アメーラ
アメーラ、多くの店で販売しています(楽天市場)
アメーラというトマトの名を聞いたことがありますか?
アメーラは、最近とても注目されている、高糖度のブランドトマトです。
アメーラとは、どのような特徴を持ったトマトなのでしょうか。
また、人気の秘密をご紹介しましょう。
[アメーラ]
◎旨みと甘みが詰まったブランドトマト
アメーラは、一般的な大玉トマトに比べると小さく、
大きめの中玉サイズくらいの大きさをしています。
お尻の部分からは、白っぽい星状の線が伸びています。
このお尻から出ている白っぽい線は、
数が多くはっきりしているほど、甘いトマトだといわれています。
アメーラトマトは、この白い線がはっきりと出ているのが特徴で、
そこからも糖度が高く、甘いトマトであることが分かります。
アメーラは、いわゆるフルーツトマトのブランドです。
甘くて肉厚で、濃厚なトマトの旨みが、
この小さな実にはぎゅっと詰め込まれているのです。
実際にアメーラを切ってみると、
表皮に近い部分の果肉は薄めですが、中心の果肉が厚いのが分かります。
また、ゼリー質が特別少ないというわけではないのですが、
ゼリー質部分にも甘みや酸味、旨みが含まれていて、水っぽさがありません。
糖度は季節で異なり、1月~6月は8度以上、6月~1月は7度以上とされます。
そのため、1月~6月の方が甘みが強く、酸味の少ない味わいとなっていて、
この時期のアメーラはとても人気があります。
けれど、6月~1月も酸味が強いものの、
甘味だけでなく旨みも強く感じられることから、ファンも多いようです。
◎実は有名なトマト品種
アメーラはトマトの品種名ではなく、ブランド名です。
つまり栽培した人がつけた名前であり、
育てられているトマトには、ブランド名とは別の品種名がつけられています。
アメーラとなる元のトマトは、実は日本で最も有名なトマト品種です。
それは、桃太郎です!
桃太郎は、今や日本のトマト=桃太郎といっても過言ではないほど、
広く親しまれていますし栽培されています。
つまり、アメーラを育てたくても、アメーラという品種の苗はないのです。
桃太郎の苗を購入して育てることで、アメーラに育つということになります。
ただし、桃太郎の高糖度トマト苗(糖度7以上)は、販売されています。
C)まいど!おおきに屋クラクラ
◎極限まで管理された栽培法
アメーラは桃太郎という品種を育てたものですが、
家庭菜園でアメーラを育てるのはとても難しいです。
桃太郎の苗を植え付け、普通に育てても、アメーラにはならないからです。
アメーラを育てているところでは、完璧なまでに水分を管理しています。
桃太郎の苗に土が乾いたら水を与え、定期的に追肥を行う、
一般的なトマトの育て方で栽培しても、桃太郎としてはおいしいですが、
それだけではアメーラトマトのようにはなりません。
アメーラは、与える水分の量、肥料濃度などにも細かく配慮され管理されています。
トマトの枝や軸には、毛のようなものがはえています。
普通に育てていると、この毛はあまり目立ちません。
ところが、アメーラのように極限まで水分を制限した栽培方法だと、
この毛のようなものが太く長くなり、とても目立つようになります。
さらに、空気中の水分を吸ったり、広範囲から水分を得ようとして、
気根と呼ばれる根が、茎から直接はえてきます。
下葉が枯れ、太く長い毛や気根が発生するほどの極限状態を、
家庭菜園で作ることは難しすぎます。
しかし興味のある方はチャレンジしてみてください。
美味なアメーラを食べたいのであれば、きちんと管理されて育ったものを、
百貨店やスーパー、ネットショップなどで購入した方が確実です。
■特徴
・アメーラは、桃太郎を元に育てたブランドトマトです。
・一般的な大玉トマトよりも小ぶりなサイズをしています。
・外側よりも中心の果肉が肉厚で、ゼリー質にも旨みや酸味、甘味があります。
・糖度は季節によって異なり、1月~6月は8度以上、6月~1月は7度以上となります。
・糖度の高い時期は濃厚な甘みを、
糖度の低い時期は酸味と旨みのバランスを楽しめます。
■栽培のコツ
・極限まで水分を制限した栽培法により、旨み・甘みが凝縮されています。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき