調理用トマト おすすめは?
シシリアンルージュ、草勢が強めで、育てやすく多収穫です
調理用トマトは、日本では流通量が少ないため、メジャーな野菜ではありません。
ごくたまにスーパーなどで見かけても、どのように使えば良いのか分からず、
けっきょく買わずに終わることも多いでしょう。
また、買ってみたものの、正しい使い方が分からず、
そのトマトに合わない調理法で食べたため、
おいしくないと判断してしまうこともあります。
調理法ごとに、おすすめの調理用トマト品種をご紹介します。
[調理用トマト おすすめは?]
■用途別のおすすめ調理用トマト
調理用トマトは、様々な料理に利用することができます。
けれど、実は品種によっては、合う調理法とあまり合わない調理法があるのです。
せっかくの調理用トマトですから、
ぜひその調理用トマトに合った調理法で食べてみてください。
トマトの新しい味わいに、きっと驚かれるはずです。
色づき始めたシシリアンルージュ、生食、加熱とも美味しいです
・シチュー、ソース
シチューやソースに加工するのであれば、やはり加熱した時に果肉がとろけやすく、
煮込むことで味が濃厚になる品種がおすすめです。
また、シチューやソースに向く品種は、加熱した時に果肉が柔らかくなりやすく、
ケチャップなどの調味料への加工もできます。
おすすめ品種は「なつのしゅん」「サンマルツァーノ」「しゅほうトマト」
「ローマVF」「ボンリッシュ」「ペトメック」「リオ・グランデ」などです。
・缶、びん詰(水煮)
水煮にして、缶詰やびん詰に加工する場合、
基本的にはどの品種の調理用トマトでも使えます。
ただ、海外品種の中には、
加熱した途端に果肉が柔らかくなるものもあるので、気をつけましょう。
その場合、ソースなどに加工してからびん詰にすると、保存性も高く調理も楽です。
トマトスープ、味に深みがあり、とってもおいしい♪
・グリル、詰め物
調理用トマトと他の野菜をグリルやオーブンで焼いたり、
中をくりぬいて詰め物をしてから焼くのであれば、果肉の固い品種がおすすめです。
果肉が柔らかいタイプの品種だと、
加熱した時にソース状になるため、見た目や食感が良くありません。
特に詰め物をして焼くような料理では、
焼いている間に果肉がとろけ、中身が出てしまうこともあります。
果肉の硬い品種には「すずこま」「なつのこま」「ティスティエバーグリーン」
「ボンジョールノ(ポモドーロ)」などがあります。
・生食と兼用
調理用トマトは、加熱することで本領を発揮します。
けれど、日本人はトマトを生食するのが大好きです。
たくさんの調理用トマトを購入しても、使い切れない時は、
やはり生食で食べたくなるものです。
生食でも食べられる品種には、
「クックゴールド」や「シシリアンルージュ」などがあります。
生のままでも果肉の粉っぽさが少ないのが特徴で、
酸味がやや強めなので、味も比較的はっきりとしています。
ただし、日本で売られている一般的な生食用トマトのように、
洗って切ったものをそのまま食べるのは、あまりおすすめできません。
できれば、ドレッシングなどと和えてサラダにしたり、
マリネやピクルスにしてから食べた方が、ぐんと味が良くなります。
調理用トマトは、中のゼリー質部分が少ないものが多いので、
ドレッシングと和えたりマリネにしても、余計な水分が出ないので、
味が薄まる心配がありません。
シシリアンルージュのチーズ焼き、簡単で高級そうです
■枠にとらわれずに試そう!
調理用トマトには、本当にたくさんの品種があります。
ここで紹介した品種は、日本で改良されたものや、
海外品種であっても、比較的日本で購入しやすい品種です。
これらの品種以外にも、海外にはたくさんの調理用トマトの品種が存在します。
見たことのない調理用トマトの品種を見つけたら、
色々な料理を試してみるのは楽しいですよ。
きっと、おいしい食べ方が見つかるはずです。
また、項目ごとに紹介した品種も、
その調理法にしか使えないというわけではありません。
1つの調理法に対して、合うと思われる特性を持った品種を挙げています。
なので、ご紹介した調理法以外の調理法も試してみることで、
新しい味わいや料理法などの発見があるかもしれません。
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