シュガーランプ
シュガーランプ
シュガーランプという、ミニトマトでは珍しい固定種があります。
小さな赤いランプが連なるようにして実がなる姿は、
ミニトマトを育てたことのある方にとっては、慣れ親しんだ情景ではないでしょうか。
シュガーランプは、シュガーという名前からも分かるように、甘みが強い品種です。
ほど良い酸味も含まれていて、甘さを追究したフルーツトマトほど甘すぎず、
酸味が強くて食べにくいということもありません。
甘さと酸っぱさがちょうどよく混ざっているので、
ついついおやつ代わりにつまんで食べてしまいます。
シュガーランプは固定種ですが、F1品種に負けない、
育てやすさと実付きの良さ、食味の良さがあります。
実の大きさは直径3cmほどと、少し小さめなように感じますが、
その分鈴なりに実がつくので気になりません。
ミニトマトらしいサイズで、お弁当やサラダ、メイン料理の彩りにもぴったりです。
シュガーランプは、家庭菜園でも育てやすいミニトマトとして愛されています。
節と節の間が、他の品種に比べるとやや狭くなる傾向があるので、
ややコンパクトに省スペースで育てることができます。
通常のミニトマトよりも少しコンパクトにできるということもあり、
鉢やプランターでの栽培にも向きます。
地植えはもちろん、ベランダ栽培にも向いている品種です。
背丈がでにくくても、葉は立派なサイズになります。
この大きな葉で光合成してできた養分を、たっぷりと実に送り込むため、
甘酸っぱく濃厚なトマトの味わいが作られるのです。
ただ背丈の割りに葉が大きくなりやすいので、
葉と葉が重なって風通しが悪くなるので、混み合う葉は摘葉します。
また、鈴なりに実がつくのですが、花房が長めなので、
先端までしっかりと実がつくと、花房が垂れ下がることがあります。
上段の花房が枝垂れても問題ありませんが、
1段目や2段目など、低い位置の花房が垂れると、地面につくことがあります。
実や葉が直接地面につくと、そこから病害虫の被害が出ることがあるので、
できるだけ地面に触れないようにする工夫が必要となります。
味も良く、着果率も高いシュガーランプですが、実が少々割れやすいです。
特に土や空気が乾燥しているところに、突然の大雨などで大量の水分を含むと、
裂果することがあります。
鉢やプランターで育てる場合は、雨の当たらない場所で育てた方が良いでしょう。
あるいは雨の日だけ、雨の当たらない場所に移動させる方法もあります。
地植えの場合は、支柱とビニールを使って雨除けをすると良いです。
また余分な水分が入り込むのを防ぐため、
畝にビニールマルチをしておくのも良いでしょう。
>>トマト 雨よけのしかたは?
[シュガーランプ]
■特徴
・シュガーランプは、直径3cmほどのミニトマトです。
・実付きが良く、鈴なりに実をつけさせることができます。
・甘みと酸味のバランスが良く、トマトの風味も楽しめます。
・日本だけでなく、世界的にメジャーなミニトマトの有力品種です。
・ミニトマトの中でも珍しい固定品種なので、種をとってまた栽培できます。
■栽培のコツ
・シュガーランプの栽培は、一般的なミニトマトの育て方に準じます。
・葉と葉が重なりやすいので、風通しが悪くならないように注意します。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方