トマト何段まで育てて良い?
トスカーナバイオレットは、7段目まで育ちました
トマトを実際に育ててみると、葉何枚かごとに花房がつきます。
トマトを地ばいで育てると、20段以上育てられると言います。
しかし、1本仕立てが通常で、ここで悩むのが何段まで花房をつけるかです。
トマトは何段まで育てても良いのか、目安はあるのでしょうか?
[トマト何段まで育てて良い?]
■何段まで育てて良い?
トマトを何段まで育てて良いかというのは、厳密には決められていません。
ただ、トマトは1段の実を育てるのにとても体力を使うため、
多くの段数を育てても、最終的にはあまり良い実が収穫できないのが現実です。
目安としては、立てた支柱と同じ高さに育ったところ、あるいは5段~7段までです。
これはミニトマトでも大玉トマトでも共通していることです。
あくまでも目安なので、草勢が良い状態を維持できているのであれば、
何段まででも育てられます。
あまり高くまで育てると、支柱の高さも足りなくなって管理しにくくなるので、
主枝を引きずり下ろしながら育てる方法もあります。
家庭菜園で育てる場合は、次に育てる植物との兼ね合いや、
寒くなった時に草勢が急激に衰えることを考えて栽培する必要があります。
また、鉢やプランターなどの容器栽培をしているのであれば、
根が育つスペースがかなり限られています。
主枝の高さや草勢の維持は、根の生長とも関わっているため、
容器栽培ではそれほど高い段まで育てることができないことが多いです。
何段まで育てるかは、草勢の状態を見ながら決めるのが一番です。
初心者の方は、基本通りに5段~7段で摘芯して育てるのがお勧めです。
オレンジ千果やアイコは、2本仕立てで5段以上育っています
■段数を減らして収穫を増やすコツ
背を高くして段数を増やすのが難しいと感じるのであれば、
段数を増やさずに収量を増やす方法を試してみてください。
通常、トマトは主枝1本仕立てにするのが基本です。
育てている途中で発生したわき芽は、その都度摘み取るようにします。
このわき芽の中で、生長が良いものを残し、
2本目、3本目の主枝として育てる方法です。
主枝の本数が増えることで、花房の数自体が増えるので、
背丈を高くしなくても収量を増やすことができるのです。
ただし、主枝の本数が増える分、根が吸い上げる養分や水分の量は増え、
根の生長範囲も広くなります。
そのため、鉢や標準プランターでの栽培では、
それほど多くの主枝を増やすことはできません。
できるだけ大きい容器に苗を定植し、
様子を見ながら2本、3本と増やしていく方法が良いでしょう。
ホーム桃太郎、麗月、りんかなど大玉トマトは、5段で摘心しました
地植えの場合は、3本くらいまでなら問題なく増やせます。
ただし、主枝を増やした分、1株に必要なスペースも広くなるので、
植え付ける時の株間には注意が必要となります。
また、主枝が増えた分、肥料もやや多めに与えるようにします。
どれくらい肥料を増やせば良いか分からない場合は、
最初は1本仕立ての時と同じ量を与え、
様子を見ながら少しずつ肥料の量を増やしていくと良いでしょう。
肥料は足りない分は後で補えますが、
多く与えてしまった時は取り除くのが難しくなります。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき