トマト 茎が細い
[トマト 茎が細い]
トマトの茎を観て細いと感じても、
それがトマトの不調によるものかは、分かりにくいです。
では、どのような太さの茎であれば問題ないのでしょうか。
■適正な太さ
トマトの適正な太さはだいたい直径が8mm~10mmとされています。
これより太い場合は、窒素分が多く、樹ボケになる怖れがあります。
8mm~10mmよりも細い場合、なんらかの原因によって、
株の生育が悪く、茎が細くなっている可能性があります。
■細さの種類
ひとくちに細いといっても、どのように細いかで、
トマトの具合が悪いのかどうかが分かります。
茎が少し細いかもと感じても、花付きも実付きも申し分なく、
実もきちんと肥大しているのであれば、特別問題はありません。
トマトは品種によっても茎の太さが違います。
特にミニトマトなどは茎が細めのものがあるので、
茎の細さ以外に気になる点がないのであれば、
しばらくはそのままの状態で育てて様子を見ましょう。
トマトの背も高くなり、花房も何段がついた頃、
最初よりも茎が細く、葉が小さくなったりすることがあります。
これは肥料不足が原因であることが多いため、対策が必要です。
このように、細さによって心配無用な場合と、
対策が必要な場合とがあるので、見極めるようにしましょう。
このトマトは肥料と日照の不足のようです
■細くなる原因は?
茎が細くなってしまうのにも原因があります。
そこを解消することで、その後の生育が良くなることがあります。
・肥料不足
肥料が不足していると、茎が細く弱々しく育つことがあります。
トマトは多肥にするのは厳禁ですが、
肥料が少なすぎても、健康に育つことができません。
もともとは厳しい環境で育っていたトマトですが、
それでも無肥料では育つことができないのです。
◎肥料不足を見分けるポイント
・茎が細い
・葉や茎の色が薄い
・実があまり大きくならない
定期的に追肥をしているにも関わらず、症状が出ている場合は、
即効性のある液体肥料を使うとよいでしょう。
規定通りか、少し薄めの液体肥料を水の代わりに与えることで、
肥料不足を解消することができます。
壁が日光を反射するので、元気に育っています
・日照不足
トマトは太陽の光が大好きです。
育てる時は必ず日当たりの良い場所で育てますが、
ベランダなどは南向きであっても露地に比べると、
日照時間が短いことがよくあります。
ミニトマトであればベランダでもよく育ちますが、
大玉トマトでは育ちにくいことも多いです。
日照不足になると、トマトは葉も茎も弱く細長くなり、
節と節の間が広くなります。
このような状態は徒長と呼ばれます。
徒長したトマトは、花付きが悪くなったり、
なかなか株が生長しなかったりと、生育不良に陥ることがあります。
これを解消するのはただ一つ、
日当たりの良い場所で育てることです。
容器栽培であれば、
できるだけ日当たりの良い場所に移動させましょう。
地植えにしている場合は、途中から場所を動かすことは難しいです。
策があるとすれば、鏡や白いボードなどで光を反射させたり、
脇芽を挿し木にし、新たに育てた株を、
日当たりの良い場所で育てるという方法があります。
実ができるまでに、やや時間はかかりますが、
日当たりの悪い場所で育て続けるよりは実付きがよくなります。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方