トマト栽培 3月
美味しく健康なトマトを育てるには、土づくり、土壌消毒が大切です
トマトといえば、夏が旬の野菜です。
そのため、栽培も暑い時期がメインとなりますが、
基本となる夏秋栽培では、3月頃に種まきをすることが多いです。
3月といえば、ようやく暖かくなってきてはいるものの、まだまだ寒い日はあります。
3月に必要なトマト栽培の作業とは、どのようなものなのでしょうか。
[トマト栽培 3月]
■3月のトマト
夏秋栽培でトマトを育てる場合、苗の定植は4月下旬~5月上旬となります。
苗を購入して栽培する場合は、
種まきや育苗といった作業が不要になりますが、定植の時期がくるまでの間に、
土壌消毒や土作りなどを開始しておかなければいけません。
自分で種まきと育苗をする場合は、
定植予定の約2か月前から栽培をスタートさせます。
5月上旬に定植予定なら、3月上旬に種まきをしなければ、
定植時期に間に合いません。
それと合わせて土壌消毒なども並行して行うので、
トマト栽培のシーズンに本格的には入っていないように感じても、
重要な作業をこなす必要があります。
栽培初心者にとっては、少し慣れない作業もありますが、
きちんと作業を進めていくことで、その後のトマト栽培成功の可能性が高まります。
■3月の作業
・土壌消毒
土壌消毒と聞くと、何か難しいことをしなければならないように感じますが、
やり方はいくつかあるので、その中から自分に合った方法を選ぶことができます。
また、家庭菜園レベルであれば、消毒は不要だと考えられることも多いですが、
栽培するスペースが限られている分、否応なしに連作してることもあります。
土壌消毒の主な目的は、病害虫による被害の軽減と、連作障害の軽減です。
農家では病害虫予防、家庭菜園では連作障害の予防が重要になってきます。
家庭菜園では、同じ場所に同じ科の野菜を育てることが多いです。
輪作しているように見えても、同時期に栽培する野菜が偏ることが多いのです。
例えば、夏野菜の中でも人気のある、トマトやナス、
ピーマンなどはすべてナス科の野菜です。
夏野菜栽培前には、ジャガイモを育てる方も多いですが、
ジャガイモもナス科です。
同じ科には見えなくても、実は同じ科の野菜ということが多いのが現実です。
トマトを続けて育てているだけでなく、
同じナス科の野菜を連続して育てることでも、連作障害が出やすくなります。
土壌消毒には時間がかかる場合があります。
苗の定植時期には土壌消毒が終わっているよう、
早い時期から取り組んでおくのがお勧めです。
詳しい土壌消毒の種類ややり方は、こちらを参考にしてください。
・種まき、育苗
トマトは栽培できる作型が広いため、
作型によって種まきの時期が少しずつ変わります。
基本となる夏秋栽培の場合、4月下旬~5月上旬が苗の定植時期になります。
トマトの苗は育苗に約2か月かかるので、
定植したい時期から逆算して種まきの時期を決めると、失敗が少なくなります。
夏秋栽培では、ゴールデンウィーク頃に定植することが多いので、
それまでに育苗を完了させるのであれば、3月上旬までの種まきがお勧めです。
3月はまだ寒い日があり、夜間も冷え込むことがあるので、
保温や加温をしながら育苗する必要があります。
どうしても保温や加温が難しいという場合は、育苗を諦めて苗を購入するか、
4月に入って気温が安定してから種まきをしましょう。
種まきの時期が遅くなると、その分収穫開始のタイミングが遅くなりますが、
寒さによって失敗するリスクが減ります。
トマトは苗から育てるのと種から育てるのとでは、
種から育てる方が難易度が上がります。
その分、収穫できた時の喜びも強くなるので、
苗からの栽培に慣れてきて物足りなくなってきた方は、ぜひチャレンジしてみてください。
育苗中は、水管理に日照管理、温度管理と忙しくなりますが、
日々生長している苗を見ることができます。
種まきや育苗の詳しいやり方は、こちらを参考にしてください。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方