トマト 葉が大きすぎる
一昨年、育てたフルティカ、葉が大きく緑が濃すぎます
トマトを実際に育ててみると、意外と大きな葉なのだなと感じる方が多いようです。
特にミニトマトは、実が小さい分、葉も小さいというイメージがあります。
トマト栽培で、育てているトマトの葉が、標準よりも大きくなることがあります。
大きく育つのは良いことのように感じますが、
葉が大きすぎるのは問題ないのでしょうか。
[トマト 葉が大きすぎる]
■葉が大きいのは元気の印?
どのような植物でも、葉や花、実が大きく育つのは、
とても良いことのように感じます。
葉がしおれ、病斑や黄変などしている場合は、とても心配になります。
けれど、葉が大きすぎる状態というのは、それほど気にかかりませんね。
結論としては、トマト栽培で葉が大きすぎる状態は、あまり良いとは言えません。
トマトの葉が大きすぎるのは、肥料が多すぎて育ちすぎているか、
日照不足で徒長している時が多いのです。
トマトは元々、やや控えめの肥料でも十分に育つ丈夫な野菜です。
もちろん、実をたくさん大きく育てるためには、肥料を切らさないことも大切です。
フルティカ、うどんこ病の兆候が出てきました
けれど、肥料切れを気にするあまり、必要以上に肥料を与えていると、
肥料過多となって樹ボケを起こしたり、食味が悪くなります。
また、日当たりの悪い場所で育てていると、徒長という症状が出ます。
徒長してもトマトは生育はしますが、
日当たりが悪い環境で育てていると、花付きや実付きが悪くなります。
また、節と節の間が間延びしたようになるため、草丈がやたらと高くなり、
ひょろひょろの弱々しい株に育ちます。
節間が長いと、その分草丈が高くなり、
支柱の高さになるまでに実がつく段数が減り収量も減ります。
■こんな症状に注意
肥料過多や徒長していると、葉が大きくなる症状が出ます。
どちらも症状はとても似ていますが、葉色の濃さなどで、
何によって葉が大きくなっているのかを、見分けることができます。
・肥料過多
肥料過多のトマトは、葉が大きくなるだけでなく、
葉色がとても濃くなります。
また、葉が厚くなります。
他にも、葉が巻いたような状態となったり、
生長点が消えて芯止まり状態となることもあります。
芯止まりまでいくと、それ以上の生長が見込めなくなり、
回復までに時間がかかります。
1度に与える肥料の量が多いのも問題ですが、
肥料の種類によっても、肥料過多(窒素過多)となることがあります。
肥料には、窒素・リン酸・カリの3要素が含まれていますが、
このうち窒素が多く含まれている肥料は、トマト栽培には向きません。
窒素は葉や枝を大きく育てる肥料成分のため、
窒素が多ければ、その分葉が大きく育ち、樹ボケしやすくなります。
肥料過多によって葉が大きくなる症状が出たら、
1度に与える肥料の量や、与える肥料の種類を見直しましょう。
徒長気味のトマト
・徒長
徒長している場合、葉が大きくなりますが、
肥料過多で葉が大きくなっている時よりも、
葉色が薄く、どこか頼りない弱々しい葉に育ちます。
葉の厚みも薄くなります。
できれば日当たりの良い場所に移動させた方が、その後の生育も良くなりますが、
難しい場合は、そのまま支柱の高さまで育てて、今期は栽培を終了するか、
脇芽を挿し木にして新しい苗を作り、
別の日当たりの良い場所で栽培を始めると良いでしょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき