トマト栽培 葉色で健康チェック
ホーム桃太郎、葉色も草勢も良いです
トマト栽培をしている時、育てているトマトが健康かどうか、気になりますね?
きちんと元気に育っているように見えて、
実は不調のサインを出していることがあります。
トマトは葉の色を見ることで、健康チェックができるので、
覚えておくと便利です。
[トマト栽培 葉色で健康チェック]
■健康な状態を知る
育てているトマトが健康か不調かを見るには、
まず健康な状態を知っておく必要があります。
健康な状態を知っていなければ、不調な時の葉色と比べることができません。
健康なトマトの葉の特徴を覚えておきましょう。
・株元より生長点に近い方の葉色が薄い
・葉の中心から葉脈に沿っては色が薄く、その周りはやや色が濃い
・不自然な色抜けや斑模様がない
また、トマトは時間帯やその日の天気によっても、葉色に変化があります。
トマトの葉の色は、早朝に一番薄くなり、
だんだん夕方にかけて濃くなっていき、夕方には一番色が濃くなります。
そこから夜間の間に徐々に色が薄くなり、朝にはまた色が薄い状態となります。
日中、太陽の光を浴びることで、トマトは光合成をして養分を蓄えます。
葉色の濃さは、養分を溜めている証拠です。
そのため、夕方には一番濃い葉色となります。
夜の間に溜めていた養分を使うため、
徐々に色が薄くなり、朝にはまた薄い状態と戻るのです。
そのため、日光が当たる時間の短い、曇りや雨の日は、
朝から夕方にかけての色の変化が少なくなります。
ただ、朝と夕方とではっきりと分かるほどの色差はないため、
朝・昼・夕と同じ条件で写真を撮るなどして、見比べてみると良いでしょう。
写真を残しておけば、葉色による健康チェックの時にも比較しやすいです。
フルティカですが、葉と実の色が濃すぎます
肥料過多は、ほうっておくと、うどんこ病などにかかりやすくなります
■葉色で健康チェック
葉色でトマトの健康チェックをする時、
やはり濃いか薄いかで見分けることが多くなります。
ただ、トマトは品種によって微妙に葉色の濃淡に差が出ます。
濃い色の品種と薄い色の品種を並べて育てていると、
片方がやたら濃く見え、もう片方がとても薄いと感じる可能性があります。
まずは育てているトマトの品種を調べ、
どれくらいの色が健康なのかを調べておきましょう。
また生長点近くと株元では、葉色の濃さに差が出ます。
健康チェックをする時は、生長点から30cm~40cmほど下まで、
生長点から葉4枚~5枚くらいを基準にして見ると良いでしょう。
葉色が濃く茎が太いのは、肥料過多です
・葉色が濃い
葉色が通常よりも濃い時は、たいていが肥料過多です。
肥料の中でも、特に窒素が多い状態になっていると、
葉色が通常よりも濃くなります。
すでに与えた肥料は回収できないので、追肥を止めて様子を見ます。
葉色が濃い以外に、もし茎に穴があいたようになったり、
やたらと太い場合は、確実に肥料過多の状態となっています。
この時に、毎日大量の水を与えて肥料成分を流すことで、
症状を早くおさめることができる場合があります。
また、窒素過多以外にも、
水分不足のために葉色が濃くなっている場合もあります。
肥料を多めに与えていたり、水分制限が過ぎるなど、
思い当たる節がある場合は、改善するようにします。
葉色が薄いのは、主に2つの原因が考えられます
・葉色が薄い
全体的に葉の色が薄い場合は、窒素不足に生っている可能性が高いです。
もし葉の周辺から黄変している場合は、カリウム不足が疑えます。
新葉が黄化しているのであれば、鉄不足という可能性があります。
また、鉄不足と非常に似た症状になるのが、亜硝酸過剰の場合です。
鉄不足と亜硝酸過剰は、
見分けがつきにくいので、診断する時には注意が必要です。
・その他
葉の表面には特に問題がなくても、葉の裏の葉脈が紫色になることがあります。
これはリン酸不足になっているサインです。
また、葉が全体的に紫がかっている場合は、寒さに当たったことによって、
株を守ろうとしてアントシアニンが出てきている状態です。
ひどい時には、葉が周辺から枯れてくる場合もあります。
同じ紫色に変色している状態でも、
全体か葉脈だけかによって、原因が異なります。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき