トマトの花が咲いたら
トマトの花が咲き始めると、
いよいよ夏野菜の季節がやってきたな♪ という気持ちになります
家庭菜園では、最初に育てる野菜に選ばれることも多いトマトですが、
花が咲いたら何をすれば良いのでしょうか。
[トマトの花が咲いたら]
■トマトの花が咲いたらすることは?
・植え付ける
トマトの苗を植え付ける時、
どの段階の苗を植え付ければ良いか、と迷うことがあります。
市販されている苗を購入するのであれば、
ほとんどの場合、植え付け適期の頃に店頭に並びます。
けれど、種から自分で育苗したのであれば、
どこまで育ったら植え付けて良いのか、分からないこともあります。
トマト苗を植え付けるのに最適な時期は、
1段目の花の蕾が割れた頃から、咲き始めた頃です。
つまり、トマトの花が咲いたら、苗を植え付けて! というサインなのです。
トマトの花が咲いたら、苗を植え付けて!
植え付けがまだ済んでいない苗の場合は、
トマトの花が咲いたら、植え付けをしましょう。
ただし、トマト品種の中には、若苗定植が推奨されているものもあります。
若苗定植が推奨されている品種を育てる場合は、
開花してからでは遅いので、植え付け時期に注意します。
*若苗定植が向く品種は、桃太郎サニー、桃太郎8、秀麗などです。
・人工受粉をする
トマトの花が咲いたら、人工受粉をしてみましょう。
本来、トマトは自然に受粉ができる植物です。
風によって花が揺れたり、虫によって受粉するため、
人工受粉しなくても着果することも多いです。
ところが、栽培場所によっては、人工受粉をする方が良いこともあるのです。
例えば、ベランダなど受粉の役目を果たす虫の飛来が期待できない場所や、
室内栽培などで風が吹かない場所では、人工受粉をしておいた方が安心です。
人工受粉といっても、難しいことはありません。
花が咲いている花房の近くの茎などを、指で軽くはじくだけです。
トマトは軽い振動でも花粉が出てきて、受粉ができる仕組みになっているので、
あまり強くはじく必要はありません。
むしろあまり強くはじくと、大切な花ごと弾き飛ばしてしまったり、
茎などを傷つけることもあるので、力加減には注意しましょう。
一般的な人工受粉のように、筆などを使って行うこともできます。
人工授粉後の桃太郎ファイトとズッカ
・ホルモン剤を利用する
花が咲いたら行う作業として、ホルモン処理もあります。
トマトトーンなどのホルモン処理を行うことで、
受粉しなくても着果できるようになります。
そのため、ホルモン剤を利用する場合は、人工受粉の必要はありません。
ホルモン剤を利用する場合は、1段目の最初の花が咲いた時ではなく、
1段目の花が3個~5個開花した頃を狙います。
トマトトーンなどのホルモン剤には、希釈して使うものと、
そのまま使えるスプレータイプのものがあります。
たくさんのトマトを育てているのであれば、希釈タイプの方がお勧めですが、
家庭菜園などで数株しか育てていない場合や、初心者の方の場合は、
スプレータイプがお勧めです。
ホルモン剤を利用して、1段目に確実に着果させることで、実付きが良くなります。
またトマトの着果も良くなるので、ぜひ試してみてください。