トマト 植え替えても良い

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トマト 植え替えても良い?

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今年もホーム桃太郎!

 

 

トマトを育てていて、植えた場所の環境が悪い場合や、
鉢やプランターが小さすぎた場合、定植後でも植え替えたくなることがあります。

トマト栽培の途中での植え替えは、できるのでしょうか?

 

[トマト 植え替えても良い?]

 

 

■トマトは植え替えても良い?

 

トマトを栽培途中で植え替えても良いものかどうか、悩みます。
けれど、トマトはとても丈夫な野菜なので、
植え替えてみたら意外と大丈夫、ということが多いです。

 

ただ、株の大きくなるほど、根の広がっている範囲も広がっているため、
植え替える時のリスクは大きくなります。

 

栽培途中の場所替えや根詰まりなどで、
どうしても植え替えをせざるを得ない場合、
そのまま枯れてしまうよりは、植え替えを試してみるのが良いでしょう。

 

・鉢やプランター栽培のトマトの植え替え
トマトを鉢やプランターで育てている場合、
株の大きさに対して容器の大きさが合わなくなることがあります。

 

最初から大きい容器に植え付けておけば良いのですが、
栽培に慣れていないときには、ありがちな失敗です。

 

そんな時は、一回りか二回り大きい容器に植え替えます。
その場合、まず現在育てている容器の底を見てみましょう。

 

底の水抜け穴から、トマトの根が外に出ているかどうかを見ます。
根が出ているかどうかで、植え替える方法が異なる場合があります。

 

A. 鉢から根が出ている
鉢やプランターの底から根が出ている場合は、
無理に古い容器からトマトを抜かなくても植え替えが可能です。

 

今植えている容器がすっぽりと入るサイズの容器を準備します。
そこに土を半分くらい入れてから、トマトを植えた状態のまま、
今植えている容器を載せます。

 

新しい容器に隙間がある場合は、そこを埋めるように土を入れます。
こうすることで、根が広がる新しいスペースができたことになります。

 

根鉢を容器から抜かなくても良いので、
大株に育った状態でも根が広がる領域を増やすことができます。

 

 

根鉢の大きさの植穴を掘っておきます

 

 

気持ち、根鉢を高く植え付けます

 

 

B. 鉢から根が出ていない
鉢底石の具合や、栽培している容器の水抜き穴の大きさによって、
容器の底から根が出ないことがあります。

 

根が出ていない状態で、
根が出ている時と同じ土を増す植え替え法を行っても意味がありません。

 

容器から根が出ていない場合は、今植えている容器からトマトを抜いて、
新しい容器に植え替えます。
栽培して間もなければ、簡単に根鉢を抜けます。

 

・掘り上げて植え替える
地植えにしているトマトを別の場所に移動させたり、
プランターなどに植え替えたりする場合は、掘り上げが必要となります。

 

トマトが丈夫といっても、
根をたくさん切ってしまうと、急激に弱って枯れることがあります。

 

大株に育っているトマトほど、急な衰弱による枯死の可能性が高いです。
トマトを掘り上げる前に、植え替える先を準備しておきます。

 

また同じように地植えにするのであれば、深く耕して根付きやすくしておきましょう。
鉢やプランターに植え替える場合は、鉢底石を敷き培養土を少量入れます。

 

大きなスコップなどを使い、今植えてあるトマトを掘り上げたら、すぐに新しい場所に植え付けます。
植え付けた後は、たっぷりと水を与えて、
新しい場所の土と根鉢とが馴染み、根が活着できるようにしましょう。

 

 

着果している中~大苗は、果実を採ってからストレスを与えないように丁寧に植え替えます

 

 

■トマトを植え替える時の注意点

 

トマトを植え替える時、いくつかの注意点があります。
もともと定植後に行う植え替えはリスクが高いですが、

 

注意点を守らないと、さらにリスクが高まります。

 

・根鉢はそのまま
トマトは根の再生力が強く、多少根が切れても持ち直すことができます。
できるだけ根を切らずに植え替えれば、それだけ回復が早くなります。

 

しかし根が切れても大丈夫だからと乱暴に扱わず、
できるだけ根を傷めないように植え替えを行いましょう。

 

・根を露出させない
どのような植物もそうですが、植え替え時に根を露出させないようにします。
根が空気に触れると、いくら乾燥に強いトマトといっても、根が傷みます。

 

傷んだ根は植え替え後の活着が遅れ、その分全体の回復も遅れます。

 

・水のやりすぎに注意
植え替えた後は、いくら丁寧に根鉢を扱っていても、根はストレスを受けています。
根を早く活着させようと、無条件に毎日水を与えるのは危険です。

 

ストレスによって、一時的に根がうまく水を吸えなくなることがあります。
この時に水をたっぷり毎日与えていると、加湿で根腐れを起こしてしまいます。

 

植え替え直後は水をたっぷり与え、
その後は土の状態を見ながら、土が乾いていれば水を与えるようにします。
葉がシャキッとして、新しい芽が動き始めたら、通常と同じ水管理に戻します。

 

・植え替え後は日陰に
植え替えを行った後は、トマト自身が強いストレスを受けています。
トマトは太陽の光が大好きですが、植え替え直後ばかりは、そうとは限りません。

 

トマトの根の周りの土が乾燥するのを防ぐためにも、
午前中に日の当たる半日陰くらいの場所に置くのがお勧めです。

 

あるいは明るい日陰でも良いでしょう。
地植えにしているなどで、トマトを陰のある場所に動かすのが難しい場合は、
寒冷紗や遮光ネットなどを使って、日差しを遮るようにしましょう。

 

 

挿し木が活着して、新しい葉が展開しています

 

 

■挿し木をする

 

定植した後の植え替えは、大株になるほどリスクが高いです。
植え替えた後、元気に育つことももちろん多いですが、
場合によっては植え付けた後にそのまま枯れることもあります。

 

そんな時のために、挿し木して保険をかけておきましょう。
わき芽かきや摘心したものを挿し穂にして、挿し木をしておきましょう。
>>トマト 挿し木方法

 

挿し木も成功率は100%ではありませんが、
いくつか試すと普通のトマトと同じように、苗まで生長するものが出てきます。

 

もし植え替えなどで株が枯れてしまったら、
挿し木しておいた苗を使い、また新たに栽培を開始しましょう。

 

収獲まで多少の時間がかかりますが、またおいしい実を収穫できます。
ただし、新しい苗で栽培を開始する時は、植え替えをしなくても良いように、
植え付け場所や容器の大きさをよく考えてから植え付けるようにします。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき


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トマト栽培Q&A

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