トマト 摘心しない

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トマト 摘心しない

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摘芯すると実が充実します、シシリアンルージュ

 

 

トマトを栽培する時、支柱やネットに沿って上方にまっすぐ伸ばす場合、
手が届く範囲のところで、摘心を行います。

 

摘心することによって、それ以上株が大きく生長することはなくなります。

 

主枝の生長に使うはずだった養分を、着果している実に使うことができるため、
実の肥大が良くなります。

 

また、手が届く範囲で生長を止めておくことで、栽培中の作業がしやすくなります。

 

けれど、そのまま摘心せずに伸ばせば、それだけ果房が多く発生するため、
収量が増える可能性が高くなります。

 

もしトマトを摘心しないで育てると、どうなるのでしょうか。

 

 

[トマト 摘心しない]

 

 

■トマト 摘心しない

 

 

2メートルの支柱まで育ったので、そろそろ摘心します、アイコ

 

 

トマトを摘心せずにそのまま育てると、主枝がどんどん伸びていきます。

 

ただ、伸びた後についた果房に関しては、秋になって気温が下がったり、
トマト自身のスタミナの関係から、あまり大きく育たなかったり、
肥大して熟すのに時間がかかります。

 

また、主枝がどんどん伸びていくため、
手入れをする時に手が届かなくなることもあります。

 

ただ、これに関しては、つる下ろしという作業をしたり、
誘引する方法を変えることで、解決できます。

 

・つる下ろしをする

つる下ろしは、上方にまっすぐ誘引する点は通常と同じですが、
支柱の高さまで到達したら、誘引していた紐などを一度はずします。

支柱の高さくらいまで育ったトマトであれば、
1段目~2段目くらいの収穫が終わっていることも多いです。

 

 

つる下ろしはプランターでもできないことはありません

 

 

つる下ろしで、このようにボンリッシュとシシリアンルージュの実がなり、まだ収穫できそうです

 

 

収穫が終わった部分は、葉もあまり活動していないため、切り落とします。
その後、不要な部分の主枝を、株元にとぐろを巻くように置きます。

 

すると、上部が下がって、また管理しやすい高さになります。
これを繰り返すことで、主枝を摘心せずに育て続けることができます。

 

また、誘引をはずすのが面倒という場合は、最初からあんどん支柱などに沿って、
グルグル回しながら誘引したり、ネットなどに斜め方向に誘引する方法があります。

 

まっすぐ上向きに誘引するよりも、距離がかせげるので、通常よりも長く栽培できます。

 

このように、摘心せずに栽培する方法はありますが、
やはり一般的な方法とは違った育て方となるため、いくつかの注意点があります。

 

・品種によって難易度が変わる
摘心しない栽培方法は、家庭でも実践可能な栽培法ですが、
トマトの品種によっては、かなり難易度が高くなることもあります。

 

まず、トマトには大きく分けて、大玉トマト・中玉トマト・ミニトマトの3つがあります。
この中で、最も摘心しない栽培法に向いているのは、ミニトマトです。

 

ミニトマトは、どの品種も草勢が強めで、スタミナもあります。
実が小さい分、着果から収穫までの期間が短く、育てやすいです。

 

着果から収穫までの時間は、ミニよりも中玉、中玉よりも大玉の方が長くなります。

 

さらに、実のサイズが大きくなる分、必要となる養分も多くなり、
通常の栽培自体も、実のサイズが大きくなるほど難易度が高くなります。

 

初めて摘心せずに育てるのであれば、ミニトマトから始めるのが良いです。
また、品種選びの際には、スタミナが強く、長く栽培できるものを選びましょう。

 

・栽培に慣れたら
トマト栽培初心者の方は、できれば一度は通常の摘心する方法で育ててみましょう。
摘心する方法としない方法では、摘心する方法の方が、難易度が低くなります。

 

何度か栽培して、トマトの性質などにも慣れてきたら、チャレンジしてみましょう。

 

もし思ったより収量が上がらなくても、何度もチャレンジすることによって、
成功率が上がりやすくなるので、諦めないことが大切です。

 

・寒さ対策
摘心せずに栽培するということは、摘心する栽培法よりも、
栽培期間が長くなります。

 

夏秋栽培をメインとする家庭菜園では、秋になって気温が下がってくると、
トマトの調子が少しずつ悪くなってきます。

 

もちろん、育て方やトマトの品種によっては、低温になっても変わらず生育しますが、
基本的には、気温低下と生育低下は比例していると考えて良いでしょう。

 

また、気温が低くなるとともに、日照時間も短くなるため、
着果した実の肥大や着色に時間がかかるようになります。

 

できるだけ日照時間が長くとれるよう、栽培場所を工夫するとともに、
気温低下によって生育が急激に落ちないよう、
ある程度の防寒対策はしておいた方が良いでしょう。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方


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