風林火山
風林火山
風林火山は、ナント種苗株式会社の大玉トマトの品種です。
近年、日本の異常気象が多くニュースに取り上げられていますが、
風林火山は、低温・低日照、高温、乾燥下においても、
常に安定した着果性能のあるトマトということで、今、注目されています。
風林火山の特徴や栽培のコツについて、詳しく紹介していきます。
[風林火山]
◎風林火山の由来
風林火山といえば、武田信玄の旗に書かれていた文字として有名です。
疾(はや)きこと風の如く、徐(しず)かなること林の如く、
侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し、といったように、
風林火山、それぞれに意味があります。
大玉トマトの風林火山の名前の由来もまた、ここにあり、
早生であること風の如く、栽培の安定性林の如く、
食して感動火の如く、収量高きこと山の如しと、カタログに明記されています。
風林火山という名前は、早生種であること、栽培が安定していること、
食味の良いこと、収量が高いことを例えてつけられた名前です。
◎異常気象に強い
2016年の秋は、異常なほど、日照時間の少ない期間でした。
また、ここ最近の夏は、猛暑日も多く、近年の日本の天候によって、
トマト栽培が上手くいかないといった声もあります。
風林火山はこういった異常気象を踏まえて作出された品種なので、
真夏の猛暑や日照時間の少ない季節でも、安定した着果が得られます。
同時に、生育・収量も安定するので、とても育てやすいです。
◎病気に強い
黄化葉巻病に強い耐病性のある品種です。
その他、葉カビ病や斑点病に耐病性があります。
葉もとてもしっかりしていて、先まで硬いので、
葉先の枯れも少なく、灰色カビ病のリスクも抑えられます。
◎秀品率が高い
裂果や落果、軟化やスジ果もほとんど見られず、
やや甲高な豊円形の大玉トマトをたくさんとることができます。
糖度と酸度のバランスも良く、食味にも優れています。
■特徴
・果実の重さは、平均200グラムほどです。
・冬でも、赤にピンクの入った色濃いトマトをとることが出来ます。
形はやや甲高な豊円型で、高温期でもしっかりした肉質です。
・長期越冬栽培や、促成栽培に適した品種です。
・初期の草勢は一般的なトマト品種と比べやや強い程度ですが、
生育中盤以降にスタミナを発揮する品種です。
・芯どまりやめがね(異常茎)の発生も少ないです。
・極早生~早生種なので、短期で見ても高い収量が得られます。
・花数は多く、平均5~6つの花をつけます。
・節間が長いので、直立栽培には不向きです。
・Uターン誘引に適しています。
■栽培のコツ
・追肥は早めに多めに行います。
・冬場も水やりは欠かさず、晴れている日の午前中に潅水します。
・節間が長いので、追肥や潅水だけでなく、誘引・整枝も早めに行います。
・草勢の強い台木を使用すると良いです。
・長期で栽培する場合、寒い季節は3果に摘果して栽培します。
・昼夜の温度差をつけることで、草勢の低下や軟弱徒長を予防できます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方