トマト カビ
トマト、パック入りは、そのままだとカビがはえやすいです
買ったトマトに、あるいは育てていたトマトにカビが生えることがあります。
カビと聞くともう食べられないというイメージがありますが、
いったいどうしてカビがはえてしまうのでしょうか。
また、カビのはえたトマトを食べることはできるのでしょうか。
[トマト カビ]
■栽培中のカビ
家庭菜園などでトマトを育てている時に、
カビが発生することには、色々と原因があります。
1．実が割れたところにカビが発生する場合。
2．実のお尻部分やヘタの際などにカビが発生する場合。
3．実以外の部分にカビが発生する場合。
1つ目と2つ目は、単純に水分の多い場所にカビが発生するパターンですが、
3つ目は病気によるカビの可能性が高いです。
ただ、トマトがかかりやすい病気には、緑色のカビが発生するものは少なく、
どちらかというと白いカビや灰色のカビが発生することが多いです。
1つ目の実が割れた部分に緑色や白のカビが発生した場合は、
裂果して水分の多い中身が外気に触れることにより、カビが発生したものです。
2つ目のヘタの際にカビが発生する場合も、
虫食い痕やヘタの際が裂果することによって水分が外に出て、
そこにカビが発生しているものと思われます。
尻腐れの症状が出ている実は、そのお尻の部分が腐ったようになるため、
そこから傷んでカビが発生することがあります。
さらに、地面に直接実が当たっている時も、
接地面から傷んできてカビが発生することがあります。
ミカンと同様、カビに注意します
■収穫後、購入後に発見したカビ
スーパーなどで買ってきたトマトや、育てていて収穫したトマトにも、
カビは発生します。
けれど、原因は1つではありません。
1．長期間放置したために傷み、カビが発生した場合。
2．何等かの原因で割れてしまい、そこからカビが発生する場合。
収獲や購入した後にカビが発生するのは、たいていこの2つが原因です。
トマトはとても水分の多い植物で、長い間放置していると、中から傷んできます。
傷みが進んでくると、最初は破れていなかった表皮もしだいに破れ、
中の水分が外に出てきます。
この外に出た水分が空気に触れると、カビが発生しやすくなり、一気に広がります。
改善策はとても簡単で、カビがはえないうちに食べることです。
また、ビニール袋にトマトを入れて保存していると、
ビニールの内側についた水滴により、カビがつきやすくなることがあります。
冷蔵庫の野菜室に入れる前に、一度表面の水滴をふき取ってから、
乾いたビニールに入れると良いでしょう。
また、すでに切ったものも、断面からカビが発生しやすいので、
早めに使い切るようにします。
保存する時は、断面に空気が触れないようにラップでぴっちりと包み、
野菜室に入れておきます。
2つ目の割れた部分に発生するカビは、
栽培中に裂果した実にカビが発生するのと同じです。
特にミニトマトや中玉トマトなど、
袋やカップにぎゅうぎゅうに詰められて販売されているものは、
中心や底で割れてしまい、カビが発生やすくなっている場合があります。
買う時によく見て買ったつもりでも、
たくさんの実が詰まった袋やカップの中心でカビが発生していれば、
見つけることは難しいです。
また、購入時にはカビが発生していなくても、
いつの間にか実が割れていて、数日のうちにカビがはえることもあります。
栽培しているトマトも、風通し良く育てます
■カビのはえたトマトは食べられる？
カビは表面についているだけなので、洗うととれてしまいますが、
実はとれたのは表面の部分だけで、実際はカビの根がトマトに残っています。
洗って表面がキレイになったトマトをそのまま置いておくと、
すぐにまたカビがはえていることから、菌糸がまだ残っていることが分かります。
そのため、残念ですがカビが発生しているものは処分した方が良いでしょう。
ミニトマトなど、複数の実が1つの袋に入っていた場合は、
汁やカビが付着していない分は、洗って食べることができます。
ただ、絶対に菌糸が入り込んでいないとも限りませんので、
気になるようであれば、同じ容器のものはすべて処分した方が良いでしょう。
*詳しいトマトの栽培方法は、下記をご覧ください。
・トマト プランターの育て方
・トマト 地植えの育て方
・トマト わき芽かき・摘心の方法
・ミニトマト プランターの育て方
・ミニトマト 地植えの育て方
・ミニトマト わき芽かき
