大丈夫です。
花付きも実付きもとても良いので、
1段目の着果以降は特に何もしなくてもどんどん実がつきます。
だいたい1段に20個~30個の実がつきますが、
上段になると花房が二股に分かれてくることが多いため、
多ければ1段で100個以上の実がつくこともあります。
花房に多く実がつくため、実が重くなると、花房が垂れ下がります。
上段は問題ないですが、下段の場合は泥はねすることがあるので、
地面に近すぎる場合は、支柱などで少し持ち上げてあげましょう。
・草勢が強い
草勢は極めて強く、放任するとわき芽が伸び過ぎ、過繁茂になることがあります。
それでも着果はしますが、放任しすぎると玉の大きさが小さくなることがあります。
また、過繁茂が原因で風通しが悪くなり、害虫被害が出ることがあるので、
ある程度は、わき芽を摘み、栽培管理してあげることが必要になります。
ミニキャロルは草勢は強いですが、葉は小さめで節間もやや狭く、
伸びるのが早い極早生品種です。
葉に含まれるアントシアニンが多いため、葉色が濃いのが特徴です。
ミニキャロルの肥料は生育に合わせて与えますが、
葉色が濃いからといって肥料過多とは限らないので、
葉色ではなく、株の生育具合を見ながら追肥を調整するようにします。
実はよく締まっていて裂果に強い性質があるので、
しっかりと全体が色づいてから収穫するようにしましょう。
完熟させてから収穫すると、さらに甘みが強くなります。
ピクルスも美味しい
>>青いトマトのピクルス
・加熱も美味
最盛期は収穫できる数が多くなるので、生食で食べきれないことがあります。
おすそ分けしても余るのであれば、火を通した料理もお勧めです。
もともとコクのある味が、火を通すことで水分が飛び、さらに旨みが凝縮します。
カットしてオムレツにすると、凝縮した旨みを逃すことなく食べられます。
また、ミニキャロルはもともと日持ち性の良い品種ですが、
ピクルスなどにすることで、さらに日持ちするようになるのでお勧めです。
[ミニキャロル]
■特徴
・1玉15g~20gで実の揃いが良く多収穫です。
・甘みとコクが強く、糖度は8度以上になりやすい品種です。
・皮と果肉がしっかりとしているので、裂果が少なく樹上完熟が可能です。
・モザイク病、萎凋病、斑点病、センチュウ類に強い性質があります。
・尻腐れ果、すじ腐れ果、奇形果、空洞果の発生がきわめて少ない性質があります。
・農家から家庭菜園初心者まで、幅広い方にお勧めできる品種です。
■栽培のコツ
・一般的なミニトマトの育て方で問題ありません。
・草勢が強いので、放任にせず1本~3本仕立てまでで育てます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方