トマト 直播き

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トマト 直播きは?

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トマトを育てる時、用意した苗を栽培場所に定植するのが、一般的です。
では、トマトを直播きにして育てることはできるのでしょうか。

 

また、効率や後の管理を考えると、苗を作るほうが良いと言われます。
その理由をご紹介しましょう。

 

 

[トマト 直播きは?]

 

 

■トマトは直播きできる?

 

結論からいうと、トマトの直播きは可能です。
しかし、効率や後の管理を考えると、苗を作るほうが良いと言われます。

 

苗を作るのが良い理由を具体的に説明しますと、
トマトは発芽するのに、20~30℃の高温が必要です。

 

直播きをする場合、20~30℃ほど気温が上がってからでないと、
種を播いても発芽しません。

 

しかも発芽後、花が咲くようになるまで一定の温度が必要です。
生育の最適温度は昼間25~30℃、夜気10~15℃くらいです。

 

また気温が高くなってから種を播いて育てると、
どうしても収穫を開始する時期が遅くなってしまいます。

 

花が咲くくらいまで育つ途中で、病害虫に合う可能性も多く、
現在では苗からの栽培が主流となっています。

 

大きな家庭菜園や農家では、
トマトの全ての花房を同じ向きにすると管理が楽にできるので、
苗までポットで育てて、一番花の向きを確かめて植え付けていくのです。

 

効率性を追わず、発芽・生育するだけの気温や施設があり、
病害虫の心配もない場所での栽培であれば、
トマトも直播きから、安心して育てることはできます。

 

 

■トマトを直播きで育てるメリット

 

収穫のタイミングが遅くなる可能性があったとしても、
直播きをする場合のメリットはあります。

 

苗を定植するのと違い、同じ場所でずっと育ち続けるため、
根の生育が制限されることがありません。

 

苗の場合は、ポットなどの容器で一旦育つ場所が制限されます。
それを別の土に植え付けると、環境の変化から、
根がすぐには根鉢の外側には伸びません。

 

直播きをして育てる場合は、スムーズに根が生育します。
根の生長がスムーズな分、途中で生長が止まることがないため、
播種から収穫までにかかる時間は短くなります。

 

根の生長が良くなれば、それだけ株には体力がつき、充実していきます。
栽培後半になると、成り疲れから株がバテることも多いですが、
直播きならスタミナもあるので、後半になっても衰えが少ないです。

 

苗を定植したトマトに比べ、2段~3段ほど多く育ち、
収量も増える傾向にあります。

 

また、根の生育が良く株も充実するにも関わらず、
樹ボケが起きにくいのもメリットの1つです。

 

不思議なことに、ある程度まで生長すると、株の生長が落ち着きます。
株の生長が暴走せずに落ち着くと、空洞果や以上茎の発生が少なくなります。

 

 

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■トマトを直播きする時の注意点

 

トマトを直播きで育てる時、必要になるのは、保温と病害虫への注意です。
畑に直播きする場合、ヒーターなどを使って加温するのは難しいため、
保温対策で乗り切れるくらいの気温になるまで、待つ必要があります。

 

播種してから芽が出るまではもちろん、芽が出た後も、
ホットキャップやトンネルなどを使った保温が必要です。

 

また、土に青枯れ病など病原菌や、センチュウなど害虫が潜んでいる場合、
やっと芽が出たばかりのトマトが、被害に合う可能性が高くなります。

 

これは直播きだけでなく、苗を定植する場合も同じです。
苗が小さいほど、栽培場所の菌や害虫からの影響は大きくなります。

 

直播きでトマトを育てるのであれば、
必ず土壌消毒を行い、病原菌や害虫の駆除をしておきましょう。

 

*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。

・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき


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