豊作祈願1102
豊作祈願1102
豊作祈願1102は、トキタ種苗が改良して販売している、大玉トマトの品種です。
近年のトマト栽培で問題になっている、黄化葉巻病に強い性質を持つ、
豊作祈願1102には、他にどのような特徴や栽培のコツがあるのでしょうか。
[豊作祈願1102]
■豊作祈願1102
◎黄化葉巻病に強い!
豊作祈願1102には、他にも豊作祈願や豊作祈願1103などといった、
姉妹品種がありますが、どれも黄化葉巻病に強い性質を持っています。
豊作祈願1102の場合、黄化葉巻病に対する耐性以外にも、
トマトモザイクウィルスや萎凋病、葉かび病、斑点病に強いとされています。
◎TY品種の問題を解決
黄化葉巻病に強い品種のことをTY品種と呼びますが、
従来のTY品種は黄化葉巻病には強いものの、問題点がいくつかありました。
1つは晩生タイプになることが多く、
収穫できるようになるまでに時間がかかることです。
一見すると問題ないように感じますが、
晩生では収穫できる期間が短くなるため、結果として収量が減ります。
2つ目は節間が長いことです。
節間が長いと、どうしてもこまめな誘引作業が必要となります。
家庭菜園での栽培であれば良いのですが、
出荷目的としてたくさんの株数を育てるとなると、
誘引にかかる手間だけでも相当な量になります。
また、ハウス栽培を中心としている農家では、
天井位置が決まっているため、伸ばせる高さも決まっています。
高さ制限のため、早期に栽培を終了することも少なくありません。
そうなると、晩生であることも手伝って、さらに収量は落ちてしまいます。
3つ目が高温に弱く、初期果が小さくなりがちなことです。
途中からは十分なサイズになるとしても、
できることなら最初から大きい実を収穫したいものです。
豊作祈願1102の場合、これらの問題をすべてクリアしています。
豊作祈願1102は早生タイプで、しかも節間が短いので、
高さ制限による早期終了もしなくて良いですし、
長い間収穫できるようになりました。
また、初期果が小さくなりやすいという問題点も、
豊作祈願1102であれば初期から大粒の実を期待できます。
◎果実が大きく食味が良い
病気に強く、実が大きい品種というのは、食味が期待できない場合もありますが、
豊作祈願1102の場合は、食味も良いのが特徴です。
1玉1玉が大粒になりやすく、しかもジューシーでトマト本来の味わいもあるため、
食べた時の美味しさは格別です。
豊作祈願1102 C)e-種や
■特徴
・1玉が比較的大粒になる大玉トマトの品種です。
・近年問題となっている黄化葉巻病への耐病性がある、TY品種です。
・従来のTY品種の問題点をクリアした品種です。
・節間が短く早生タイプなので、収穫期間が長いです。
・初期の頃から大きい実が収穫できます。
・黄化葉巻病、トマトモザイクウィルス、萎凋病、葉かび病、
斑点病に強い性質があります。
・越冬栽培の短期栽培や促成栽培、夏秋栽培に向いた品種です。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の大玉トマトと同じです。
・花が早くに咲き始まる品種なので、若苗定植がお勧めです。
・多花性なので、摘花や摘果を行い、大きく育てるように調整します。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方