トマト栽培 2月

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トマト栽培 2月

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種から育てるトマト

 

 

トマト栽培といえば、夏がメインです。

 

そのため、2月はまだまだシーズンではないと思われがちですが、
もうすでに栽培は開始されています。

 

トマト栽培では、2月にどのような作業が必要になるのでしょうか。

 

[トマト栽培 2月]

 

 

■2月のトマト

 

2月のような寒い時期に、露地でのトマト栽培はできません。
そのため、畑にはまだ何も植わっていない時期です。

 

けれど、そんな2月でも、トマト栽培のためにできることはあります。

 

2月だからこそできる、土壌改良や土壌消毒を今のうちに済ませておくことで、
次のトマト栽培シーズンにスムーズに栽培を開始できます。

 

実際にトマトの苗が育つような、はっきりとした生長の姿を見ることはできませんが、
健全なトマトを栽培し、収量を上げるためには必要不可欠な作業です。

 

トマトを含めたナス科は、できるだけ間隔をあけて栽培するのが望ましいとされています。

 

けれど、家庭菜園のような限られたスペースでは、
何年も間隔をあけて育てるのはとても難しいです。

 

そんな時、土壌改良や土壌消毒を行うことで、
土中に潜んでいる害虫や病気の原因菌を減らし、被害のリスクを下げることができます。

 

連作障害は出したくない、けれど連作しなければスペースが足りない、
そんな悩みは多いはずです。

 

だからこそ、今できることをやっておきましょう。

 

 

■2月の作業

 

・冬トマトの管理
2月は、1年で一番寒い時期です。
夏が旬のトマトは強い寒さが苦手なため、冬は栽培に適しません。

 

けれど、スーパーなどの店頭には、冬も関係なく国産のトマトが並びます。

これはハウスなどの加温設備のある環境で栽培しているからこそ、できることです。

 

それを家庭菜園でも同じようにマネするのは難しいものです。

 

けれど、室内であれば冬でも生育適温まで近づけやすいので、
トマトを育てることが可能になります。

 

ただし、冬の間は気温が下がりやすく、かつ日照時間も短くなります。

 

どれだけ日当たりの良い場所で栽培していても、
ちょっとしたことでトマトの調子が崩れやすくなります。

 

2月は1年で一番寒い時期のため、夜間だけでなく、日中も冷える日が増えます。

 

かといって、強く暖房が効いた部屋でトマトを育てていると、
暖房を切った時の温度差で調子を崩すので注意が必要です。

 

また、どれだけ注意していても、日照時間が短い分、
夏栽培に比べてトマトが弱々しく育つことが多いです。

 

気を付けていても病気にかかることがあるので、
不調の状態によっては、早めに栽培を終了させた方が良いこともあります。

 

収穫までの管理が難しいことに加え、様々な洞察や判断が求められるため、
冬トマトの栽培は決して楽ではありません。

 

それでも、自分で育てたトマトを真冬に食べられるのも、冬トマトの醍醐味です。
最後まで気を抜かず、手入れを続けましょう。

 

 

少し徒長しているトマト、がっしりした苗を育てましょう

 

 

・種まき、育苗
2月はとても寒い時期ですが、早めの種まきが開始できる時期でもあります。

 

ただ、かなりの低温になるため、発芽不良が発生しやすく、なんとか発芽しても、
その後の生育が思わしくない場合も出てきます。

 

寒い時期の種まきや育苗は、発芽不良と徒長に注意します。
種まきのやり方やコツは、こちらにまとめていますので、ぜひ参考にしてください。

>>トマト 種からの育て方

>>トマト 徒長を防ぐ

 

・土壌消毒
2月はとても寒い時期なので、寒おこしにぴったりの季節です。
ただ、近年は暖冬となることが多く、思ったように効果が得られない場合があります。

 

そんな時は、太陽熱を利用した消毒や、
フスマや米ぬかなどの有機物を混ぜ込んで還元させつつ消毒する方法がお勧めです。

 

どちらも土に熱をかけることで、土中の害虫や病気の菌を減らします。

 

外気の温度が低くても、透明のビニールマルチなどを利用することで、
地温を上げやすくします。

 

また、還元消毒の場合、発酵熱を使って熱を発生させるため、
外気が低くても内部の温度は相当なものになります。

 

薬剤を利用した消毒もありますが、家庭菜園ならできるだけ薬剤は使いたくないものです。
また、扱い方も素人には難しい場合があるため、気軽に使用するのはためらわれます。

 

薬剤を使用しない熱消毒なら、安全でチャレンジしやすいです。
ただし、しっかりと熱消毒をするのには、1ヶ月以上の時間がかかります。

 

苗の定植までに時間のあるこの時期に済ませておけば、
定植直前に慌てずに済みます。

 

土壌消毒についは、こちらを参考にしてください。

>>トマト栽培 土壌消毒

 

・土壌改良
土壌消毒と同様に、栽培前にあらかじめやっておきたいのが、土壌改良です。

 

トマトは水はけの良い環境を好みます。
土の水はけが悪いと、それだけで病気のリスクが高くなります。

 

とはいえ、一度の改良ですぐに良くなるというわけではないので、
何年も時間をかけて改良していきます。

 

堆肥や腐葉土、パーライト、バーミキュライト、赤玉土など、
栽培地の土質に合わせて資材を足して混ぜ込み、水はけが良くなるように調整します。

 

土壌改良については、こちらを参考にしてください。

>>水はけの悪い土 対策

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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トマト栽培 12ヶ月

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