サンチェリーピュアプラス

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サンチェリーピュアプラス

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サンチェリーピュアプラス

 

 

サンチェリーピュアプラス(TSX-117)は、
トキタ種苗が改良したミニトマト品種です。

 

サンチェリーシリーズとして色々な品種が出ていますが、
その中でもサンチェリーピュアプラスは最強です。

 

サンチェリーピュアプラスの特徴と、
育て方のポイントをご紹介します。

 

 

[サンチェリーピュアプラス]

 

 

◎ほど良いサイズで甘酸っぱい
サンチェリーピュアプラスは、
サンチェリーピュアの長所をそのまま引き継いでいます。

 

実の大きさは1粒が18g前後で、一口で食べるのにほど良いサイズです。
また、表皮はツヤのある真っ赤な色で、みずみずしく魅力的です。

 

最近は甘いトマトがもてはやされていますが、
サンチェリーピュアプラスは、あまり糖度が高くなく、8度ほどになります。

 

けれどほどよい酸味と高すぎない糖度のおかげで、
甘酸っぱいフレッシュな味わいを楽しむことができます。

 

あまり糖度の高いトマトが好きではない方や、
きちんとミニトマトの味のする品種を探している方にはお勧めです。

 

◎サンチェリーピュアより強い耐病性
サンチェリーピュアとプラスの最も大きな違いは、耐病性です。
サンチェリーピュアプラスは、ピュアに比べると、
葉かび病や斑点病にさらに強い抵抗力をつけています。

 

もちろん、サンチェリーピュアに備わっていた、
モザイクウィルスや萎凋病に対する抵抗もあります。

 

家庭菜園で育てるとしても、プロの農家が育てるとしても、
病気に強い性質はとても心強いです。

 

◎高温に強く多収穫
サンチェリーピュアプラスは、高温に強く、裂果も起きにくい性質で、
通常の夏秋栽培に適しています。

 

さらにハウスでの、越冬短期栽培にも向いています。
夏秋栽培は家庭菜園でよく育てられる作型ですし、
越冬短期栽培はプロ向きの作型です。

 

サンチェリーピュアも、多収穫品種でしたが、
プラスもその性質を受け継いでいます。

 

各段につく果房がダブルになりやすく、
しかも花数も多いため、着果数が多くなりやすくなります。

 

裂果に強いタイプで、しっかりと樹上完熟させて収穫することもできます。
収穫できる実の数が多いのも、家庭菜園で楽しめる魅力です。

 

◎若苗定植が栽培の鍵
サンチェリーピュアプラスは、ピュアに比べると早生です。
ピュアもやや早生種ではありましたが、
プラスはさらに早生なので、早めに収穫が始まります。

 

早生の性質をしっかりと生かすためにも、
早いうちに株を充実させる必要があります。

 

そのために実践したいのが、若苗の定植です。
一般的には、ミニトマトの苗を定植するのは、
第一花房がついてから、あるいは第一花房の花が咲き始めた頃です。

 

けれど、サンチェリーピュアプラスの場合、もっと早い段階で定植を行います。
セルトレーを使った育苗を行い、本葉が数枚、
まだ第一花房が見えていないうちに定植という、若苗定植になります。

 

◎水と肥料切れに注意
サンチェリーピュアプラスは、水と肥料を欲しがる品種です。
最近は、水やりの量を制限してトマトを栽培することも増えてきましたが、
極端な水の制限は、サンチェリーピュアプラスにとっては、
致命傷となることがあります。

 

特に定植後は、まず株を大きく育てて充実させるため、水切れには要注意です。
また、着果しはじめてから、水の量が十分でないと、
実の形がいびつになることもあります。

 

もちろん過湿にしてしまうと、株が弱るため、避けるようにはします。
土も水はけの良いものを使いますが、
乾燥させてしまうのだけは避けるようにしましょう。

 

他の品種のトマトよりも、水やりの回数を増やす必要があります。
水を制限した栽培を考えず、土が乾いたら与えるようにすると、よく育ちます。

 

また、着果する実の量が多いため、肥料切れにも注意します。
元肥はピュアに比べて20%ほど多く与えます。

 

ただ、早生品種なので、追肥は2段目の花が咲いたら開始します。

 

 

 

 

■特徴

 

・1個18g前後のミニトマト品種です。

 

・実は真っ赤でツヤがあります。

 

・糖度は8度と高くはありませんが、ミニトマトらしい甘酸っぱさを楽しめます。

 

・サンチェリーピュアよりも病気に強く、特に葉かび病と斑点病に強い性質です。

 

・サンチェリーピュアよりさらに早生で、葉2枚~3枚分はやく花房が発生します。

 

・高温着果性が良く、夏秋栽培に適します。

 

・果房がダブルになりやすく、着果率も高いのでたくさんの実を収穫できます。

 

 

■栽培のコツ

 

・セルトレーで育苗し、若苗定植を基本とします。

 

・元肥はサンチェリーピュアの20%増にしておきます。

 

・水切れを起こすと、実の形が悪くなったり、
株を著しく傷めることがあるので、水切れには注意します。

 

・若苗定植のため、栽培初期は株を大きく、充実させるよう、乾燥に注意します。

 

・追肥は2段目の花が開花してから始めます。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき


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