トマト 種まき 6月
去年6月に種まきしたレジナ、めでたく着果しました
トマトは4月下旬頃から、園芸店に苗が並び始めます。
そのため、その苗を購入して植え付け、育てるという方がほとんどです。
けれど、種から自分でトマトを育てたいと思う方も、増えているようです。
そんな中、苗の植え付け時期からも少し遅れた6月に種を播いて、
きちんとトマトは育つのでしょうか。
[トマト 種まき 6月]
■トマト 種まき 6月で収穫できる?
トマト栽培は、4月下旬~5月中旬頃に、苗を植え付けることで始まります。
もちろん、もっと早い時期から種を播いて育苗する方もいます。
早い時期に種を播くのは、4月下旬~5月中旬までに、
苗の植え付けが間に合うようにするためです。
トマトは育苗に55日~65日ほどかかります。
定植時期を逆算すると、だいたい2月~3月に種を播くのが普通です。
けれど、この時期はまだまだ寒く、トマトの種が発芽するには気温が低すぎます。
加温や保温をして、なんとか発芽させて育苗するのが、一般的です。
では、6月に種を播くとどうなるのでしょうか。
6月頃になると、気温も上がって暖かくなっているので、
トマトの種を播いても、発芽しやすい環境となっています。
そのため、2月~3月に種を播いた時のように、
加温や保温といった作業が不要になります。
ただし、発芽がしやすい環境であるといっても、
1段目の開花までには、やはり50日はかかります。
となると、6月1日に種を播いても、1段目の開花するのは、
早くても7月下旬ということになります。
トマトは花が咲いたらすぐに実を収穫できるわけではないので、
収穫するためには、そこからさらに日数がかかります。
しかも、生育途中が真夏に当たります。
トマトは夏が旬の野菜ですが、あまりに気温が高い日が続くと、
花芽の形成や受粉がうまくいかず、着果不良を起こすことがあります。
うまくいっても最初の収穫が9月頃になるため、
必然的に栽培期間が短くなりやすいです。
こういった、栽培に難しい点はいくつかありますが、
6月に種を播いても、トマトを育てることは可能です。
今年は、欲張っていろいろな種類を種まき、ちょっと遅いかもしれません
■トマト 種まき 6月 注意点
トマトは6月に種まきをしても育つとはいえ、
一般的な5月植えと同じような管理というわけにはいきません。
最初の着果時期が真夏になることが多く、
栽培後半には気温が低下してくるので、栽培にも注意が必要です。
・育てるトマトの種類
基本的にはどのトマトでも構いませんが、6月に種を播くのであれば、
ミニトマトがお勧めです。
トマトは、花が咲いてから実を収穫するまでの期間が、
実の大きさによって異なります。
ミニトマト→中玉トマト→大玉トマトの順に、収獲までの期間が長くなります。
6月に種まきしたトマトは、
寒くなって栽培が終了するまでの期間が短いのが特徴です。
そのため、栽培終了までの間に、できるだけ多くの段数の花を咲かせ、
着果した実を収穫までのサイズに育てる必要があります。
気温が下がってくると、実の肥大や着色のスピードが落ちるので、
短期間で収穫できるミニトマトから、好みの品種を選ぶと良いでしょう。
・真夏の管理が重要
6月に種まきをしたトマトは、ちょうど1段目が着果するかどうかという時期が、
真夏の高温期と重なります。
トマトは夏が旬の野菜ですが、高すぎる温度の中では、生育が止まったり、
着果不良を起こすようになります。
遅くに種を播いたトマトを健全に育てるためには、
日当たりの良い場所を確保するのは大切です。
けれど、真夏は西日が強く、乾燥を早めます。
まだ若い株を傷めないためにも、夕方の西日を遮るよう、
遮光ネットなどを設置しておくのがお勧めです。
また、風通しの良い環境を作ることで、蒸れを防いで病害虫を予防できます。
・栽培後半は保温を
6月に種まきをしたトマトは、栽培後半に入る頃になると、気温が下がってきます。
真夏に比べると、初秋や朝夕の気温が低くなってきて、過ごしやすくなります。
その後はどんどん気温が下がってくるため、生育が緩慢になり、
寒さが本格的になってくると、やがてトマトは枯れてしまいます。
できるだけ長く栽培を続けるために、簡易的にでも保温をしておくと良いでしょう。
簡易タイプの温室であれば、固定が必要ないので、後からでも設置が可能です。
ただし、この頃にはもうトマトの草丈も高くなっています。
トマトをすっぽりと覆える高さのものを選びましょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・トマト 種からの育て方
・フルーツトマトの育て方