トマト 人工授粉忘れたら?
人工授粉を忘れた?
トマト栽培のコツに、
人工授粉をすると実付きが良くなる、というものがあります。
トマトの人工授粉は簡単で、開花したら指で軽く弾くだけです。
また、茎から軽くゆする、筆でなぞることでも、人工授粉できます。
人工授粉は、初心者の方でも簡単にできますが、
タイミングを逃してしまい、人工授粉をし忘れることがあります。
もし、人工授粉するのを忘れたら、どうしたら良いのでしょうか。
[トマト 人工授粉忘れたら?]
■人工授粉は必要か?
そもそもトマトには、人工授粉の作業が必要なのでしょうか。
実は、絶対に必要というわけではありません。
トマトが受粉するためには、虫による媒介や風による揺れが必要になります。
虫による媒介は、ハチなどの虫が花の中に潜り動くことで、花粉が雌しべにつきます。
また、株が風で揺れると、雄しべから出た花粉が舞い、
雌しべにつくことでも、受粉することができます。
では、なぜ人口授粉が必要なのでしょうか。
それは、1段目の花が開花する頃、気温が低いことや株が若いことが関係します。
気温が低い時期には、媒介してくれる虫が少ないです。
そのため、いつまで待っても、授粉できないことがあります。
また、初期生育の段階では、まだ株も若く、充実していません。
そのため、花自体も充実せず、花粉がうまく出ないことがあります。
こういったマイナス要素を補うため、人工授粉を行います。
トマトは1段目に確実に実をつけることで、樹ボケを予防することができます。
そのため、1段目の花が咲いた時に、人工授粉を行っておくのがポイントとなるのです。
なので、もし1段目の時に人工授粉のタイミングを逃しても、
1段目に実がついたのであれば、2段目以降での人口授粉は必要ありません。
人工授粉をすると、着果率が良くなります
■人工授粉のメリット
1段目に着果した場合、2段目以降は無理に人工授粉する必要はありません。
ただし、2段目以降も人工授粉をすると、しない時に比べて良い点があります。
風や虫などで着果はしても、種の数はまばらです。
トマトは種の数が多くなると、それを覆うゼリーの量が多くなり味わい深くなります。
人工授粉することで、たくさんの種を作り、ゼリーの量が増えるわけです。
トマトは種ごと食べられる野菜なので、ゼリー部分が好きな方にとっては、
人工授粉を行った方が、よりおいしいトマトを実らせることができます。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方