桃太郎ヨーク
桃太郎ヨーク
桃太郎ヨークは、タキイ種苗株式会社が改良して作った、大玉トマト品種です。
桃太郎シリーズには約30品種の仲間があります。
桃太郎ヨークにはどのような特徴があるのでしょうか。
また、どのような栽培のコツがあるのでしょうか。
[桃太郎ヨーク]
■桃太郎ヨーク
◎スタイル抜群の見目が良いトマト
桃太郎ヨークは、1玉が220g~230gほどにもなる、立派な大玉トマトです。
形は豊円で腰高、肩張りが良く、横から見ると、
ヘタの周りがぽこっと膨らんだように見えるのが特徴です。
スタイルが良いので、樹についても、店舗の陳列でも、とても見映えがします。
桃太郎はピンク系トマトの代表ですが、桃太郎ヨークは色が濃く、
染まり具合によっては赤系に見えることもあります。
色はヘタの際までしっかりと染まり、全体が均一な色になります。
◎果肉が硬く棚もちが良い
桃太郎ヨークは、果肉が硬いので、裂果に強く店での棚もちも良いです。
樹上完熟に近い状態で収穫しても、果肉の劣化が遅く良い状態を維持できます。
果肉が硬いといっても、食べた時にゴリゴリとした嫌な食感は残りません。
締まった果肉にかぶりつけば、みっしりと詰まったおいしい果肉を楽しめます。
◎秀品率が高く病気に強い
桃太郎ヨークは、チャック果や変形果のような異常果の発生が少なく、
秀品率が高い状態で収穫できます。
また、トマトモザイクウィルスや萎凋病、根腐萎凋病、半身萎凋病、
葉かび病、斑点病と、たくさんの病気に耐病性を持っています。
さらに、サツマイモネコブセンチュウにも耐虫性があります。
病気にも害虫に強い性質があるため、安心して育てることができます。
高温期の花質や花もちが非常に良いため、着果率も高く、
着果後の実も安定して肥大します。
◎追肥重点の肥培管理
一般的なトマトでは、夏秋栽培が基本となります。
桃太郎ヨークも夏秋栽培ができますが、
半促成栽培や抑制栽培のような、ハウスを利用した作型に向いた品種です。
また、元肥を多くして初期生育を良くするよりも、
追肥を中心に肥培管理を行った方が、良く生育します。
抑制栽培では、初期生育を確保するために、
苗を定植する時は本葉が5枚~6枚くらいの苗を選びます。
また、着果した後の肥大性が良いので、
1段目と2段目は無理な摘果をせず、1段に3果~4果残すようにします。
おいしいサラダにどうぞ♪
■特徴
・1玉220g~230gほどの大玉トマト品種です。
・表皮はツヤがあり、豊円腰高でスタイル抜群です。
・ヘタの際まで色が染まり、全体が均一に色づきます。
・裂果に強く果肉が硬いため、収穫後の劣化が遅く、棚もちが良いです。
・果肉は硬いが、食べた時はみっしりと締まった食感で食味が良いです。
・チャック果や変形果の発生が少なく、秀品率が高いです。
・トマトモザイクウィルス、萎凋病、半身萎凋病、根腐萎凋病、葉かび病、
斑点病に耐病性あります。
・サツマイモネコブセンチュウに耐虫性があります。
・夏秋栽培も可能ですが、ハウスを利用した半促成栽培や抑制栽培に向きます。
・高温期の花もち、花質が非常に良く、着果性も高いです。
・肥大性が良く、低段から3果~4果の収穫が可能です。
■栽培のコツ
・基本の育て方は、一般的な大玉トマトと同じです。
・抑制栽培では、初期生育を促すため、本葉5枚~6枚で定植します。
・肥料は元肥を多くせず、追肥を中心に肥培管理をすると、うまく育てられます。
■参考
・ホーム桃太郎EX
・桃太郎ファイト
・桃太郎ゴールド
・桃太郎ホープ
・桃太郎トマトの育て方
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方