トマト 実がならない
大玉トマト ホーム桃太郎、一番果着果しました(05.20)
トマトの実がならない理由は、いろいろとあります。
今からでも治せる状態の株もあるので、確認してみてください。
[トマト 実がならない]
■トマト 実がならない
1.苗のときに気温が低かった
トマトの苗を植え付ける時は、4月下旬から5月の、
充分に気温が上がってからにしますが、
その年の天候により、5月上旬でも少し寒い日があります。
枯れるほどでなくても、低温に当たるとせっかく咲いた花が着果せずに、
ガクから落ちてしまったりすることがあります。
まだトマトの苗が小さい頃は、
ホットキャップなどをかぶせて保温するようにします。
2.一番花が着果しなかった
トマトは一段目の花がしっかりと着果しないと、
その後に咲いた花もあまり着果しない性質があります。
トマトの苗の植え付け頃、まだ虫の活動が活発でないことも影響します。
一段目の花が咲いたら、軽く指ではじいたり、
筆や綿棒でこすったりして、人工受粉をしてあげましょう。
高層階のベランダなどで育てている場合は、
虫が活動する時期になっても虫媒介での受粉が難しいことがあります。
虫があまりいない環境で育てている場合は、
花が咲いたらその都度人工受粉してあげましょう。
着果率を上げるホルモン剤は、上手に使わないと弊害もありますが、
使用するときは、注意書きをよく読むようにします。
枝や葉を茂らせることに力を使っていると、あまり実がなりません
3.枝や葉が茂りすぎている
肥料が効きすぎたり、小さな苗に対して大量の肥料を与えていたり、
理由は様々ですが、枝葉ばかりが茂ってしまうことを過繁茂といいます。
枝や葉を茂らせることに力を使っている状態ですので、
なんとか花を咲かせても、花自体が未熟だったり、
受粉不良が起こったりして着果しにくくなってしまいます。
また、花もつけずに枝葉ばかりが茂っている状態を「樹ボケ」と呼びます。
この状態になると、花芽をつけにくくなってしまうので、
肥料の与えすぎには充分注意しましょう。
過繁茂になっている場合、株を落ち着かせることで実付きが良くなります。
葉の付け根から伸びてくるわき芽をこまめに摘むようにします。
わき芽を伸ばしたままにしていると、
わき芽を育てようとして花付きや実付きが悪くなります。
4.日照不足
日当たりの悪い場所で育てていると、株が貧弱に育ち、
花に充分な養分が回らなくなってしまいます。
花は咲いても、花自体が未熟な状態では、着果が難しくなります。
特に生育初期は、まだ苗も小さく葉の数も少ないので、
自分で光合成して作る栄養の量も少ないです。
地植えにする時は、できるだけ日当たりの良い場所に植え付けるようにし、
容器栽培の場合は、日当たりの良い場所に移動させるなど工夫しましょう。
5.株が疲れている
生育初期は問題なく実がついていたのに、
真夏以降に実付きや花付きが悪くなった場合は、
株が疲れてしまっているのかもしれません。
土の表面を軽く耕して中耕したり、肥料を与えたり、
着果している実を少し早めに収穫したりと、
株を少し休ませてあげるといいでしょう。
真っ赤になる前に収穫した実であっても、追熟させることができます。
また、トマトは暑さに強い野菜ですが、あまりに暑い環境に置かれると、
やはりバテてしまいます。
特に夏の西日はとても強いので、陽射しが強すぎると感じたら、
少しだけ遮光し、風通しの良い少し涼しい環境を作ると、元気が戻ります。
葉や花の様子を見て、早めに病気に対処します
6.病気にかかった
黄化葉巻病などの病気にかかると、うまく着果できなくなります。
新しい葉がちりちりと縮み、黄変してくる病気です。
発病すると治癒することができません。
もし発病した株を発見したら、
他の株に伝染しないように掘り上げて処分するようにします。
その他に、容器栽培などで古い用土のままトマトを植え付けたり、
小型のプランターに、苗を3本以上植えたりすると、トマトの苗が育ちにくいです。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方