ぴゅあトマト
ぴゅあトマト
ぴゅあトマトというトマトをご存知でしょうか。
流通量と流通時期が限られているため、
知る人ぞ知るフルーツトマトです。
そんなぴゅあトマトとは、どのようなトマトなのでしょうか。
[ぴゅあトマト]
■ぴゅあトマトの特徴
ぴゅあトマトとは品種名ではなく、フルーツトマトの中のブランドです。
流通量と流通時期が限られる理由や、ぴゅあトマトの特徴をまとめました。
・高知県発のフルーツトマト
ぴゅあトマトは、高知県吾川郡仁淀川町で育てられた、
フルーツトマトのブランド名です。
フルーツトマトは、水分を制限することによってトマトの糖度を高めたもので、
生食を基本とする日本人に向いたトマトです。
トマトの青臭さが抑えられているため、従来のトマトは苦手という方でも、
フルーツトマトなら食べられるという方もたくさんいます。
そんなフルーツトマトですが、一般的には夏よりも冬が旬といわれています。
夏場の気温の高い状態だと、トマトはぐんぐん生長します。
生長すること自体は良いことですが、同時に旨みを凝縮することができません。
トマトはゆっくりと実が熟すことによって、
トマトが持つ本来の旨みや甘みが凝縮します。
ゆっくりと育つためには、高温よりも低温の環境が適しているため、
フルーツトマトの旬は冬となるのです。
ところが、ぴゅあトマトが流通するのは、
本来フルーツトマトの旬ではない夏がメインです。
6月中旬~12月中旬頃まで出荷をしていますが、夏~秋がメインとなります。
ぴゅあトマトの栽培地域である高知県吾川郡仁淀川町は、
海抜800m~900mほどの高原地帯となっているため、
真夏でも涼しいのが特徴です。
冷涼な土地柄ゆえ、真夏においしいフルーツトマトを育てることができるのです。
・高糖度のトマト
ぴゅあトマトは、フルーツトマトのブランドだけあり、糖度8度という高糖度です。
しかも選果場では、1つ1つセンサーをあてて糖度を計測し、
8度以上のものだけを出荷しているそうです。
ぴゅあトマトのお尻には、
高糖度のトマトの証である放射状に伸びる白い星がくっきりと出ます。
ぴゅあトマトは、水分を極限まで制限して育てるため、
栽培するためにも高い技術が必要となります。
おいしくて甘い、美しいぴゅあトマトが市場に出るためには、
農家のたゆまぬ努力も必要なのです。
・トマト本来の味わい
ぴゅあトマトは糖度8度をほこる、高糖度のフルーツトマトです。
けれど、持っているのは甘みだけではありません。
トマトが本来持っている甘酸っぱさも、ぴゅあトマトの持ち味です。
フルーツトマトといえば、濃厚な甘みが特徴です。
トマトの酸っぱさや青臭さが苦手な方にとっては、
酸味の弱いトマトは魅力的です。
けれど、もともとトマトが好きな方にとっては、
ただ甘いだけのトマトでは物足りないと感じることがあります。
その点ぴゅあトマトは、強い甘みの中にもトマト本来の酸味が残されています。
酸味があるからこそ、感じられる甘みや旨みもあるのです。
甘みと酸味のバランスが良いのも、ぴゅあトマトの魅力の1つです。
■ぴゅあトマトの販売店
ぴゅあトマトは、生産されている時期が限られているため、
流通している時期も限られます。
流通時期としては6月中旬~12月中旬ですが、
ぴゅあトマトの魅力が最も感じられるのは、夏~秋です。
規定の検査を合格したものが出荷されるため、
場合によっては合格した実の数が少なく、流通量が極端に減ることもあるそうです。
もしぴゅあトマトを食べてみたいのであれば、
インターネット通販などを使って購入することで、
流通時期を逃さなくて済むのでお勧めです。
販売しているお店も限られているので、オフシーズンにあらかじめチェックしておき、
オンシーズンに入るのを待ちましょう。
◎築地市場ドットコム
現状では、築地市場ドットコムでのみ情報が出ていますが、
販売は停止しています。
築地市場ドットコムでは、
1箱900gで2,000円~2,500円ほどで販売されていました。
1箱に入っているトマトの数は、実のサイズによって異なります。
大きいものなら7個、小さいものなら23個ほど入ることもあります。
流通時期に入れば、高知県のJAサイトでも販売が開始されるようです。
*追記
楽天市場でも、3月6日現在、販売されています。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方