トマト 肥料の与え方と時期
トマトは土や肥料に気難しいところがありますが大収穫だと嬉しいです
トマトは肥料切れを起こすと、いろいろな生理障害を起こしてしまいます。
さらに、肥料成分や用土の質にとてもナイーブなのです。
肥料にも種類が多く、どの肥料をどのタイミングで与えればいいのか悩みますね。
トマトの生長に合った肥料を、定期的に与えと素晴らしい収穫になります!
[トマト 肥料の与え方と時期]
■与える肥料の基本
トマトは元肥として大量の肥料を入れてしまうと、
葉や茎ばかりが生長して、花が咲いても落果することがあります。
枝葉ばかり茂ってしまう状態をつるボケといいますが、
トマトもつるボケを起こしやすい野菜の一つです。
元肥は控え目にし、生長途中で追肥を繰り返すことで、
肥料切れを起こすことを防ぎます。
与える肥料も、窒素が多いものばかりを与えると、
つるボケの状態になりやすいので、
リン酸とカリが多いものを与えるようにしましょう。
野菜用の肥料として売られているものは、
リン酸とカリが多めに入っているものが多いので、
それらを利用すると効果的です。
最近ではトマト専用肥料も販売されています。
基本の窒素・リン酸・カリの他に、カルシウムなどが配合され、
カルシウム不足により起こる尻腐れを予防してくれます。
◎肥料は根に触れないように
元肥や追肥がトマトの根に、じかに当たると根を傷めます。
20~30cmくらい離して入れるよう気をつけます。
■肥料を与えるタイミング
肥料を与えるタイミングは、地植えと容器栽培とでは少し違います。
それぞれに合ったタイミングで追肥を行いましょう。
トマトの葉色と結実を見ながら調整していきます。
・地植えの場合
地植えにしている場合は、
苗を植え付けてからしばらくは追肥の必要がありません。
その間は、元肥として入れた肥料が効いているためです。
最初の追肥は、一段目についた実が、
ピンポン玉くらいの大きさになった頃です。
二回目の追肥は、三段目の実がピンポン玉くらいになった頃です。
トマトを五段くらいに止めるのであれば、追肥は二回でOKです。
五段目以上を育てる場合は、五段目、七段目の実が、
膨らんできた頃に追肥を繰り返します。
与える肥料は、規定通りに薄めた液体肥料か化成肥料で良いです。
肥料や用土に気遣うと美味しいトマトになりました!
・鉢・プランターの場合
容器栽培をしている場合も、
苗を植え付けてから、しばらくは追肥は必要がありません。
最初の追肥は、地植えと同様、一段目の実が大きくなってきた頃に追肥を開始します。
容器栽培の場合、追肥の頻度が肥料の種類によって変わります。
液体肥料や化成肥料など、即効性のある肥料を与える場合は、
最初の追肥から2週間ごとに追肥を行います。
即効性のある肥料は水に溶けだしやすく、
土の量が制限されている容器栽培では、
肥料分の流亡が激しくなるためです。
緩効性の固形肥料など、ゆっくりと効く肥料を与える場合は、
最初の追肥から1ヶ月ごとに追肥を行います。
ゆっくりと溶けだす分、土に肥料分が留まる期間が長くなるからです。