キャロル7
キャロル7
キャロル7はサカタのタネが改良して作った、ミニトマトの品種です。
キャロル7の特徴と育て方をご紹介します。
キャロル7は、和歌山の「優糖星」トマトの種に使われています。
特徴と育て方のコツをご紹介します。
[キャロル7]
◎小さな実に詰まった甘み
キャロル7は、ミニトマトの中でも小さめなのが特徴です。
1個10g~20gほどしかないため、丸ごと楽々と口に入れることができます。
形も丸々としていて、コロコロと可愛らしいです。
真っ赤でツヤのある色と形は、食欲をそそります。
そんな小さな実の中には、たっぷりの甘みが詰まっています。
糖度は8度~10度以上あり、皮も柔らかいため、子どもでも食べやすいです。
トマトが苦手な方の中には、酸味や皮の硬さが苦手な理由という場合もあります。
そんな方でもキャロル7なら、トマト嫌いを克服できるかもしれません。
◎高着果率で多収性
キャロル7は1株でたくさんの実を収穫することができます。
1段の花房につく花数が多く、1段で50個~80個も収穫できます。
ミニトマトを育てていて、1段につく花がまばらだと、とても悲しいですね。
さらには着果率がとても高いため、1段で収穫できる実の数もそうとうです。
まさに、たわわに実るキャロル7を見て楽しみ、
収穫して楽しみ、食べて楽しむことができます。
◎裂果に強く房どり可能
キャロル7のすごいところは、柔らかく食味の良い実をつけ、
着果率が高く1段につける実の数が多いのに、房どりが可能なところです。
一般的に皮が薄く柔らかいトマトは、実が色づくと裂果が早い傾向があります。
裂果に強いように改良されているものは、色づいても裂果しにくい代わりに、
どうしても皮が分厚く、食べにくい印象でした。
キャロル7は、それらの悪い部分を見事に改良した品種です。
裂果が少ないため、房の先端の実まで色づいてからの収穫が可能です。
1段につく実の数がとても多いので、一気に収穫する時の爽快感はたまりません。
◎病気に強く育てやすい
キャロル7の素晴らしいところは、実のつき方だけではありません。
実がおいしくてたくさん収穫できても、育てるのが難しければ敬遠します。
キャロル7は、モザイクウィルス、萎凋病、半身萎凋病、斑点病に抵抗性があります。
さらにセンチュウにも耐虫性があるため、病気に強く育てやすい品種です。
また、一般的にトマトはミニトマトでも、
大玉トマトと葉の大きさなどは変わらないことが多いのですが、
キャロル7は葉が小さいのが特徴です。
葉が小さい分、光の入る隙間が多くなり風通しも良いので、
日照不足・湿度過多になりがちな天気が不安定な時期も、日照不足・湿度過多になりにくいです。
また、実に対してムラなく光が当たるため、
着色にもムラが出にくく、色回りがとても良くなります。
1段の花房につく実が、なんと50個~80個
■特徴
・1個が10g~20gのミニトマトの品種です。
・表皮は真っ赤でツヤがあり、ヘタの際まで色がよくのります。
・小粒で真ん丸な形をしているので、見た目もころころと可愛らしいです。
・糖度が8度~10度以上と高く、皮が柔らかいので食味がとても良いです。
・1段に花が50個~80個もつき、着果率も高いです。
・裂果に強く、落果も少ないので、1段でたくさんの実を収穫することができます。
・裂果に強い性質を生かし、房どりも可能です。
・モザイクウィルス、萎凋病、半身萎凋病、斑点病の抵抗性があります。
・センチュウに耐虫性があります。
・葉が小さく、古葉以外の適用作業がほとんど必要ありません。
・高温期でも実の黄ばみがなく、むしろ色回りが良くなり、発色も良くなります。
■栽培のコツ
・基本は一般的なミニトマトの育て方に準じます。
・種から育てる場合、10%の確率で異形株が発生します。
・異形株は苗の段階で症状が出るため、定植前に選別して取り除いておきます。
・異形株は、苗のわき芽の発生が多い、節間が極端に狭く葉の展開が早い、
早生で正常苗に比べ花芽が確認できる時期が1週間程度早い、
などの特徴があるので、判別し取り除きます。
・裂果に強く、高温時の黄ばみがない特性を生かし、高温期に収穫する作型がお勧めです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき