サンチェリーキッス
サンチェリーキッス
サンチェリーキッスは、トキタ種苗が改良して販売しているミニトマトの品種です。
標準的なようでいて魅力的なサンチェリーキッスが持つ
特徴と栽培のコツをご紹介します。
[サンチェリーキッス]
◎鮮やかな色合いのミニトマト
サンチェリーキッスは、1粒がだいたい16gほどで、
一般的によく見かけるミニトマトサイズです。
色は赤色ですが、濃い赤色のミニトマトと比べると、
少しオレンジがかったような、明るい色をしています。
表面はつやつやとした照りがあり、サクランボのような雰囲気を持っています。
形は豊円形~やや腰高くらいの形をしていて、標準的でありながらも、
なぜか興味をひかれる不思議な魅力を持っています。
糖度は8度くらいなので、最近人気の高糖度ミニトマトに比べるとやや糖度が低いです。
けれど、基本的な育て方でも安定して糖度が8度くらいまで上がるので、
環境によって味が大きく変わることがありません。
また、糖度8度は、決して低いわけではありません。
ミニトマトの持つ酸味と、糖度8度の甘みとがうまく混ざり合い、
とてもおいしいミニトマトとなっています。
◎秀品率が高く多収穫
サンチェリーキッスは皮が硬くなりにくいですが、裂果も少ない品種です。
形や大きさもよく揃い、秀品率も高いです。
草勢は、栽培初期はそれほど強くはありません。
1段につく花房はシングルが基本で、1段に15個前後の実がつきます。
けれど、中盤以降は株が充実してくるためか、1段につく実の数が増えていきます。
花房もシングルからダブルになり、栽培後半になるとトリプルになることもあります。
そうなると1段につく実の数がとても多くなり、30個以上の実が収穫できることもあります。
生長の勢いや花房の付き方は、育てている環境や育て方によって異なりますが、
おおむね後半に向かって勢いが増していきます。
収獲できる実の数がとても多いので、1株でもたっぷりと収穫できます。
ただし、栽培後半までスタミナを維持する必要があります。
途中でスタミナが切れてしまわないよう、追肥を定期的に行い、
無理な水分制限を行わず、株を充実させていくのが重要です。
かといって、スタミナ維持のために大量に肥料を与えるのは禁物です。
異常茎や芯止まりの発生が少ない品種ですが、
あまり多肥にして草勢を強くしすぎないようにするのも大切です。
◎病気に強く作型が広い
サンチェリーキッスは、葉かび病やモザイクウィルスに抵抗性があります。
病気に強いので、安心して育てることができ、しかも育てやすいのが魅力です。
作型も広く、越冬長期栽培、促成・半促成栽培、
無加温雨よけ栽培、抑制ハウス栽培が可能です。
裂果が発生しにくい品種ですが、雨には当てないようにするのが基本です。
基準となる無加温の雨よけ栽培と越冬長期栽培など、
組み合わせによっては年中栽培することができる品種です。
■サンチェリーキッス
◎特徴
・1粒が16gくらいの程よいサイズのミニトマトです。
・表皮は赤にオレンジを加えたような鮮やかな色で、つやがあっておいしそうです。
・豊円形~やや腰高の形で、よく揃います。
・糖度は8度ほどまで安定して上がり、甘酸っぱい食味を持っています。
・形や大きさがよく揃い、裂果の発生も少ないので、秀品率が高いです。
・栽培初期の草勢はそれほど強くなく、1段につく花房はシングルで、着果数は15個前後です。
・栽培中期以降は生育が徐々に強くなり、花房がダブルやトリプルになることもあります。
・栽培中期以降は、1段に30個以上着果することもあり、多収穫です。
・異常茎や芯止まりの発生が少ないです。
・葉かび病、モザイクウィルスに抵抗性があります。
・越冬長期栽培、促成・半促成栽培、無加温雨よけ栽培、抑制ハウス栽培が可能です。
◎栽培のコツ
・基本の育て方は、一般のミニトマトと同じです。
・後半になるにしたがい着果数が増えていくので、スタミナ維持のため追肥は定期的に行います。
・スタミナ維持のためと多肥にすることのないよう注意します。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方