トマト 受粉のコツ
[トマト 受粉のコツ]
■人工受粉する
トマトは1株で実をつけるタイプの野菜ですので、
受粉させるために他の品種を育てる必要はありません。
地植えにしていて、虫も多い環境であれば、
そのまま自然に任せていても、風や虫によって受粉が行われます。
けれど、集合住宅の高層階のベランダに住んでいたりすると、
なかなか受粉してくれる虫がきませんね。
地植えにしていたとしても、
環境により、必ず受粉するわけではないので、
念のために人工受粉をしておきます。
また、一段目についた花がうまく着果しないと、
そのまま茎や葉ばかりが茂る「樹ボケ」になるので、
一段目の花は、受粉させると安心です。
1.筆を使う
花が咲いたら、筆を使って人工受粉させる方法です。
花の中心に筆を入れて動かし、花粉が雌しべにつくように動かします。
新しい筆はのりがついている状態のものが多く、
そのまま使うと硬すぎて花が傷むことがあります。
一度水に通してよく指で揉み、毛をほぐしておきましょう。
また、筆の代わりにめん棒を使っても人工受粉することができます。
2.指ではじく
道具も何もなくできる、一番簡単な人工受粉の方法です。
花が咲いた頃を見計らい、軽く指ではじきます。
指ではじいた時、花粉が少し舞うのが分かります。
指ではじく時、強くはじいてしまうと、花首が飛ぶことがあるので、
力はあまり入れずには、ゆるめにはじくのが良いです。
受粉したばかりのトマト、3個なっているのがわかりますか?
■ホルモン剤を使う
確実に着果に成功させるため、
トマトトーンというホルモン剤が売られています。
使い方が悪いと薬害があり、果実の味わいも落ちます。
個人的には人工授粉をお勧めしますが、
上手に用いれば着果率を上げられることは確かです。
トマトトーン
トマトトーンには、希釈して使うタイプのものと、
そのまま使えるスプレータイプのものがあります。
自分で薄める必要がなく、すぐに使えるスプレータイプの方が、
初心者や株数の少ない方には使いやすいでしょう。
トマトトーンスプレータイプ
トマトトーンの散布のしかた
トマトトーンは同じ花に何度も使用しても効果はあがりません。
花房の中で3つほど花が咲いたら、トマトトーンを散布します。
一度散布した場所には、分かりやすいようにテープなどで、
印をして分かるようにしておくと良いです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方