マティーナ
マティーナ
マティーナは、ドイツで古くから育てられてきた中玉トマト品種です。
日本では苗や種を見かけることも少ないマティーナですが、
マティーナには、どのような特徴があるのでしょうか。
また、栽培のコツがあるのでしょうか。
[マティーナ]
◎ドイツ伝統の中玉トマト
マティーナは、1玉が70g~90gほどの中玉トマトです。
形は正球形に近く、ゴルフボールくらいの大きさをしています。
色はとても濃い赤色で、表面にはつやがあります。
トマトの中には、熟しても肩の部分に緑色が残る品種もありますが、
マティーナは肩部分を含めた全体が、キレイに色づきます。
色がとても濃いので、味も濃厚なものを想像しますが、
実際に食べてみると案外あっさりとしていて、たくさん食べられます。
皮が薄く口に残りにくいので、
生食として食べるのはもちろんお勧めですが、加熱してもおいしい品種です。
スープやピザの具にするのも良いですし、たくさん収穫できた時には、
トマトソースやトマトピューレに加工するのも良いでしょう。
色が濃いので、色の美しいソースやピューレに仕上げることができます。
トマトソースやトマトピューレに最適なマティーナ
◎早生で収穫期間が長い
マティーナは早生タイプの品種です。
低温にも強いので、2月頃に播種して加温しながら育苗したものを定植することが可能です。
草勢はやや強めで、低段から安定した着果数があります。
実の肥大具合も良いです。
栽培前半から調子よく育っていると感じていても、
後半になるにしたがって、さらに調子を上げていきます。
栽培後半になると株も充実してくるので、着果数が増えたり、
実の大きさやおいしさが増したりすることがあります。
通常のトマトであれば、10月頃に枯れてくることが多いですが、
マティーナは寒さに強く、11月頃まで収穫することができます。
トマト品種の中では早くから収穫でき、かつ遅くまで収穫が可能なので、
とても収穫期間が長い品種となっています。
家庭菜園で育てる場合は、露地での夏秋栽培が基本となりますが、
ハウス栽培も可能なので、プロの農家さんにもお勧めです。
パスタにも、たいへん美味しいです
◎まずは基本通り育てる
マティーナはドイツで古くから育てられてきた伝統野菜です。
日本ではあまり流通していないため、育てたいのであれば、
インターネットなどを利用して種を入手する必要があります。
苗の販売もあるかもしれませんが、ホームセンターなどでは見かけたことはありません。
輸入種を多く取り扱っているお店なら、実店舗でも販売されている可能性はあります。
種の取り扱いがほとんどなので、栽培する時は種からの育苗が必要となります。
加温させながら育苗するのであれば2月頃から播種が可能です。
気温が上がってから育苗するなら、4月~5月頃がお勧めです。
育苗中の管理は、日本のトマトと同じです。
定植も、1段目の花が開花する頃となります。
定植する時の株間は、40cm~50cmほどが目安となります。
定植後の管理も、通常のトマトと同じです。
草丈が高くなる品種なので、必ず支柱を立てて支えるようにします。
水分や肥料の管理も、通常のトマトと同じで構いません。
ただ、ドイツの固定種なので、日本では少々育てにくい場合があります。
自家採種が可能な品種なので、何代か種を採取しながら育てていくことで、
トマトの方が環境に合ってくる可能性があります。
また、何度か栽培しているうちに、育てる側としてもコツがわかってきます。
■マティーナ トマト
◎特徴
・1玉70g~90gほどの中玉トマト品種です。
・実は正球形で、こっくりとした深い赤色が特徴です。
・皮が薄く、甘みと酸味、旨みのバランスがよく、
あっさりとしていながらもおいしいトマトです。
・生食はもちろん、加熱調理してもおいしく食べられます。
・早生タイプで寒さに強いので、早くから収穫が開始でき、かつ11月頃まで収穫が可能です。
・家庭菜園なら露地栽培、出荷目的ならハウス栽培も可能です。
・固定種なので自家採種が可能です。
◎栽培のコツ
・育て方は、一般の中玉トマトと同じです。
・定植は1段目の花が開く頃です。
・定植時は株間40cm~50cmが目安です。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方