甘九郎
甘九郎
甘九郎(かんくろう)は、株式会社トーホクが改良して販売している、
大玉トマトの品種です。
甘九郎が持っている特徴と育て方のポイントをご紹介します。
[甘九郎]
◎甘くておいしい大玉トマト
甘九郎は、1玉が250gにもなる、大玉トマトです。
豊円形で形良く、色も美しくヘタの際までキレイに染まります。
つやつやとして丸みのある甘九郎を見るだけで、食欲がわいてきます。
甘九郎は酸味が抑えられていて甘みが強いため、食味が非常に良いです。
果肉もみっしりと詰まっていて、冷やしたものを丸かじりにすれば、
暑い夏の良いおやつになりそうです。
特に生食に向いている品種なので、スライスして冷やしトマト、
カットしてサラダといった基本的な食べ方でも、
十分おいしさを楽しむことができます。
基本の食べ方以外にも、マリネや冷製パスタなど、
生ならではの食べ方でも、甘九郎のおいしさを堪能できそうです。
◎1段に5果~6果着果させる
甘九郎は草勢が落ち着いているため、家庭菜園でも育てやすい性質があります。
適している作型も、3月頃に種まきを行う夏秋栽培なので、
夏野菜として家庭菜園で楽しむのにぴったりです。
ただ、家庭菜園でありがちな失敗として、
欲張って1段にたくさんの実をつけてしまうことがあります。
一般的な大玉トマトの場合、1段に3果~4果つけるのが基本となります。
甘九郎の場合は、育てやすく実の肥大性も良いため、
1段につける実の数は、5果~6果が基本となります。
栽培している環境や、その時の株の状態によって、
1段に6果以上の実が着果することがあります。
その場合は無理をせず、5果~6果まで摘果をして減らします。
多くの場合は、花房の先端部分は着果が遅く、肥大が弱くなる傾向が強いため、
先端部分を摘果し、残した実を大きく育てるようにします。
◎低段はホルモン処理を
甘九郎は病気に強く、育てやすい品種です。
それでも、やはり低温期の間は、少し着果不良が起きることがあります。
特にトマトは、1段目や2段目のうちに確実に着果させることにより、
それ以降の実付きが良くなる性質があるため、低段の着果には注意が必要です。
1段目や2段目の花が咲いたら、ホルモン処理を行うのがお勧めです。
ホルモン処理を行うことにより、確実に着果させることができます。
ただし、ホルモン剤を使う時は、決められた用法と用量を守るようにします。
■特徴
・1玉250gほどの大玉トマトの品種です。
・豊円形で色つやが良く、見た目が美しいトマトです。
・甘みが強く酸味が柔らかいため、食べやすい品種です。
・果肉も締まって食感が良いため、生食がお勧めです。
・病気に強く育てやすいため、家庭菜園でも育てることができます。
・3月頃に播種する夏秋栽培に向いています。
・1段につける実の数は、5果~6果にします。
・低段が開花する時期はまだ気温が低いことが多いので、
ホルモン剤を使って確実に着果させるようにします。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般の大玉トマトと同じです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき